shiro-diary

シロフィルム通信

今日も

2011-11-25 00:41:29 | Weblog
今日も明日も、早朝から深夜まで走り続けます。
車の走行距離は多い時で月に7000km、そして僕のランニング距離は120km。
人も車も走り狂うシロフィルムです。

取材の後、何か食べようと思って財布を開けたら、お金が領収書の束にすり替わっていて絶叫しました。
遅い時間で銀行も終わりです。仕方ないので、缶コーヒーでしのぎました。

これだけ毎日で歩くと、とても経費がかかります。
後で出版社などで清算するのですが、それまで立て替えで、働いている割に手元に現金が少なく、これぞまさしく貧乏暇無し。

洗車しようと思ったらバケツに猫。猫よ、そんなところで寝るな。

川越ー飯能ー船橋。11/20、楽日、送りびと。

2011-11-23 00:48:54 | Weblog
今日は埼玉県飯能市で舞台撮影の仕事だ。前日から川越の実家に泊めてもらった。
仕事をいただけるのは大変ありがたいことだが、ここ3ヶ月あまり休みが無く、体、というより脳みそが疲弊している感じがする。
飯能は山が近くて、空気もひんやりと心地良く、紅葉も綺麗だ。久しぶりに時間がゆっくりと流れるの感じた。

今日は11月20日。写真集で紹介した、なぎささんの踊り子としての最期の日だ。16年の最期とはどんなものなのだろう。飯能からでは間に合わないとあきらめていたけれど、最終回にたどり着く事ができた。

劇場は送り人であふれかえって、高揚と緊張とが入り交じった空気に包まれている。僕はひどく目が疲れていて、まぶたを閉じて劇場の壁にもたれて、震える空気だけを捉えていた。みんなで送り出すのと同時に、何か黒く大きなものが空から迎えにきているようにも感じる。今夜、授かったものを返して普通の女の子に戻る。と、言ったら大げさか。踊り子は、ダンスがうまいとか、容姿が美しいだけでは、この世界で生きられない気がする。出会いや天運、人智を越えたものに守られて舞台に立っているのだと思う。「踊り子の翼」は彼女の守り神で、授かり物の象徴だ。

思い出深い日になりました。


幕張

2011-11-22 01:30:11 | Weblog
3日間、近所の幕張メッセに缶詰になって仕事をした。国際放送機器展の記録で展示ブースやら講演会などを撮影。
映像や音響に関する先端の技術を間近に見られるし、一流のクリエーターや技術者の話も聞けるので、写真屋にとっても興味深いものだ。
機材や技術の進歩は表現上の困難の克服を容易にしてくれる。個人レベルの投資であっても、そこそこの制作環境が手に入るし、描いたイメージもたいていは形にできてしまう。

昔ならば、たとえば大判カメラで適正露出の写真が撮れる、それだけで立派に飯の種となったが、誰にでも簡単に綺麗な映像が撮れる今では、何にレンズを向けるか、という根源的なセンスがよりシビアに問われる気がする。写真と動画の垣根もなくなり、より総合的な制作力が必要とされてくるのだろう。

動画、というか映画はやっぱり良い。そういば手持ちのカメラ、ムービーも撮れるんだった。ちょっと、やってみようかな。

青木ヶ原 樹海

2011-11-18 00:08:48 | Weblog
今日は青木ヶ原の樹海へやってきた。この森の中にある洞窟を取材するためだ。
観光で公開されているものとは違って、立ち入りには役場への届けが必要となる。
地元のガイドに案内されて地中奥深く進むと、氷と火山岩が織りなす異空間に圧倒される。
ペンライトで写真を撮ったら、「ラピュタ」に出てくる飛行石のように岩や氷が光っていた。
残念ながらここにはまだ載せられないけれど、本が発売になったらまたお知らせします。

