昭和22年頃から引揚げの話しが出始めた。
父が気屯から泊居に来たので、おばあちゃんの家を出て父と2人で家を借りて住んでいた。なかなか引揚げの順番が来ないので,製紙工場の工場長のロシア人の家に干した鮭を持参して、引き上げの順番を早くしてくださいとお願いした。ポツポツと引き上げていく人が居るので,道を歩くと猫が私のそばに寄ってきて,体を擦り付けてきていた。引き上げに際して犬や猫は連れて行かれないので、野良が大勢いたはずである。
私達は昭和22年の8月に、引き上げ船に乗ることができた。函館に着いた時乗客の中に伝染病患者が出たと言う話があって、すぐに上陸できず2 3日函館の海上におった。
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