古き良き鉄道の残り香

明治・大正・昭和時代を駆けた鉄道関連の遺産・史跡をご紹介。

JR(国鉄)鍛冶屋線跡

2018年12月12日 | 兵庫県

探訪日:2018年12月

JR(国鉄)鍛冶屋線

兵庫県西脇市と多可町中区を結んでいた鉄道線でした。

1913年(大正2年)に開業

1943年に国鉄鍛冶屋線になる

1990年(平成2年)廃止

最盛期の鍛冶屋線はお祭りの時などには

30分に1本の列車が走っていたそうです。

そんな鍛冶屋線の残り香を感じてきました。

JR西脇市駅が鍛冶屋線の出発駅。

ただ、当時の駅名は「野村駅」

ここから北へ線路は通じていました。

西脇市駅から北へ進みます。

西脇ロイヤルホテルのそばに、次の「西脇駅」跡があります。

旧「JR西脇駅」

(兵庫県西脇市西脇)

西脇市の中心部でした。

現在、駅の名残はこのモニュメントと一直線に伸びる線路跡の歩道くらいです。

↑西脇市駅の方角を見ると、大きいバスターミナル。

↓鍛冶屋駅方面を見ると、まっすぐ伸びる線路跡の道路

旧「JR西脇駅」跡

旧西脇駅から北へ進む

市原東交差点の南側へ行けば

「市原駅」跡、鍛冶屋線市原駅資料館へ着きます。

市原駅跡「鍛冶屋線市原駅資料館」

(兵庫県西脇市市原町)

 ここには、鍛冶屋線の資料が展示されており

自由に見学ができます。

貴重な写真や物品が展示されてます。

 

また外にはキハ30型ディーゼルカー2両が展示されてます。

キハ30 70&72

外観はかなりオリジナリティなペイントされていて

往時の雰囲気はまるでなくなってますが

車内は昔のまま・・・

ただ、経年劣化が否めません。

市原駅・鍛冶屋線資料館

兵庫県西脇市市原町

車:駐車スペース有

 

 

市原駅「鍛冶屋線市原駅資料館」

さらに北へ進み

市原交差点を右折(北進)

車で数分、大将軍神社へ

そこが「羽安駅」跡になります。

「羽安駅」跡

(兵庫県西脇市羽安町)

2018年12月の状態ですが、線路跡の再開発で道路が作られています。

歩道部分がかなり広いので、遊歩道・サイクリング道として整備される感じですね。

「羽安駅」跡

 

さらに北へ進み、「羽安町」交差点を左折します。

ちなみに、「羽安町」交差点には、鍛冶屋線の跡の遊歩道の途切れがあります。

↑線路っぽくなってますが、地面の線路はペイントです。

さらに道なりに進むと、

「グリーンプラザ」・「中浄化センター」という施設があります。

ここが「曽我井」駅

「曽我井駅」跡

(兵庫県多可町中区曽我井字上川原)

目立つのは駅名板と立て看板しか残ってませんが、川沿いに線路跡がわずかに残っています。

実は、この駅、30数年前に一度だけ来たことがあるんです。

当時、青春18きっぷで旅してまして、

あまりにもローカルな駅だったので気まぐれで降りただけという。

懐かしくて30分くらい滞在してました。

「曽我井駅」

曽我井駅から道なりに進むと

「あかね坂公園」という交差点に着きます。

そこが「中村町駅」跡

つまり曽我井駅から廃線跡の道路を走ってきたわけです。

「中村町駅」

(兵庫県多可郡中区中村町字巴流)

駅名標や、汽車の遊具?くらいしか残ってませんけど。

線路跡と思しき道路。

「中村町駅」

さらにこの線路跡の道路を北へ進むのですが、

途中で歩行者・自転車の遊歩道になるため

車の人は右折して町の中の道を北進します。

鍛冶屋郵便局の手前の交差点を左折すると、

終点「鍛冶屋駅」跡です。

「鍛冶屋駅」

鍛冶屋線記念館

(兵庫県多可町中区鍛治屋町)

こちらには駅舎とホーム1両分、キハ30 69が保存されています。

 

こちらのキハ30 69号車は、晩年の鍛冶屋線で活躍していたカラーのままで展示されており

車内も保存状態が良く手入れされているように思います。

余談なのですが、キハ35系の車両を見るたびに思い出すことが・・・・

冬はドア付近にいると外付けドア特有の隙間風が寒くて寒くて

いつもドアから離れてたっけ。

あと、ドアの前に段差があるんだよな~~~(笑)

余談でした。

「鍛冶屋駅」

鍛冶屋線は、距離も短く駅数も少ないので、

車だと半日で周れます。

自転車でも、ゆっくり走っても一日で往復できるので、

ぜひ、まわってみてください。

あと、あかね坂公園(中村町駅)の近くに戎屋さんという酒まんじゅうのお店があります。

私が行った時は定休日(水曜日)でした。(T_T)ガーン

 

 

 

 

 



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