松江農林高校新聞部OBのBlog

とか・・・八橋御来屋のオール無いぞ二本!!

KWAI・5

2009年08月27日 21時58分10秒 | 不死街な話

KWAI・5

たたりでもタタリでも祟りでもない。

 

数年前にレンタルビデオ屋さんで

こういった書き方の作品を見つけたとき妙に怖かった。

話は変わるけれどやはり数年前に

「仮面の忍者赤影」という作品の

海外版予告編というのを見た事がある。
小学生の頃テレビでオープニングのキメ台詞

「赤影参上!」が外人の吹き替えで

「WATARI」になっていた?

原作の忍者漫画はあるけれど原作者が全く違う?

 

話を元に戻そう。

今回の話は、因縁というかなんと言うか、

やはりTATARIとしか言いようが無い。

この話はの母親から聞いた話である。

やはり主人公は前回の狐に騙された爺様である。

前にも書いたけれどの実家は回りは田んぼで

少し離れた場所に山林があります。

この田んぼと山林が曲者で売れないというか開発できない。

何故?

それはね、掘ったり崩したりすると

必ず古墳にぶち当たる確立が高いのです。

現にまだ掘られていないのに山肌がずれて

横穴が見えている箇所は何箇所かあります。

だから、宅地としては売れないから開発できないのです。

このお話はそんなお山で起きた出来事です。

 

むかしむかしの事じゃった。

爺様が若い頃にあった不思議なお話。

ある日爺様は庭をみてこう思った。

「松の木でも植えようかの」

そこで爺様は近所の吾作どん(仮名)と二人で

道具を担いでお山に出かけたんだそうな。

えっちらおっちら、えっちらおっちら、

えっちらおっちら、えっちらおっちら、

えっちらおっちら、えっちらおっちら、

えっちらおっちら、えっちらおっちら、

えっちらおっちら、えっちらおっちら、

えっちらおっちら、えっちらおっちら、

えっちらおっちら、えっちらおっちら、

えっちらおっちら、

ようよう、枝振りのええ松の木を見つけたんだそうな。

ざつくりぽっくりどっこいしょ、

ざつくりぽっくりどっこいしょ、

ざつくりぽっくりどっこいしょ、

ざつくりぽっくりどっこいしょと

友人二人と根を掘り起こして一息ついていると

何かを見つけた吾作どんが爺様を呼んだ。

吾作「茂十(仮名)ちょっとここんとこみてみれ」

茂十「なんじうゃい吾作、何事かい?」

爺様が吾作どんの側に行くと

今、根っこを掘り起こしてポッカリコンと

開いた大きな穴を指差している。

なんじゃあ~と爺様が穴の底をよく見ると

何やらあるではありませんか。

手で泥を払うとこれが結構大きな岩じゃったそうな。

「なんじゃろうの茂十?」

「ちょっと待ってみい」

爺様は根っこを起こすための長い鉄棒で

その岩を突いてみたんじゃそうな。

ボコボボリン、ボコボボリン

岩なのに変な音がします。

「吾作よ~この下なんぞあるようじゃの~」

二人は岩に沿って掘ってみる事に。

ざつくりぽっくり何かいな?

ざつくりぽっくり何かいな?

ざつくりぽっくり何かいな?

ざつくりぽっくり何かいな?

しばらく掘ると大きな石の蓋の様なもんが

出てきたんじゃそうな。

爺様が吾作どんとその石をずらしてみると、

中には遺骨らしきものと綺麗な副葬品が………

つまりは二人して古墳を発掘してしまったんじゃ~。

しかも、盗掘されていない貴重な石棺を

見つけてしまったのじゃった。

 

しかし、当時はお代官(仮名)から

古墳等を勝手に掘ってはならぬし

盗掘などすれば手が後ろに回ると

きつく言われていたので二人は

元通りに埋めて帰ったんじゃそうな。

数日してこの話を聞いた近所のある年寄りがな、

皆が止めるのも聞かずその石棺を掘り起こして

中の副葬品全部持ってきてしまったんじゃ。

するとな、まずその家の跡取りである長男が死んだそうな。

次男が継いだが子供が死んだり出来なかったり。

挙句の果てに気がふれたようになってしまった。

その後も不幸が続きとうとう一族

絶えてしまったんじゃそうな。

 

最後に爺様は母親にこう言っていたという事です。

「あんとき、儂が持ってかえっとったら、うちが絶えとった」

「正直言うと、持ってけ持ってけ言われたけどこらえた」と

 

これこっぽし釜のふた


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