週末農風

見たい!食べたい!働きたい!あなたの農loveな思いをかなえます♪

2/26,27 田んぼの溝切り隊♪ 那須・豊穣庵にて

2011-03-04 10:14:07 | 農作業
昨年の『色んなお豆の収穫隊』に続く企画第2段☆
那須町・豊穣庵さんどうじょうが出てきてこんにちは?『田んぼの溝切り隊』

参加者10名中4名が再訪というリピーター率高さ!
また来たくなってしまう魅力をお伝えしたいと思います。

東京で春一番が吹いた翌日、この日もいいお天気で思いの外の暖かでした。
最寄りの黒田原駅で、お世話になる渡辺ご夫婦と笑顔の再会。
『またお世話になりまーす』
今回もみんなそろっててホッと一安心。
毎回ここが緊張の瞬間なのです。

車に分乗し10分ほどでお宅に到着。
3匹のワンちゃん達が出迎えて?くれました。立派な番犬なのです。

母屋で作業着に着替え、薪ストーブのあるお食事スペース豊穣庵へ集合。
ストーブの上には今回のお楽しみの一つであるビーフシチューの大鍋が!
テンション上がります。「早く食べた~い」

自己紹介の後、田んぼへ。
水田の周囲には中へ水を引くための溝が掘ってあります。
そこが泥や枯れ草などで埋まっているので、
さらって水が流れるようにしつつ、
泥の中にいるドジョウを捕まえるのが今回の任務です。

男性中心にシャベルで泥をすくって土手に盛りあげ、

女性陣が泥をかき分け中でうごめくドジョウを手づかみ…

しようとするのですが、これがまた難しいw
にょろにょろ指の間をすり抜けて逃げ出します。
「バケツ早く~」とあちこちで悲鳴が上がりました。


掘りさらい組もドジョウ捕獲組も両方真剣。
お昼前に1枚目の田んぼの溝が貫通して水が流れ、
バケツの底が見えないくらいのドジョウを捕まえる事ができました。

ドジョウがうじゃうじゃいる場所と全然いない場所があり、
水の量や温度、泥の成分など生育条件が合う所にしかいないようです。

お昼ご飯は、お楽しみのビーフシチュー。
お父さんが昨日から牛スジ肉を5kgも煮込んで作ってくれました。
詳しくは豊穣庵さんのブログで。

お釜炊きのご飯にたっぷりシチューをかけていただきまーす(^O^)


お肉も野菜もトロける寸前。

濃厚なのに脂っこくなく、美味密度高!おいしすぎる~
みんな次々とおかわりしに席を立っていました。
お父さんにこんな特技があったとはお見それしました。

絶品シチューでお腹を満たし元気100倍!田んぼへGO=3
ズブズブと足が埋まる所もあれば、土で埋もれてる所もあり、
みんな泥だらけになってシャベルをふるいました。

力仕事だし、足場が悪かったので大変だったけど、
みんなで交代しながらだったので、辛さはなく、
予定より早く作業を終える事ができました。

例年、溝切りが田植えに間に合わず見切り発車になってしまうそう。
『もう終わったのー!?』とよし江さん驚いてました。
『(掘りさらいを)一人でやると大変なんだ』とお父さんがおっしゃっていて、
来年もお手伝いに行きますね!

日帰り温泉「那須山」では5名以上いれば送迎して下さるそうで、
ありがたく利用させていただきました。

ゆっくりお湯につかって、おしゃべりしながら腕や肩をマッサージ。
至福の一時です♪

温泉から出たら、星が沢山☆スバルも見えました。
もっと星を見ていたいとこだけど、ドジョウ料理しなきゃ。

ドジョウ達は温泉前に下処理済み。
沸き立つお湯へ一気に入れ、素早く蓋をしめます。
そうしないと鍋から飛び出してしまうそう。
湯通ししたドジョウはまっすぐに硬直してましたw
参加者の方が下処理の様子をYoutubeに上げてくれました。
シュールです(>_<)良かったら~
->http://www.youtube.com/watch?v=jHF2Yr6JN4M

大きめなドジョウは唐揚げに、

小さめなのは笹がきゴボウと煮て柳川にしました。

煮るとやや生臭いw
酒、みりん、醤油で味を整え卵でとじたら、割といけるかも?

机にはコロッケやポテトサラダ、豚バラキムチなどなど♪
ご馳走が並んでいて早く食べた~い。

お父さんの労いの言葉と、豊穣庵特製の青竹燗酒で乾杯♪
宴会スタート!


