新病院計画も妥当なものでしょうか?
建て替え予定地は「浸水想定区域」「震度7予測値・危険度ランク最高値」!?
和泉市立病院が老朽化しており、建て替えが避けられない課題であることは確かですが、新病院計画は財政などの見通しと立地など市民・患者の理解・納得が不可欠です。
しかし、市は今年1月29日の市議会・病院問題特別委員会で初めて「新病院計画(案)」を明らかにしたところで、市民にはそれまで何も知らせてきませんでした。
しかし、市はすでに計画を決定したとして、指定管理者制度移行後の平成30年をめどに新病院を建設するとしています。
しかし、2つの大きな問題があります。
第一の問題は、建て替え建設予定地です。
市は、和泉市和気町の「槇尾川公園(市民グランド)」に新病院を建設するとしていますが、ここは槇尾川氾濫による最大5M未満の浸水被害想定区域です。さらに、「和泉市地震ハザードマップ」によれば、すぐ近くに上町断層帯の活断層が通っており、上町断層帯地震が起これば、「震度7」の揺れが想定され、建物50%以上倒壊の恐れがある「危険度6(最高度)」と記されている場所です。
市は、「患者・市民や職員にとって安全で災害時に機能を発揮できる新病院の建設」を目標と言っているのに、わざわざリスクのある場所に新病院を建設するのは常識的には考えられないのではないでしょうか。それを市民説明会では堤防をかさ上げするとか、浸水するのは駐車場だとか言っているのは、東日本大震災の教訓から何も学ばず、本当に防災や市民のことを考えているのかと言わなければなりません。立地について、見直し再検討は必ず必要です。