what will be, will be

TOTAL Impression of life

3ヶ月ぶりの更新か

2012-06-26 21:31:29 | 公開用
「スティールボールラン」がまったくと言っていいほどの期待はずれだった(個人採点100点満点中10点)ので、ジョジョの6巻からエイジャの赤石シリーズ(ジョジョシリーズの2)を読んでいる。個人的には12巻までの3人の吸血鬼とジョジョの闘いを描いたこのシリーズが好きである。92点。
それとこのあとに続くスタンドとディオが出てくるシリーズの3が秀逸。90点。
吉良が出てくる続編もいいが、その辺りで少しネタが尽きたようにも思う。ま、今ジョジョリオンをやっているようだが、少しは以前のように迫力ある再読に耐えうる作品を期待する。
最近の荒木飛呂彦の絵は複雑すぎてすごく見づらい。というか、そのコマに何が描いてあるのかさっぱり分からないことが多く自分にはストレスを感じるレベルである。
迫力は削がれるし話の展開が分からなくなるのでこれじゃいかんだろ。
で、カーズやワムウとの闘いを読み直しているが、これがすごく読みやすい。以前はこれにもやや抵抗があったのだが、比較すると以前の作風の方が自分には分かりやすくて親しみやすい。

今読んでいるものでお勧めは「魚河岸三代目」。
「美味しんぼ」の魚編とでも言うような作りであるが、究極至高の争いという高尚なものではなく、築地の本当の話を交えての魚の美味しい食べ方や、現在の魚にまつわる諸問題を真面目に描いている。この漫画が元で、その構成を元にした築地に料理屋が出店しているようで、上京した際にはぜひ行って見たいなと思っている。
一番嬉しいことは魚の色々知らなかったことを学べる上に、料理の腕を上げられる知識やレシピがたくさん得られること。
漫画自体は読みやすい絵柄で、ほんわかな雰囲気を基調にしたストーリー展開なので、嫌味が無く安心して読める。ただ、読み飛ばすことがかなり難しいので、ゆっくりゆっくり少しずつ読むようにしている。これ、いつか全巻そろえてもいいかなと思っている。(80点。参考書としての役目を考えると86点。)

神のうんちゃら(笑)という某ワインの蘊蓄漫画も8巻まで読んでみたが、、、、なんじゃこれは。。。
絵は相当な上手さ。写実的な表現方法も見事。漫画でもこれは芸術だと言えるレベルである。のだがしかし、、、話自体に豊かさが見えない。教科書として読む奴はそうそういないだろ。酒が好きな奴は、酒がうまいから飲むわけではなく、酔いたいから飲む、、、という、アル中系の奴が日本には多い。
ワインは女性が飲むものだというような感覚を持っている奴も、日本にはかなりの数いる。
結論。誰に読んで欲しいのか、さっぱり分からん。表現を変えるとバカげた修飾語のオンパレードで、単なる流行のにわかワイン通を増殖させただけの話で、自分にはこの漫画は合わなかった。というか、貴族階級のお遊び的なものを、大衆漫画誌に載せても無意味だと思うぞ。この漫画を読んで、紹介されているワインを飲んでみたいとは正直思えない。天地人とか言っているが、ワイン>人間のようなストーリーで辟易。キャラに魅力ないし。
膨大な数製造されていて、輸入されてなきゃ実際に手にも入らない。そこまでワインにこだわるならのなら、フランスやイタリアへ移住してそっちで漫画を出すべきだろう、という突っ込みを入れたくなる。
ヨーロッパの人間が、米の蘊蓄をたれて魚沼産のコシヒカリや、ミルキークイーンを買い漁っても、日本人から白い目で見られるだけ。その逆をやってどうする。60点。

「ワンピース」について。
65巻まで読み終える。最新刊の66巻も最近読んだ。
魚人島の話しは長すぎる。その所為でちょっとくどい。このシリーズのヒロインである人魚、乙姫だったかな、は可愛いが、でかすぎでさっぱり魅力がない。王も「~じゃもん」という語尾がものすごく馬鹿っぽく聞こえて耳障り。真剣な話の時に不規則にこれを入れられると苛つくだけ。カルーのような愛らしい動物キャラもホエーというでかいだけの鯨でさっぱり可愛くない。いじられることもなく、おまけ程度の登場でコマの無駄。
いいかげん話しに結論付けろよと思って久しいが、凝縮または拡大して展開すべき場面がまったく見られない。
じれったさと曖昧さのみが読後に残る。それだけ魅力があるからこそだろうが。
再読に耐えうる作品であることは確か。
ワンピースの魅力は、デフォルメが極端になされた迫力のある絵柄だろうと思う。
個性の塊のような絵だが、エロをうたっている割にパンツや裸は決してきちんと描かない。少年誌だからだろうが中途半端な表現しかできないならすべきではないと思う。
読者が見たいのは、ガンダムのモビルスーツ戦同様、悪役の海賊連中と、ルフィ一味の対決なんだから、それを柱にするべきであり、その対決が盛り上がるようなストーリー展開をすべきだろうに、イライラする話しがぐだぐだぐだぐだ続いてストレス溜めているのに、それを開放するはずの描写が余りに貧弱というか少なくなってきていると思う。
これじゃいかんだろ。
2年間に仲間のメンバーが何をやって来たのか、ゾロがどうして片目を失うことになったのか、みんながどうレベルアップしたのか、そう言った知りたいと思うことが多すぎでそして何も語られる気配もない。外伝的なシリーズでも作って本編一旦休憩してでもいいからナミやロビンら全員の2年間を描いた方が人気が高いのではないか?

