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赤焼けた西日がまぶたを通して視神経を刺激する。突然の眩しさに戸惑うように、目を細く開け、首を左右に振りながら周りを見た。
気がつくと私は、とあるビルの屋上のデッキの中程にあるベンチ状の腰掛けスペースに、横になって寝そべっていた。
どうやら、私はここでうたた寝をし、夢を見ていたようだ。
その夢は、子どもの頃の脳裏に焼き付けられた光景。鮮明な記 . . . 本文を読む
お父さんの背中だけでおばあちゃんの姿はあまりよく見えなかったけれど、お父さんのあわて方でおばあちゃんのみに何か大変な事がおこっていることが判った。
「痛むのか?」というお父さんの声に、小さく「・・・大丈夫」というおばあちゃんが応える声が聞こえた。
「・・・手も足もすごく冷たいじゃないか・・・!」驚くようなお父さんの声。「・・・薬を」というおばあちゃんの声にすぐ反応して、お父さんは近くにお . . . 本文を読む
花火が終わってから、お父さんとお風呂に入って、お風呂上がりはマキお姉ちゃんがスイカを切ってくれて食べた。
とても甘くて美味しいスイカ。種が多くて残念だけどキレイに食べた。
その後、お笑いのテレビを少し見てたらいつまにか夜の9時半で、お父さんにもう寝る時間だよと言われた。
お泊まりの時はいつもお二階の部屋で寝るんだけど、いつもはおばあちゃんがお父さんと僕のお布団を敷いてくれる。でも今日 . . . 本文を読む