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8月15日

2008-08-15 23:57:00 | 日記
夜も24時を前に、日記のため
五輪などスポーツをはじめ今週のニュースを洗い直そうと、ネットに続きTVをみたら、地味にながら
WOWOWでは、映画『出口のない海』、
NHK総合では「果てなき消耗戦」を放送していた。

どちらも太平洋戦争末期、
前者は、「神風」など特攻隊の魚雷版「回天」兵らを描いた映画で、
後者は、「レイテ決戦」を、現地で目撃-体験した日・米両軍の陸兵および巻き込まれた住民の方々の貴重な証言記録で綴ったドキュメンタリー。

日本本土に間近い台湾沖航空戦で米航空艦隊に壊滅的打撃を与えた久々の大勝利!と大本営が発表し、国民が喝采した1944年10月20日、
生命線と位置づけられていたフィリピンのレイテ島に、米軍が侵攻。初代総督を務めた父以来縁深く、極東軍司令官として駐屯中、真珠湾奇襲以来破竹の勢いだった日本軍の侵攻に「I shall return」と誓って逃げ出していたマッカーサーの強い要望による奪還作戦で、現地辺りはなおさら海も空も制圧済みで、東海岸線自体が変形するほど徹底的な艦砲・爆撃の上で、上陸した兵数でも駐留日本兵の3倍、食糧弾薬装備などはさらに数倍で、マトモな交戦というより虐殺・一方的に圧倒し、日本側は実態を報告する間もなく通信手段もろとも全滅状態になる。
結果、大本営は、台湾沖海戦で敗退した生き残りの「転進」だと思い込んでしまったという。
実は、真珠湾奇襲からでも3年近い戦闘で消耗し、特に海軍の空戦力は兵士・器の質も格段に落ちており、
鉄などの資材・燃料不足からロクな訓練も受けられずに実戦に出された新米飛行士達は、猛烈な雲煙・弾幕の中、攻・雷・爆撃して一目散に引き返すのが精一杯、敵艦の沈没どころか命中を見届ける余裕もなく確認不十分だった戦果の報告を上部が次々誇大に甘く積み上げていって発表したもので、海軍首脳部は直ぐ気づいていたのに隠蔽し続けた為に、陸軍は(自分達もここで一挙に挽回、大逆転と意気込み)近くの島からの増援兵にも「手提げ鞄」と「現地調達」で十分、とにかく行かせれば勝てる!と信じ込んでいた。

その大間違いに身をもって気づかされた部隊はしかし後の祭り、
東西の平野部を結ぶ峠を越えるどころか、熱帯の密林が丸焦げになるほどの砲・爆撃の嵐を生き残った将兵にも無謀な「固守」、「バンザイ突撃」夜襲を強制厳命され、部下達の命を惜しみ独断で撤退させたある大隊長は1人だけ(部下達も結局後任の指揮下)で突撃させられた。

「肉弾」戦とか聞いた事はあったが、彼らのお話で本当の意味を知った。まさに自身の骨肉を「最後の武器」弾丸代りにしての特攻隊。
対する米兵も進軍は難攻した。死体だらけの中・塹壕内で食べ・寝る時胸の上に十字架で無くナイフを捧げとけば、肉弾特攻兵の方が自ら先に死ぬと信じるほどの恐怖に置かれ続け、退役後も悪夢、日本兵と間違え妻の首を絞めた為寝室を別々にしたり心的後遺症に悩む者が多かった。

そこでゲリラ戦・尖兵に、現地住民を動員する。フィリピンは、スペインに続き米国そして日本に軍事制圧され、その度「独立・自由」を餌に協力させられたが、実現しないままで「今度こそ」と信じた人々が米軍の与える武器をとる。
日本軍にとっては、布陣など地理に通じた彼らは脅威・裏切者。が、この3年間、戦争中で貴重な天然資源産地だった為なおさら軍が駐留支配し続け、特にレイテ戦中は農家の食料や労働力でもある牛豚まで強奪する等恨みを買っており、(ただし、それまでの侵略やこの無差別爆撃で、反米派も多かったのに)
その後ろめたさもあって不信の余り懲罰的に接しマスマス軋轢を拡げていってしまう。

野草や木の根、トカゲや虫、さらに同胞の人肉まで食べる飢餓、傷病とも闘いながらやっと西海岸まで退却したものの輸送船不足で1万数千名はセブ島へ渡れず置き去りにされ「最後の命令」徹底死守の下、全滅する。

上層部、特に厳しい現場を押し付け懸離れた環境の官庁邸宅から一方的に命令強制するばかりで
イザとなると責任回避、今さら誤りを認められない、から虚偽で塗り固める為さらに無理を押し通す
その累積-連鎖-拡大のため、現地では、元々の住民も含めて多くの人々が全く無駄に、生き地獄をさまよい、殺された。

戦争自体と共に、民衆の声を無視し政権を独占し続ける首脳を信じ奉る事の悲惨・虚しさを、改めて痛感させられた。

五輪などで日本人選手達が活躍すると嬉しくなるし、
拉致や領土の問題などで相手国が憎らしくなる事もある。
今年の「靖国参拝」問題、今日(そして五輪開催国含め内外の反応)はどうだったのか知らないが
「国の為に命を捧げた人々の霊を慰め悼み、二度と繰り返さないと誓う為」になら必ずしも反対では無い。
しかし、それならなおさらかつての交戦国等近隣の誤解・不信-危機感を煽る等以ての外、理解-参列を得るよう、自慢の雄弁で努めるべきだし、「国の為に命を捧げた」のは軍人・兵隊サンばかりでは無いし、レイテ他、遠い地や海の底にそのまま放置され続けているあまりに多い遺骨・品・跡、悲嘆・苦痛・怨嗟の探索・調査・解明・補償・慰安こそ国政を担う指導者として急ぐべき責任ではないだろうか。

終戦記念日、お菓子の日(毎月)
江戸市中に火の見やぐらの制、定まる(1723)。阿蘇山、噴火(86)。蝦夷、北海道と改称(1869)。キャンディーの製造、はじまる(99)。与謝野晶子の「みだれ髪」刊行(1901)。太平洋と大西洋をつなぐパナマ運河開通(14)。わが国初のオリンピックメダル種目はテニスで、銀メダル(20)。出征兵士の歓送迎、防空演習、勤労奉仕、生活必需品の配給など、戦争への国民の総動員をはかる目的で回覧板、登場(39)。太平洋戦争、終結(45)。インドが英国から独立(7)。大島渚監督「愛のコリーダ」わいせつ起訴(77)。宮城県でわが国初の凍結卵子の体外受精成功(91)。
誕生:山東京伝(江戸後期の戯作者1761)。ナポレオン・ボナパルト(フランス皇帝9)。内村直也(1909)。ニコラス・ローグ(映画監督1928)。シルビー・バルタン(歌手44)。目黒祐樹(7)。渥美二郎(歌手1952)。風祭ゆき(5)。サンプラザ中野(ミュージシャン60)。愛甲猛(2)。麻生祐未(女優4)。金城綾乃[Kiroro](77)。
誕生花:ひまわり(Sun Flower、花言葉:光輝)。
終戦記念日:1945(昭和20)年、8月15日の正午、昭和天皇による「玉音放送」がラジオから流れ、日本が無条件降伏したことが伝えられた。1941年12月8日の真珠湾奇襲から数えて3年8カ月、満州事変からは15年の長きにわたる戦争が終わったこの日を記念して、政府は1963年から毎年この日に「全国戦没者追悼式」を各地で行っている。

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