Local-Liner ~静サツ雑記帳

静岡運転所札幌派出所=静サツへようこそ。
札幌圏の鉄道を軸に、気ままに書き連ねていく日記です。

年末帰省2014 第7回 急行型の本気

2015年04月11日 | 鉄道 ‐ 旅行(2014年)


 高岡駅到着後、すぐにやってきた下り富山行き521系で引き返します。

[北陸本線 431M 金沢7:20→富山8:21]

《高岡 8:02発》



 ワンマン対応なので運賃表付き。

 2両きりの普通電車は座れず、終点の富山まで立ち席でした。



《富山 8:21着》

 到着した電車は回送となりました。



 なぜか用意されている新快速幕。



 高岡行きの521系と糸魚川行きの413系が停車中。

 さて、高岡でわざわざ引き返してきた理由ですが……



 その答えは時刻表でひとつだけ浮いている「快速」にあります。
 土曜休日限定の快速――その名も、「ホリデーライナーかなざわ」。1日1本、上りのみのこの快速は、実は急行型(475・457系)限定運用だったのです。
 
 ということで、富山から金沢まで、貴重な快速に乗ろうと思います。



 一度改札を出てごはんを買います。新幹線開業前からグッズは販売中。



 仮設の通路をたどってホームに戻ります。





 E7/W7系は立体デザインで表現されています。



 ホームに戻り4番線にいたのは413系の泊行き。



 クハ455-702を含むB11編成でした。



 快速の発車まで15分。3番線に683系4000番台「サンダーバード16号」が入ります。



 向かいに683系2000番台の「しらさぎ6号」が入線。



 線路容量の都合から、富山発着の「しらさぎ」と「サンダーバード」は続行運転が基本でした。さらに「はくたか」「北越」も続行運転することもありましたから、3本立て続けに特急が出て行くことも少なくありませんでした。



 先に「しらさぎ」が発車。停車駅の多い「しらさぎ」が先行し、途中駅の需要をカバー……していたのかは微妙なところ。なにせ、通しの特急料金はこの方設定されてきませんでしたから。



 9時13分。いよいよ本題の「ホリデーライナーかなざわ」が4番線に入線してきました。3両での運転ですが、今回は北陸色。まあ、青一色でないだけよしとしましょう。
 ちなみに発車まであと4分しかありません。



 早々に満席となる車内。一応4分後に521系による普通列車(432M:富山9:21→金沢10:18)がありますが、両数(521系はラッシュを除き2両が基本)も座席数もこちらの圧勝です。



 本日の快速担当はクハ455-13先頭のA05編成です。番号の上では最若番になります。延命工事を受けた車両の貴重な生き残り(※)です。

※生き残り……延命工事のはずが、延命工事を受けた9編成中、4編成はサハ455組み込み(=単独運転不可)ということもあって2010年で運用終了。残り2編成も廃車になり、最後まで残ったのは3編成のみ。延命とはなんだったのか。

 (編成:金サワA05)←金沢  クハ455-13+モハ



 折角の快速運用なので、最前部でその走りをしかと見届けましょう。

 急行型の本気を見るのです!

[北陸本線 9430M 快速 ホリデーライナーかなざわ 富山9:17→金沢10:06]



《富山 9:17発》

 「サンダーバード」を追うようにして発車します。



 発車直後から雨が降って視界が悪くなってきました。この先なるべく雨粒を避けるようにして撮影しましたが、雨粒は大きくなるばかり。



 呉羽までは軽い山越え。



 トンネルを抜けて、高速運転に入ります。
 元は急行で使われていただけあり、安定した速度を出すことができます。営業運転では最速110km/h、設計上は130km/h出せるつくりになっているのです。特急街道・北陸本線を、471系から数えて実に53年にもわたって走り続けてこれたのも、急行型だからこそです。



 呉羽ですれ違った521系普通列車。



《小杉 9:26着》

 最初の停車駅は小杉。急行停車駅であり、わずかですが特急も停まっていました。
 「ホリデーライナーかなざわ」の停車駅は急行時代とほとんど変わりません。



 小杉を出ると田園風景を真っ直ぐに進みます。



 貨物扱いが近年まで残っていた越中大門を通過。線形のよさも手伝い、減速無しで通過していきます。



《高岡 9:33着》

 16分で高岡に到着。優等列車向けのギア比ゆえに、普通列車と所用時間が大差ないのはいたしがないところです。



 高岡を出ると、徐々に標高が上がっていきます。



 「はくたか7号」とすれ違い。



 平地が多い富山は自家用車の普及率も高く、それを反映してか立体交差も少なくありません。



 速度計を見ると100km/hオーバーです。



 颯爽と西高岡を通過。



 緑色の運転台は味わい深いものがあります。



《福岡 9:40着》

 雨が激しくなる中、福岡に到着。急行時代から変わったといえる唯一の停車駅です。



 どこまでも続く暗雲の中を、それでも速度を緩めずに走ります。



《石動 9:45着》

 富山県最後の駅は石動です。ここも急行停車駅→特急停車駅と辿っています。



 県境・倶利伽羅越えがいよいよ始まります。



 急カーブに25パーミル勾配が連続しますが、475系はフルノッチで加速します。MT54に抑速ブレーキを積む475系は、25パーミル勾配を克服するために作られたのですから。



 倶利伽羅トンネルに入ります。こちらは新線で、旧線は国道8号線に転用されました。北陸本線の他の長大トンネルなどと違い単線時代の開業なので、断面は新線ながら単線です。



 トンネルを抜けて681系と出会います。



 長い上り坂は倶利伽羅駅で終わりを迎えます。列車はもちろん減速無しで通過。



 下り勾配とカーブのコンボが続きます。ジェットコースターのごとく下る気分は爽快です。



 国道が寄り添うと下り坂の終点はもうすぐ。



 「サンダーバード1号」が横を駆け抜けていくと、もうすぐ津幡です。



《津幡 9:55着》

 七尾線の分岐点・津幡に到着。次は終点金沢です。



 金沢までは、倶利伽羅峠を新倶利伽羅トンネルで抜けてきた新幹線の高架が寄り添います。



 高架と一体化した森本駅。



 東金沢通過。



 金沢総合車両所の入庫線をまたぎ、場内へ。金沢始発の「サンダーバード」回送が右に待機しています。



 数々のポイントを渡り2番線へ進入。



《金沢 10:06着》

 終点の金沢に到着です。
 所要時間は49分。後続の普通列車より8分速いです。なんとか快速としての面目を保ちました。



 着後回送となります。



 ということで、続きは次回へ。


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