登場人物多すぎだし、そうなると深くキャラを描くことが出来なくなる。もう少し整理すべき点を整理しないと、飽きられることになる。
もう既に何十億も稼いでいるから、作者のモチベーションが果たして続くのかも心配である。

手塚治虫のようにストーリーを全て完成させた上で伏線をいくつも用意して展開させる手法は破綻がないし、謎を放置したり、急に話がガラッと変わって矛盾を多く含むことをなくすが、心配なのは「ジャンプ」という連載本。集英社、しかも日本一の週刊誌だが、巨人軍と同じで明らかに編集サイドの方が圧倒的に立場が強く傲慢。
担当の編集者が何でもかんでも口出しし、ストーリーにもお前が原作者かと漫画家が怒るほどにあれこれ口出しをする。
毎週のアンケートで人気投票を行い、人気がないと10回で打ちきり終了。代わりはいくらでもいるので他の漫画誌のように連載を落とす奴はほとんどいない。あ、冨樫がいるか(笑)。今はどうだか知らないが、他紙に連載をさせない契約書を書かせ、縛ることも平気でしていた。
ジャンプ購読者の年齢分布と、アンケート応募者の年齢分布はかなりずれていると思う。大人はたくさん読んでるが、あの景品が欲しくて投票する奴は果たして何人いるか?
そのアンケートに一喜一憂させられている漫画家に同情する。

鳥山明もドラゴンボールをなかなか終わらせてもらえなかったし、「特命係長只野仁」で有名な柳沢きみおもジャンプのこういった阿漕なやり方に嫌気が差して講談社へと鞍替えをした漫画家であり、一番笑えるのはジャンプの有名な某編集長までが退職して暴露本系の本を出したほどで、枚挙に遑がない。

天才、特に芸術系は人間としてはいかがなものかというかな~り個性的で歪んでる系の人も多いから(全員とは言わないが)(笑)、ちゃんと縛っておかないと逃げられるのが怖いのだろうが、それにしてもねーちょっとジャンプを読まなくなったのは上記の理由も積み重なってのことである。

閑話休題。ワンピース、面白いんだけどね。大ざっぱすぎて、そして苛つくポイント満載で90点までは行きませんわ。87点。

「闇金ウシジマ君」
マチ金業者の丑嶋を主人公にした漫画で、金を借りる側の人間を毎回いろんな展開で描き出す。絵は劇画でリアルだが、少々雑で見づらいところもあり、好みが別れると思う。
世相を表すタイムリーな内容も多く、また社会の歪みを指摘した会話も散見。絵が上手いのはいいんだが、人間を醜く描いているシーンも多く、集中して読んでいくとかなり気分が重くなる事も確か。人間の弱さや醜さを見ると同時に、人間くささやどん底での光も用意してあるところが、20巻以上連載が続く理由なのだろうなと思う。85点。

現在読書継続中のお勧め作品
「バビル2世ザ・リターナー」 まだ2巻しか読んでないのだが、これ、すごいわ。
40年前の原作の続編という体裁だが、初っぱなから世界最強のアメリカ軍と東京を舞台に強烈な戦闘開始!である。SFだが、現在のアメリカを実際の戦闘相手にしているところ、ポセイドンやロプロスが現代風にアレンジしてかっこいいこと、いろんなところで実際するものをフィクションとして取り込んでいること、いやいやいやいや、これはすごい。
コロンブスの卵とまでは言わないが、こんな手法やアイデアもありなんですな。
画風がかなりリアルで迫力あり。もっとも自分はカットが一目で何を描いてるのかよく分からないのが不満なのだが、充分に読み応えアリ。これは楽しみである。
これ、ハリウッド映画でやってくんないかなぁ。すごいことになりそうだが、アメリカを敵として描いてるから、アメリカの協力はもらえそうもないような気がする(笑)。

「甘い生活」 40巻を超えて新シリーズのセカンドシーズンという副題のついたものになった。天才女性下着デザイナーを主人公にしたマンガで、この作者の弓月光、過去の作品の「みんなあげちゃう」からドンドン進化しているなと思う。作品はいろんな知識が無いと描けない。これは純粋に笑えるし、楽しめる漫画だと思う。絵は上手い。なんと言って登場キャラが何年経っても変わらない画風がすごい。エロにアレルギーがなければ、毎巻腹を抱えて笑えるコマがある。個人的にお勧め。98点。

「自殺島」 自殺未遂者を政府が見限り、島流しするという設定。その島で人間のエゴや原罪みたいなものも含めてストーリーは進む。いろんなタイプの人間が登場していくが、自殺のタイトルとは裏腹に、人間の弱さや強さ、醜い部分やあるべき本来の姿をもとめてもがきながら生きていこうと頑張るキャラの描写が多い。主人公のグループについ感情移入して引き込まれて見てしまうあたり、作者の才能なんだろう。絵は綺麗だが、男女のキャラに関しては描き分けは下手だと思う。というか、男も女もどっちでも見て取れそうなキャラばかりである。難癖は沢山付けられるのではあるが、それを差し引いても面白いと思う。
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