エミリーの家に着いた僕は、真っ先に、赤ん坊『ワイアット』を抱いた。
まぎれもなく、僕とエミリーの子だった。
僕は、エミリーとの関係修復に、頑張った。
彼女とよく話し合い。
僕の子供を産んでくれたエミリーを労り。
そして、二度目の求婚。
この前、渡そうと思ってた、指輪を、今日持ってきてよかった。
僕は内心そんなことを思いながら、彼女の前に差し出した。
彼女は、黙って左手を差し出した。
僕はとても、嬉しかった。
早速、結婚式を計画し、
次の日、ある場所に彼女を、誘った。
内輪だけの、結婚式にしたかったから。
彼女は、驚いた風だったけど、
それでも、二人は晴れて夫婦となった。
もちろん、ワイアットを引き取って、僕らは、両親の家で暮らすことにした。
あ、気がついた?
レッセンとは違う名前の子がいるね。
ラン・ハーバー。
彼女のことは、テッドから聞いてくれ。
大所帯になったよ
税制優遇制度って、なんのことかわからないし、
僕は、彼女の財産なんか鼻から当てにしてなかったけど、
贈り物はうれしかったよ。
そして、
家に帰ると、
一足先に、ワイアットは到着してた。
このままいつまでも、一人にしてたら、きっと福祉事務所に、
引き取られるとこだったよ。
早いとこ家に帰って、正解だったね。
それにしても、今回はベビーシッター要請のメッセージは出なかったね。
まずはおばあちゃんとなった、僕のママが抱いてくれた。
そして、
パパと、テッドのことが、頭をよぎったけど、
そんなことは、今、口にしちゃいけないことくらい、僕は知ってる。
そんなことより、彼女エミリーが、僕との結婚を、
躊躇した訳は、
僕より、うんと、年上だったことが、原因らしい。
これには、内心びっくりしたけど。
ジョンと結婚する前に、
僕という子がいた、ママよりましだと思うことにするよ。
だって、エミリーが死んだら、また別の若い子と結婚出来るわけだし・・・・・
あぁ~~今のは、聞かなかったことにしてくれる。