竹に入れてお燗したお酒はスッキリとした極上の味♪
まずは気になるドジョウにトライ。
唐揚げはワカサギのよう。おつまみにいい感じです。
柳川のドジョウは口に入れるとヌルっとして、
ニョロニョロしてた時を思い起こしました。。。

今回はみんな呑む気まんまんでお酒持参。
色んなお酒とお料理に舌鼓を打ちました。
農業~恋愛まで話が尽きず、気が付けは23時に!
「ラジオ体操しようね~」と声をかけつつお休みなさい。

翌日も晴天。凍える寒さ。
たらいのゴボウも凍ってました。

朝食前に仕込んでおいた米飴をチェック。
昨日の昼過ぎ、柔らかく炊いたご飯に水を足して70℃に調整。

クッキングカッターで砕いた麦芽を加えよく混ぜ、

炊飯器の保温のON/OFFを1時間ごとに繰り返して1晩おいておきました。

味見にしてみるとお屠蘇のようなやさしい甘さ♪
これを布でこし、絞り汁を粘りが出るまで煮詰めれば米飴の完成です。


朝食はかまど炊きのご飯に自家製納豆♪
ちょっと目を離した隙にスモークされてしまいましたが、
おかげで美味しいオコゲが食べられました(*^o^*)

納豆は「成瀬発酵科学研究所」から出している納豆菌で作ってます。

パッケージがかわいい(^^)
1袋で120kgの納豆ができるそうです。

朝の仕事はフキノトウの採取隊、マルチ回収隊、米飴の煮詰め係に別れて散開。
前回11月に大豆を収穫した畑で、雑草除けの為のカバー=マルチをはがしました。

まだ土がガチガチ凍っている場所がありましたが、
サクッと終わらせフキノトウ探しに参戦。

湿気がある日陰を好むフキノトウは、水路脇に固まって生えていました。
土の上に膝まづいて枯れ草をめくり、緑と紫の丸い花茎と見つけると、
春を見つけた気分♪
土の中では、春に向かって準備が着々と進んでしました。


こんな風に自然の恵みを頂けるのも魅力のひとつです。

渡辺さんは肉牛の繁殖もされていて、10頭の母牛と6頭の仔牛がいました。
仔牛に触りたかったのですが母牛のガードが固くて断念w
潤んだ黒い瞳が可愛かったです。


お父さんに牛の餌を保管しているサイロを見せてもらいました。
トウモロコシやヒマワリの葉、茎、芯などをサイロに入れておくと、
発酵して乳酸が豊富なサイレージになります。
すっぱい糠漬けのような香りでしたが、牛の健康的な肥育に良いそうです。

牛達はサイロ1こ分を数日で完食してしまうそう。
サイロが空になる頃には、牧草が育っているので、
牧草と稲ワラを食べさせます。

この日はお昼をはさんでその稲ワラ集め。
収穫後の田んぼに散らばったワラを集めて束ねていきます。
作業が進むにつれみんなコツをつかんでいき、
声を掛け合ってチームワークもバッチリ。
次々と田んぼを渡り歩いてワラを回収していきました。



お昼は餅つき♪しかもよもぎ餅♪♪
マナ農園の大津さんご夫妻がみえていて、餅つきの手ほどきをして頂きました。

まず練ってからつくのですが、練る時の腰の入れ方が難しい。
中々言われた様にできず苦戦(>_
重力で振り下ろすと良いそうです。
私もやってみたのですが、2回つくのが限界(>_

きれいに緑色になったよもぎ餅を千切って、
きなことあんこをまぶして重箱へ。
つまみ食いをしながらの楽しい作業です♪


みんなそろって最後の食事。
思い残す事がないように、お餅やらビーフシチューやら存分に頂きました。
お腹が一杯になりみんなウトウト。

起きていた人達はよし江さんとマナご夫妻のお話に加わり、
これからの計画や、農協の話、腐らないグレープフルーツの怖さなど、
話は尽きず、考えさせられる事ばかり。

大きな問題は沢山あるけど、自分のやれるとこからやっていくしかないかなと。
2011年の収穫に向けて、週末農風も準備をしなきゃと思いました。

マナの奥様のあやこさんより、アップルケーキの差し入れを頂きました♪

ご自宅の平飼い卵を使ったスポンジにカスタードクリームがたっぷり☆
やさしい味に癒され、幸せな気持ちになりました。
ごちそうさまでしたm(_"_)m

今回もジャガイモやお餅など沢山のお土産を頂きました。
お父さんの「みんながいなくなっちゃうと寂しくなるな」
との言葉に後ろ髪をひかれ、ホームでいつまでも見送ってくれる2人の姿に、
参加者の一人が「なんか上京するみたいだね」と。
まさにそんな気持ちにさせられました。

さてさて豊穣庵さんの魅力を感じて頂けましたでしょうか?
よし江さんと話していると、ワクワクする企画が次々と浮かび、
毎月行かなきゃという気持ちにさせられます。

というか、来月も個人的に行く事になりそう。
那須では、4/11~24に「アースディ那須2011」が開催され、
http://www.earthday-nasu.org/(3/4現在、まだ準備中との事)
開催期間中に、豊穣庵さんのお宅でもワークショップを開くそうです。

晴れた日にはイネの種まきもするというし、
これは行かないと~と思ってます。

5月には山菜採りもかねて、また企画する予定なので、
お見逃しなく!

イトウトモ