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自然遺産知床の付け根に位置する斜里町朱円小学校の5・6年生6名が学校や地域の情報を発信します。

桜の根回し作業

2010年11月13日 | 桜園のこと
毎年春になると見事な花を咲かせ、朱円の子どもたちだけでなく道行く人たちの目を楽しませてくれる桜園ですが、実は桜園のサクラの多くは大変な老木です。

毎年手当てがなされてはいますが、倒れる危険があるため伐らざるを得ないサクラが年に2~3本。このままではサクラが無くなってしまいます。

そこでサクラの移植作業を行うことになりました。

このことを見越して、朱円の先人たちは移植用の若木をグランド北側に植えておきました。校長先生が調べたところ当時の在校生は現在28歳ぐらいだそうです。

15~6年経ってそれらの木もずいぶん立派になっていますので、移植すると言っても草花のように簡単にはいきません。そこで、100周年桜園整備事業以来朱円のサクラを見守って下さっている樹木医、鈴木順策さんに指導していただきながら作業を行いなした。

今回行ったのは、「根回し」という移植の準備作業です。いきなり移植すると木が枯れてしまうこともあるため、あらかじめ根を切っておき、新しい根が出てきた頃に場所を移すそうです。時期は木が葉を落とす今の時期がいいそうです。


この木の場合、幹の直径が約15cmです。中心から40センチぐらい離して周囲を掘ります。


鈴木先生の指導で根の処置。太めのものは何本か残して皮をむきます。皮をむくと根は死んでしまいますが、木が倒れるのを防いでくれるそうです。


皮をむいたあとは菌が入らないよう薬を塗っておきます。


腐葉土で埋め戻します。この腐葉土は桜園の落ち葉から作られていますので100パーセントリサイクルです。


作業完了しました。寒い中PTAのみなさんお疲れ様でした。実際に木を移すのは1年後になります。

この若木が老木の中で大きくなり、周りの木に追いつくのは10年後?20年後?でしょうか。

高学年担任J

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