<2014年12月29日>
[信越本線 3326M 妙高4号 直江津14:50→長野16:31]

《直江津 14:50発》
折り返し「妙高4号」で長野方向に戻ります。行きの「妙高3号」の混雑が嘘のようです。

上越市役所の前にある春日山駅。他の駅のホームの高さは国鉄からの920mmですが、この駅だけは1100mmとなっています。

広い構内を持つ高田駅に進入。

新井からは高度を上げていきます。

突如後方から現れる線路。ここが第1の目的地・二本木です。

線路同士がクロスする中、「妙高4号」は左を選択。

スノーシェッドのついた引込み線に停車します。
スイッチバックが残る二本木では、新井方面から来た列車はまずこの引込み線に入り、ゆっくりとバックしてホームに入ります。

《二本木 14:34着》
案の定人気です。

続けざまに反対方向の普通列車が到着。
二本木はスイッチバックのために時間がかかるため、列車交換が多く設定されています。

ホームから見たスイッチバックの全容。右奥の線路が長野に向かう本線で、左奥が引込み線。シーサスクロッシングの手前から左に分岐するのが新井方面の本線です。急勾配上にあるのがよく分かります。
この地に駅が設置されたのは1911年。以来、100年以上にもわたって使われています。

普通列車が先に発車。先頭は湘南色でした。

シーサスクロッシングを渡り……

左奥の引込み線に入ります。
なお、バック中でもヘッドライトは通常の進行方向につきます。つまり、進む方向とライトが逆転するという不思議な光景を目に出来るのです。

ホームにて入換を見守るN101編成。

普通列車がいなくなったところで、「妙高4号」も発車します。撮影していた人の多くはこれに乗り込み、ホームに残ったのは私含め2人でした。

N101編成は直接本線へ。25パーミルの急勾配に真正面から挑みます。

次の列車までの間、二本木駅に1時間ほど滞在します。


スイッチバックの形をした珍しい駅名標。
方向ごとに発車番線が固定されているため、それぞれ違う駅名標が掲げられています。

築100年以上の上屋。
信越本線の開業から遅れること10年。急勾配の途中に二本木駅は設けられました。当時スイッチバックはありふれたものでしたが、バック運転を挟むため時間がかかってしまうこと、本線をまたぐため一時塞いでしまうこと(※例外あり)が輸送量増加・高速化に耐えきれなくなり、電車により勾配が克服された昭和後期以降次々と姿を消していきました。
幸いなことに、信越本線が新幹線開業によって第3セクターに生まれ変わっても、スイッチバックは残ります。まもなく105年目を迎えるこの駅も、スイッチバックと共に静かに時を重ねていくことでしょう。

駅舎へは地下通路で向かいます。昔なら構内踏切ですぐだったのに……

時刻表。ほぼ1時間に1本の割合で来ます。

訪れる人が多くなったのか、ご丁寧にスイッチバックの解説まであります。

雪に覆われた木造駅舎。

すこし足を伸ばして、シーサスクロッシングに向かいました。右に大きく落ち込む線路が新井方面の本線。急勾配に急カーブとあっては、さすがにホーム移設は難しそうです。

駅舎に戻って暖を取ります。
二本木には駅員が配置され、昼間は各種切符も取り扱います。

15時20分過ぎ。地下通路を通ってホームへ。

ホームの北側には少しだけ線路が続いています。かつて二本木では貨物を取り扱っており、機関車入れ替え用の線路が残っています。

長野行きの普通列車が到着。115系信州色です。

続けざまに直江津行きが到着。こちらに乗車します。

並んで……ない! 残念!
[信越本線 351M 長野14:27→直江津15:56]
《二本木 15:25発》

新井駅では「くびき野」の485系R編成を見ることが出来ました。
さて、信越本線でもう一つ寄っておきたいところがあります。

《脇野田 15:41着》
二本木から3つ目の脇野田です。

後追い。

時刻表。新井―直江津の区間列車がある分やや本数が大目です。

さて、改札を出ると、1面2線の駅には似つかわしくないほど巨大な通路が出迎えます。

ここは今年(2014年)の春から「上越妙高」駅となり、新幹線と接続するのです。

KIOSKと思しきスペース。

がらんどうの東口(新幹線口)から降ります。
新幹線の上越妙高駅の駅舎は、橋上駅舎として中央の通路が開放されています。共用を開始したのは2014年の10月ですから、「脇野田駅」としては半年の限定運用となります。

春からバスでにぎわうだろう駅前広場も今は閉鎖中。

外から見た東口。

駅の近くの道路を回り込み、西口に向かいます。

脇野田駅を出た線路は高田方で新幹線とクロスします。

西口全景。

新幹線の高架の下を、湘南色の115系が通り過ぎていきました。

西口。既に新幹線の側壁には「上越妙高駅」と書かれています。

しかし、在来線の案内は全て「脇野田駅」の状態。現在この駅は「脇野田」と「上越妙高」が交じった奇妙な形になっています。
この奇妙な感覚を味わえるのは、新幹線開業までのわずかな期間だけです。

「脇野田」駅に戻ります。

ここを通る路線も3月から、「信越線」から「妙高はねうまライン」となります。

午後5時10分。直江津方面の下り列車がやってきました。

やってきた485系R編成の「くびき野5号」で、脇野田駅を後にします。次に会うときには上越妙高駅になっていることでしょう。
続く!
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