がさがさした音で目が醒める.でも
起き上がることが出来ず,そのまま
同居のひとは行ってしまいましたよ.
いちおうぼくに声をかけてくれます.
行ってらっしゃい.微かな声をあげ
挨拶をする.無理しなくていいよと
同居のひとは許してくれる.いつも
ありがとうね,そしてごめんなさい.
昼過ぎにようやく起きて,そこから
活動を始める.先日から悩んでいた
問題は,公式でそれは無理であると
記されていたので諦めるほかはない.
最初から当たっておけばよかった話.
もたもたしていると同居のひとから
連絡がありました.もうそんな時間.
連絡があって実際に到着するまでに
洗濯物を取り入れる.外はまっ暗で
雨も降りそうなので,早めに畳もう.
収納し終えたらすぐ電話が鳴ります.
鞄を持ってきてください,と頼まれ
そのように.手に下げて駐車場まで.
やがて車がやってきて乗せてもらう.
まず同居のひとが昼にもらい損ねた
薬を受け取りに薬局へと向かいます.
ぼくもよく行くところで,駐車場も
すぐ横にあるので入りやすいらしい.
パーキングに入ってぼくは車の中で
待機します.では行ってらっしゃい.
三十分ほどかかって戻ってきました,
それでは晩ごはんへと行きましょう.
店の席に通されて,注文をしますが
タッチパネルの操作を間違えたのか,
サイドメニューのひとつがふたつも
届いてしまいました.間違えたのは
しかたがない,ふたりで食べました.
おいしいおいしい,主食ももぐもぐ.
ちょっと辛かったのが悲しいですが
全体的にはおいしくいただきました.
水を飲んで,では家に帰りましょう.
同居のひとが明日の支度をもぞもぞ.
ものすごく楽しそう.機械いじりが
好きですからねえ.ぼくはざくっと
お風呂の支度をして,テレビの横で
準備を終えてゲームに移動してきた
同居のひとの様子を眺める.はてと,
ぐったり.明日のことは明日考えて
今日は目の前の薬を服むばかりです.
寝ましょう.寝ることにしましょう.