着物の仕立て屋 花梨の日々つれづれ

着物のお仕立ていたします。
眠っている反物を自分流に着てみませんか?

嬉しい粗品

2014年01月29日 | 和裁

 帯のお仕立ては基本、お断りしている。
帯に関してだけは専門家に任せた方が絶対だし、プレスなんかも凄い綺麗。
それでも自分の帯だけは縫っていて、帯芯選びには正直、四苦八苦。

先日、オクで落とした塩瀬の帯芯をどれにすれば良いか悩んでた。
ご存じのとおり、塩瀬は柔らかい。以前、貰った塩瀬を着付け用に使っていたのだけど柔らかすぎてよろしくなく、めんどくさいが入れ替えをした。

ネットでものは試しに塩瀬用の帯芯を注文。やはり塩瀬用と言うのでそこそこ固い。塩瀬用と言っても店舗によってまちまちで、それこそ一か八。(笑) なんとなく、値段と硬さが比例するような気がしたんだけど、お店を信用して偉い安いのを購入。


大当たり  


その上、有りがたい粗品まで入ってた。
なんと、「帯芯見本帳」。






帯芯も嬉しかったんだけど、見本帳が一番嬉しかった。


ありがたやぁ~


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実際のところ、こういう見本帳は仕事をする上でとても貴重で、手に入るどころか存在自体も知らなかった。それを粗品でって。有難すぎて申し訳ない。



母、凹む

2014年01月24日 | オークション

着付け用の大島を見ながら、母が凹んでた。

「あんたの大島、気合入れて買ったのに・・・」って。

母が着物を購入していたのはバブルがはじける前までで、年2回程、関西への購入ツアーは足しげく通っていて、こんなんも買ってたの?ってくらい私と妹には揃えてくれてた。
結局は、私用と言っても結婚した妹のところへ着物はたくさん行ったものの、圧倒的に着る機会が多い妹の事は何とも思わなかった。
着ることには左程興味もなかったし、妹は子供関係の行事には、なんだかんだで着てたしね。


私はその、母の買った大島を見ていない。

着物の値段など言うもんじゃないと言うが、見る人が見れば分かるので値段を言った。
リサイクルの大島1.700円、洗い張り代3.000円、八掛500円、胴裏多分300円くらい。300円の胴裏について「えらいええやつ、付けとるね」と聞くので「八掛のまとめ買いをした中に入ってた。見えてるところがごっつ黄色かったから、売り物にならなかったんだと思よ」と。
当然、そこは除けて裁った「表が表だから、これくらいは付けても問題ないよ」との返答。
ちなみに大島は、カタスの9マルキ。

購入ツアーに行っても大島は、簡単に買える金額じゃない。買えなくても触らせてもらう事は出来るので、カタスの12マルキや一元の9マルキ(珊瑚花)はなんていうか、「や・わ・ら・か・いぃ~」という感じらしい、母曰く。でも、しっかりしてるという。


オクのおかげで随分安く着物が買えるようになった。それはとてもありがたい事なんだけど、その分、見る目を鍛えなくちゃいつまでたっても掘り出し物には出会えない。
届いてみてあちゃーっは多分永遠に続く。


その後、これから縫おうと思ってる大島の八掛選びをきゃっきゃうふふと母娘でやって終了。

「こういう時が一番楽しいんだよね。」
と帰って行った。


縫うの、私なのに・・・



八掛選びって、本当に楽しい。大島とていろんな色があるので、この八掛にしたらあの帯が使えるし、こっちだったらこの帯ね。だったら、襦袢の色はこんなんどう?とか。


楽しいぃ~



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地元の大丸が、月末から翌月にかけいろんな実技付きで大売出しをするみたい。
友達が担当者から、「月、何枚まで入る?」って打診があったようで、かなり売りさばく予定らしい。
購入する金はないけど、とりあえず、見に行くつもり。


仕立てが悪い

2014年01月22日 | 和装


自分用に仕立てた着物が全くもってよろしくない。



着付け用に急遽、お正月に縫ったやつなんだけど、本当は縮緬とかの柔らか物にしようかとも思ったけど、なんとなく大島が縫いたかったからこれにした。
自分のだから体に合うようにちょっといろいろ無視して縫った。
私は丸いので胸もそこそこあるのを見越して、抱き巾を広めに取った。何回か着付けの練習して母に診て貰ったりといろいろしたけど、広めに取った抱き巾が逆効果でそこだけなんか変。




