岸田文雄首相(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)© JBpress 提供 岸田文雄首相(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

 ついにオミクロン株が爆発した。ある程度予測できた第6波なだけに岸田文雄政権の対応に批判が出始めている。これまで岸田政権に徹底的に甘かった大マスコミもいよいよその矛先を向けてきた。当然である。

 現下の最大の問題点は、3回目のワクチン接種が遅々として進んでいないことである。「2回目接種から8カ月後」などと悠長なことを言っている間にウイルスの本格伝播が始まった。ワクチンの在庫は国内に十分あるにもかかわらず、だ。

菅内閣は突破力あったが

 岸田政権の段取りの悪さ、指導力のなさによって、現場の医療機関にはまだ十分ワクチンが届いていない。良識ある医師たちからは菅義偉政権の突破力、馬力を懐かしむ声が出ている。

 そもそも、岸田政権は3回目のワクチン接種の重要性を訴えてきただろうか。ワクチン担当の影の薄い閣僚はいったい何をやっているのか。愛想だけが良い、無能の政権が日本をピンチに追い込んでいる。

モデルナの入荷は「1月末」、早期接種にブレーキかけた岸田政権

「3回目のワクチン接種を進めるため、昨年秋から準備してきたが、モデルナの入荷の見通しが立たない。現状1月末に届く予定とのことだが、本当にくるのか。ファイザーだけではぜんぜん足りない」

 東京都内の開業医は顔を曇らせながらこう語った。3回目の接種は各地でスタートしているが、1月6日時点でまだ国民の0.6%(約75万人)しか打っていない。当初の岸田政権の計画では、昨年12月中に医療従事者104万人に接種する想定だった。

 3回目のワクチン接種が遅れている原因は昨年11月、岸田政権が「2回目接種から原則8カ月の間隔」という方針を掲げてしまったからだ。

「そんなこと言わずに早く打てるだけ打つべき」との意見は政府・与党内にもあったが、後藤茂之厚生労働相は11月16日の記者会見で、「2回目完了から8カ月を原則に接種する方針に変わりはない」と強調。さらに「接種間隔(の方針)を前倒ししたものではない」とも述べている。

 要は、8カ月経たないとダメです、早く打ってはいけませんよ、というメッセージを厚労相が積極的に発しているのだ。

 厚労相の方針に沿って準備を開始した各自治体は責められない。多くの自治体が2月、3月ごろから本格的に打ち始めよう――という構えを取ったのは仕方がない。早期接種の機運や動きを尊重せず、「8カ月」にこだわった政府にこそ責任がある。スピード感のある3回目接種は、ワクチン在庫面からは十分可能だった。菅政権時に官邸中枢にいた元高官は1月7日午後、「モデルナだけでも2000万回ほど国内にある。うまく回っていない」と絶句した。

全く存在感のないワクチン担当相

 岸田政権をさんざん甘やかしてきた大マスコミも、ようやく批判を始めた。後藤厚労相と同様、極めて不適任かつ無能に見えるのが堀内詔子ワクチン担当相だ。その無能ぶりは昨年12月16日の参院予算委員会ですでに明確となっている。

堀内詔子ワクチン担当相(写真:つのだよしお/アフロ)© JBpress 提供 堀内詔子ワクチン担当相(写真:つのだよしお/アフロ)

 堀内氏は1月以降のワクチン供給量や接種スケジュールなど基本的な事項を野党議員から質問されたが、「自治体と緊密に連携して取り組んでいく」などと答弁するのが精いっぱいだったからだ。まともな答弁がほとんどできておらず、後藤厚労相や事務方の官僚が堀内氏に代わって答弁する場面もあった。

*(堀内ワクチン担当相の答弁は「参議院インターネット審議中継」<https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php>でも見ることができる。12月16日の参院予算委員会に如実に表れているが、立憲民主党の木戸口英司氏の質問に対する堀内氏の答弁は適性を欠いている)

