第2回定例会も最終日。
最後に「指定放課後等デイサービス事業所海山時間の不正請求に関し刑事告訴を求める決議」を発議し、可決され、閉会しました。
内容は以下となります。
指定放課後等デイサービス事業所海山時間の不正請求に関し刑事告訴を求める決議
神奈川県が指定放課後等デイサービス事業所海山時間を運営する合同会社レインボーグロウに対して児童福祉法に基づく監査を実施した結果、不正請求件数も多くその額は約234万円にのぼり、そのうち逗子市分は187万9,583円であった。不正請求は、令和4年1月以降継続的に行われていたことから、違法性が強くその程度は著しく悪質であると判断された。
また、監査実施の際には、本件事案の経緯を知っている当該事業所の児童発達支援管理責任者に調査の対応を求めたが、これに応じず、妨害・忌避があったことから、令和6年3月31日指定障害児通所支援事業者の指定の取消を行った。
これにより、利用者は他の事業者のサービスを利用せざるを得なくなり、大きな負担を与えた。
既に当該事業者からは、逗子市に対して不正請求額の返還金及び40%にのぼる加算金の納付が完了しているが、実際に行われていないサービスをあたかも実施したように欺き、書類を偽造して不法の利益を得た行為は明らかな詐欺行為であり、刑罰が必要である。
また、本件は現職逗子市議会議員の経営関与も強く疑われており、逗子市議会、逗子市及び福祉業界への社会的信用を著しく毀損した。
逗子市として刑事告訴は、捜査が行われた場合利用していた保護者の負担が見込まれること、現状より重い処罰を科すことができる可能性は低いと考えられることから必要ないものとしているが、本件は、主犯、共犯、動機がいまだに不明であり、事件の全容を明らかにすることは、再発防止の観点でも必須であると考える。
よって、逗子市議会は、市長に対し、指定放課後等デイサービス事業所海山時間の不正請求に関し、刑事告訴することを強く求めるものである。
以上のとおり決議する。
令和6年6月20日
逗子市議会