三角のところが余ってる部分。
余ってるから脇に寄せても前に出よう出ようして、半衿が無くなってしまう現象に・・・
着付けの慣れてる人ならばそれなりに対処しようにも、始めたばかりの私には無理な事で、自分の下手さを棚に上げて「仕立てが悪い」と自分に文句を言ってる。

次の着物にはこの部分を入れ込むつもりなんだけどいかんせん、自分のを縫ってる暇がない。
昔、母が、着付けの着物は重たいのが良いと言っていたのにもかかわらず、わざと軽い着物を選んだ馬鹿な私。茶や辻の鬼シボが一枚、確かあった気はするけど鬼シボは極力縫いたくないし・・・・



いろいろ大変・・



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細かいことが気になる

2014年01月18日 | 雑記

 仕事の合間に垂れ流してる時代劇「剣客商売」。

先日、大治郎と佐々木三冬の婚礼シーンが目に入り、なにか違和感を感じた。
(第4シリーズ、6話最後のほう)




なんてことはないんだけど、花嫁さんが向かって左に座ってる。
私は単純に、佐々木三冬は田沼の娘で大治郎より身分が高かったから左に座ったと思った。


ちなみに、最初の方の小兵衛とお春の時はこれ。




ただたんに、設定を間違えた?とも思ったが、時代劇オタクの私としては適当なやつとちゃんとしたやつの時代設定の差はかなりあるし、キャストの面々からしても間違えたとは考えにくい。

これ、意外とちゃんと説明されてないのよ、ネットであっちゃこっちゃ調べたんだけど。
何人かの友達に聞いたら、「花嫁は右が当たり前」という答えのオンパレード。
だから、何でよ?と聞いても
「知らんっ」
て。


でも、きちんとしたことを知ってる人も居るのね、当たり前だけど。

で、聞いた。
そのまま、コピペする。

江戸時代までの日本は左上位でした。
天子は南面して座り、南に面したとき日の昇る東方が左手にくるからです。
だから左大臣と右大臣では、左大臣のほうが位が上になります

明治天皇と皇后のご真影は、旧来通り天皇が左、皇后が右に座っています。
ところが西洋列強から、天皇は皇后より位が下なのかとクレームがつきました。
西洋では右上位だったからです。

これは誤解を招くということになり、日本でも西洋流に右上位に改めるようになり、大正天皇からご真影は右上位で作成され、大正13年の昭和天皇ご成婚では西洋式に改められて、これが新郎の左側に新婦が並ぶ形式の始まりになりました。

ドラマの時代考証をする人が途中で替わったか、年配の視聴者からクレームがついたのかは不明ですが、向かって右に男性が座るのが当時の主流です。
ですから、大治郎と三冬の婚礼のシーンは正常、小兵衛とお春の婚礼は異常なことです。
小兵衛はしきたりにこだわらない自由奔放な人柄という意味合いだと思います。



怖いくらい納得、すっきり。



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最近、私が聞く質問に対し「そういうのも試験に出るの?」と言われるようになった。
今回は冠婚葬祭の話で試験の種類が違うので、来年以降の問題。出るのは装束、衣紋道のほう。
これもまた分からん。


まんざら嘘じゃなかった

2014年01月16日 | 和装

 前回の足袋のすったもんだ。
おかんの話は話半分に聞いていて、正座の練習を朝晩ちょっとずつしろってのも言われてたから、足袋は履かずに地味にやってる。でも、骨盤のズレからの膝下の痛みが取れてないので、足の甲より膝のほうが先にギブアップ。

踏んだり蹴ったり。

しかしながら、こはぜを緩めてずらしたら結構出来るのね、正座。
びっくりした。



着付けの先生にその話をしたら笑われた。
多分、先生としては、

「そこからかいっ!」

の笑いだったと思う。
知らなかったんだから、笑われてもなんともない。



知らない事はとことん聞くよ、私はね。

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けつデカの私でもヒップパットは必要なようで、偉い高いのを購入した。
「それで大丈夫」、と先生は言われたが補佐の先生が微妙な顔して笑ってた。
うん、気持ち、分かる。私の場合、ヒップパットの下に更にタオルを忍ばせないと、ウエストとヒップの差があり過ぎてなだらかにならない。たれ先が下がらず、ぺんっと上向いてやんの。
笑える。