 堀内氏は岸田派で当選3回。いわゆる抜擢人事だが、岸田首相の「身内ねじ込み人事」であると言われても仕方ないだろう。危機に対処する覚悟も能力もない人物にワクチン担当相が務まるとは思えない。

河野太郎氏の活躍が懐かしい

 堀内氏の資質に関しては、国民民主党の玉木雄一郎代表が簡潔に指摘している。玉木氏は1月7日、ツイッターに「今は3回目接種を急ぐ段階だと思うがワクチン担当大臣からのタイムリーな情報発信がない。改善を!」と投稿した。「前任者と比較するのは酷だが、国民が3回目接種についての情報を欲している今こそ、堀内ワクチン担当大臣にはもっと頻度高く情報発信してもらいたい」と注文もつけている。

 前任者とは、圧倒的知名度を誇る河野太郎・前ワクチン担当相のことだ。ツイッターのフォロワー数は200万人超、その驚異的な発信力を武器に世論に訴え、国民のほぼ8割が2回の接種を済ませるという偉業を牽引した。岸田首相は早急に堀内氏を交代させるべきだろう。

 今のところ、オミクロン株はデルタ株ほど重症化するわけではないが、いつウイルスは変異するかわからず、このまま指数関数的に感染者が増えれば医療態勢は逼迫するのは確実だ。「風邪みたいなもの」と割り切る方法もあるようだが、それ以前の問題として、政府は3回目のワクチン接種をもっと早く進めることができたはずだ。昨年10月から昨年末までの3カ月間、岸田政権はいったい何をしてきたのか。

 政府は1月7日、広島、山口、沖縄の3県に「まん延防止等重点措置」を適用することを決定した。略して「まん防」と呼ばれるこの措置は、菅政権時代にも批判された対応だ。効果があるかどうか不透明な、中途半端な施策である。岸田首相は、菅前首相をまるで罵るかのように厳しく批判していたが、コロナ対策については前例踏襲で済ませているように思える。

 沖縄県におけるオミクロン株の凄まじい広がりは、マスクをせずに基地外で酒を飲んでいた米兵から始まったというのは大方が一致している見方だ。米軍のコロナ対策はとにかくずさんに尽きる。在日米軍司令部は1月6日、公共の場でのマスク着用、基地外でのマスク着用を義務付けることをようやく発表したが、裏をかえせばこれまでノーマスクでウイルスをまき散らしていたことになる。

 林芳正外相は6日、ブリンケン米国務長官と電話会談を行い、外出制限の導入などを求めたが、何を今さらという印象はぬぐえない。

無策の岸田首相、対米弱腰で招いた感染爆発

 本来であれば、岸田首相がバイデン大統領に直接抗議すべき案件である。しかし、岸田首相はまだそれができない。いまだに訪米は実現せず、バイデン大統領との信頼関係ができていない。バイデン氏とは昨年11月2日、COP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)が行われた英・グラスゴーで短時間懇談を行ったが、まだその程度だ。一連の対応をみていると「対米弱腰」といわれても仕方がない(編集部註:1月9日、ようやく日米両政府は10日から米軍関係者の不要不急の外出を制限することで大筋合意した)。

 菅前首相は感染状況がもっと悪い状態で2度の訪米を果たした。バイデン氏との個人的信頼関係も構築した。今思うと、コロナ対策でも、外交でも、菅前首相は「仕事」をしたといえる。愛想の良さや誠実な答弁だけでは危機は突破できない。岸田首相は早く指導力、決断力を発揮して「仕事」をすべきだろう。

*記事はネットより、お借りしました!<(_ _)>

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今日も休みなので、のんびりと・・ゴミ出しをしてからスズメたちに餌をやり新聞を見て…何処へも出かけずに家籠りでした。

妻は、相変わらずのんびり寝ていましたけどね!

妻は、まだ手首のケガが完治しないと言って明日まで休むようです・・。

 

今日の我が家の花たち。(寂しい庭となっています!

    

電線の上のヒヨドリと訪問スズメたち。

  

  

今日の空模様と月。

    

  

    

    

 

明日が良い日でありますように