着付け用の大島を見ながら、母が凹んでた。
「あんたの大島、気合入れて買ったのに・・・」って。
母が着物を購入していたのはバブルがはじける前までで、年2回程、関西への購入ツアーは足しげく通っていて、こんなんも買ってたの?ってくらい私と妹には揃えてくれてた。
結局は、私用と言っても結婚した妹のところへ着物はたくさん行ったものの、圧倒的に着る機会が多い妹の事は何とも思わなかった。
着ることには左程興味もなかったし、妹は子供関係の行事には、なんだかんだで着てたしね。
私はその、母の買った大島を見ていない。
着物の値段など言うもんじゃないと言うが、見る人が見れば分かるので値段を言った。
リサイクルの大島1.700円、洗い張り代3.000円、八掛500円、胴裏多分300円くらい。300円の胴裏について「えらいええやつ、付けとるね」と聞くので「八掛のまとめ買いをした中に入ってた。見えてるところがごっつ黄色かったから、売り物にならなかったんだと思よ」と。
当然、そこは除けて裁った「表が表だから、これくらいは付けても問題ないよ」との返答。
ちなみに大島は、カタスの9マルキ。
購入ツアーに行っても大島は、簡単に買える金額じゃない。買えなくても触らせてもらう事は出来るので、カタスの12マルキや一元の9マルキ(珊瑚花)はなんていうか、「や・わ・ら・か・いぃ~」という感じらしい、母曰く。でも、しっかりしてるという。
オクのおかげで随分安く着物が買えるようになった。それはとてもありがたい事なんだけど、その分、見る目を鍛えなくちゃいつまでたっても掘り出し物には出会えない。
届いてみてあちゃーっは多分永遠に続く。
その後、これから縫おうと思ってる大島の八掛選びをきゃっきゃうふふと母娘でやって終了。
「こういう時が一番楽しいんだよね。」
と帰って行った。
縫うの、私なのに・・・
八掛選びって、本当に楽しい。大島とていろんな色があるので、この八掛にしたらあの帯が使えるし、こっちだったらこの帯ね。だったら、襦袢の色はこんなんどう?とか。
楽しいぃ~
地元の大丸が、月末から翌月にかけいろんな実技付きで大売出しをするみたい。
友達が担当者から、「月、何枚まで入る?」って打診があったようで、かなり売りさばく予定らしい。
購入する金はないけど、とりあえず、見に行くつもり。