湘南話し方センター / 姓命学研究所

神奈川県平塚市で開設して40年になる話し方教室です。心とことばの研究所として統計学も含め、たくさんのご相談あり。

意識の継続が無意識になる

2021年06月29日 | 湘南話し方センター

5.6歳の子供さんに対して、

「あれ○○ちゃん、最近靴を脱いだ後、
玄関できちんとかかとを揃えておけるようになったね。
今まで何回も言ってきたけどすごいじゃない。
これからも続けられると、もっと偉いね~」

 

何気ないお母さんの話し方ですが、

子供さんにしっかり身に付けさせようと、
常に繰り返し繰り返し言ってきたこと、

そして一度でもきちんと靴を揃えた事実をしっかりと観察をし、
そこを言葉に出してほめてあげる。

さらに「これからも、、。」と励まし、意識づけをさせている。

 

 

子供さんの心からみると、

 

お母さんから何回も注意を受けていたが、
今まではできなかった。

しかし

一度言われるままに実行してみたら、
お母さんからほめられた、
続けるともっと良いのか!
じゃあ続けよう、

というやる気も出てきます。

 

 

やがて意識的にこの行為を何回も続けることによって、
無意識のうちにキチンと揃えるようになるものです。 

 

たとえ、1つの事柄だけでも

無意識に身に付いたものは、人格の一部にまで発展していきます。 

 

こんなことから

「親の心を演ずる名優なり」

ということが言われるのでしょう。

 

子供を躾けることは大変な事ですが、

あれもこれもと急がずに辛抱強く子供と共に育っていこう、

という心構えもまた大切に思います。

 

 

 

今日の日が明るい心でありまよう。

そしてコロナに負けない日でありますように。

 

 

湘南話し方センター
所長 松永洋忠