げきつう.痛い痛い痛い.起きる時
右半身が痛い.ゆっくり立ち上がり
さらなる痛み.もう無理ってほどに
右膝が痛い.叫びたいくらいですが
同居のひとはまだ寝てるし.平穏は
保っておきたい.廊下でうずくまり
痛みが治まるのを待ちますが,もう
全然その気配が訪れない.やむなく
出先に連絡をして,歩くと痛いので
ゆっくりになります遅くなりますと
メッセージを飛ばす.うるさくない
呻きを飲み込みながら出かける準備.
するとメッセージの返事が届きます.
なんなら迎えに行きますよとのこと.
家の前に車を着けてくれるらしくて
それならば大丈夫です,と伝えます.
いつでも出られるようにして部屋の
すみっこに座り痛みを堪えるのです.
メッセージ再度被弾.お言葉に甘え
すみませんね.車に載せられて行き
建物の前に到着.コンビニには寄る
ことができなかったので,入り口の
近くにある自動販売機でお茶を買い
これでいつも通りの振りができます.
どすん.椅子に座ってもう動かない.
立ち上がってものを取りに行くのも
しんどいので,可能な限りは座って
ことを済ませようとする.それでも
この痛みと共存するにはそれくらい
しないといけないようです.うがあ.
しかし柔らかめの椅子に座ってると
少し痛みが和らいできた気がします.
身体をなじませていければいいかな.
そんな感じで騙し騙し作業を続けて
切りのいい終わりまで片づけました.
それではぞろぞろ帰りましょうかね.
帰るとは言ったものの,この身体を
なんとか正常に近づけておきたいと
思ったので病院に行く.まだ開院の
時間ではないですが,玄関の段差に
うずくまって耐える.扉が開いても
診察開始にはまだ三十分もあります.
もうそのころには痛みも薄くなって
おりましたが,そもそもの原因とか
なにも判らないまま帰るのはいやだ.
名前を呼ばれるまでじっと待ちます.
待合室から診察室前の長椅子へ進み
読み物をしているとやっと受診です.
膝の痛みを主訴とするため,まずは
レントゲン写真を撮る.でもとくに
異常はないみたい.ブロック注射を
射ちましょうという運びになります.
それも二箇所も.なんでもいいから
痛くなくなればそれで構いませんよ.
ぷちゅぷちゅと射たれて帰らされる.
ぼんやり病院を出ると,そこは駅前.
そう言えば同居のひとはいつ帰って
来るのだろうか.メッセージを送信.
すると今からバスに乗って帰るので
まだまだかかるよとのこと.じゃあ
先に帰ってますね.駅で合流しても
この身体じゃあ歩くのもつらいから.
家に到着,しばらく楽な姿勢で待機,
メッセージが届くのを待つ.やがて
ぽこんと届いたのでそれに従いつつ
出前を取る.もうこうなったら外に
出ない方針を固めるほうがいいです.
同居のひと本体もやがて帰ってきて
宅配も届いて.もぐもぐ食べながら
テレビを観たりする.ごちそうさま.
軽く片づけて同居のひとがゲームを
始めたので,ぼくはお風呂の準備に
とりかかります.お湯を張りますが
ぼくは今日注射の影響で入れません.
純粋の同居のひとのためだけの用意.
お湯が貯まるまでの間,ぐうたらと
自分の部屋で作業などする.あまり
区切り感のない作業なのでうっかり
ながながだらだらしてしまいました.
適当に切り上げて,お薬を服むかね.