〜『スポーツ 自転車』 専門 の 自転車屋 〜【親輪社】店長の日々!!

人と人との絆を大切にする昔ながらの八百屋さんや魚屋さんのようにあえて「自転車屋!」と名乗ります。

工具の話「カーボンカッター」

2012-02-24 | うんちく・小ネタ

三寒四温とは良く言ったモンです。 昨日に続き本日も暖かいです。徐々に春へと向かう北信州です。

さて、「Cabocut」⇔カーボン専用のノコギリ(イタリア製)を入手しましたので本日はこの話題を!

その話題の前に少々お時間下さい・・・

生業とする当店の作業中・・・「嫌な仕事」と言われれば・・・フレームカットでございます。作業自体は単純に”切断”なのですが、小生が元来の小心者であることが、大きな理由です。

ジャイアントのISPに代表されるフレーム一体型シートポスト切断などは、2度3度とポジションを確認してから歯を入れます。

「切断後は足せない!」これが、どうしても脳裏から離れないからです。

E04s0297← 通称「鉄ノコ」とか「弓ノコ」と呼ぶ

今までは、画像の「ハクソー」(HackSaws)の、ノコ歯(ブレード)”目”を 一番細かいものと入れ替えてカーボンをカットしておりました。多くのスポーツバイクブランドはカット後の切断面はカバー等がシートポストバンドを兼用するタイプとか、切断部へキャップ状のもので被せて締め付けを行うタイプ・・・

つまりカット箇所(面)が、表に出てこない方式を採用するブランドがほとんどです。

また、カットを前提に設計されてますので、その部分は塗装が施されてないフレームが大多数です。

しかし、今回・・・表面に出てしまう&塗装あり!の 箇所でカット作業がございました。

★トライアスロンバイクらしい・・・ある意味特殊な(嫌味?が含まれます)作業の為に・・・・

E04s0297_2←ブレード歯部のアップ画像

このイタリア製弓ノコを準備しました。

E04s0299←美しい切断面では?

切断後の塗装部が画像のとおり表面に出てしまうので、工具の選択には十分留意した結果・・・かなりの時間!愛車をお預かりしてしまいました。申し訳ございません!

通常のノコ歯では、パラパラと塗装が剥がれ落ちてしまうことを予測しブレードに歯が無いこの弓ノコを取りよせました。

その仕上がり具合は期待以上でした。

まぁ・・・工具の他にプラスアルアファの企業秘密で、ご覧のとおり綺麗な切断面が可能になるわけですがネ・・・

昨日は無事この作業が完了し・・・気持ち良くジムで汗を流すことができました。

★「段取り八分!仕上げ2分」  典型的な仕事でした。三寒四温といい・・・昔の人は上手い事言うもんですね!

===お休みのお願い===

このブロク2/20の書き込みでもお願いしておりますが・・・・本日(2/24)午後から明日の終日・・・自転車屋親輪社はお休みとなります。毎度の勝手・・・申し訳ございません。