樹海と言えば自殺の名所としても有名だが、9割がたは失敗して帰っていくそうだ。
死ぬ勇気があるのなら、どんな生き方もできるだろうね。

芦原ー雄島ー敦賀

2011-11-17 00:25:27 | Weblog
 ミュージックは1回目だけ観劇した。仕事も詰まっているし、このまま夜通し走って帰ろうか。でも海も見たいしな‥
まあ、とりあえずは晩ご飯を食べて考えようと赤提灯の暖簾をくぐった。ママに魚をたのんで、初めて芦原に来た時のことをぼんやり思い出していた。
 「あたしのボトルだから。飲みな」
たまたま横にいた、おばさ・・いや、お姐さんがグラスに焼酎を注いでくれた。夏から休みなくで動いてきて煮詰まっていたので、ここいらで飲んだくれて頭をクリアにするのも良いだろう。明日、海を見てから帰ろう。それじゃいただきます、と久しぶりにアルコールを体に流し込んだ。ストリップ見た後に赤提灯、いやー庶民に生まれて良かったよ。
 「あんたホストだろ?顔、整形してるでしょ」
 違うと言ってるのに、さんざんちょっかい出されてまいった。気が強くてにぎやかなひとだ。
 「あのひとは芸者やコンパニオンを仕切っているのよ。私も昔は随分稼がせてもらったよ」
 トイレに立ったすきに店のママが教えてくれた。長年、温泉客の接待をしてきた彼女たちから聞かされる男性群像はなかなか興味深いものがある。ママは携帯で初老の男を店に呼んだ。「いい男でしょ。昔は恋人だけど今は戦友みたいなもんよ」と紹介してくれて、気の強い女に押され、肩身を寄せ合いながら酌を交わした。
 姐さんはみんなの飲み代を払って、さらに僕のポケットにチップをねじこんで、いや、さすがにそれは悪いからと言ったら、「だまれ!!ホストだろうが!!!」と一喝して帰ってしまった。ホストじゃないんだけど、お姐さんごちそうさまでした。
 気がつけば日付も変わっている。ママが紹介してくれた旅館は「御同伴」という言葉がぴったりのきそうな、古びた連れ込み宿だ。内装もレトロで不思議な色気と趣がある。連れ込む相手がいないのが残念なところだが、とにもかくにも久しぶりにたくさん眠れそうだ。

 翌日は雄島を散策した。岩場に寝転んでぼんやり海を眺めた。昨夜のストリップも赤提灯も夢の中の出来事みたいに思える。そういえば写真集の踊り子の引退興行も始まっている。そうか、もうすぐいなくなってしまうんだ。本の制作に必死だったけれど、今になって引退の実感がわき上がり、なんともさみしい気分になった。香盤表の名前も10年もたったらほとんど入れ替わってしまう、そう考えると、とても儚い世界だ。

 敦賀までのんびり海岸線を走って、帰途についた。





芦原ミュージック

2011-11-15 14:30:46 | Weblog
数日名古屋に滞在したあとは芦原温泉へ足を伸ばした。「芦原ミュージック」に件の写真集のポスターを貼らせていただいた。以前にも何冊か本を置いていただりと、いろいろと良くしていただいている。本当にいつもありがとうございます。町の雰囲気も良くて好きな劇場だが、10月まで閉館していた。7月に立ち寄る機会があって、その時は夜になったら開くのではないかと思うくらい綺麗な状態だった。いつか再開するに違いないと思っていたら、本当に再開したので、それはとても嬉しかった。

その日は週末で、場内は浴衣姿の温泉客でやんややんや盛り上がって楽しい夜だった。こういうことがいつまでも続いてほしいものだ。

名古屋

2011-11-15 14:07:32 | Weblog
戦国時代の面影をたどる取材で名古屋へ。
今川義元と織田信長、桶狭間の合戦がテーマだが、なにぶん400年が経過しているので現代の風景からその残像を見いだすのは容易でない。歴史を知り想像力を膨らませるばかりだ。同行した記者が歴史に精通しており、そのおかげで僕も取材を重ねるうちに変哲のない森の中に掘の跡を見分けたり、そのくらいはできるようになってきた。写真は織田軍出陣の舞台となった熱田神宮。

若松劇場

2011-11-14 01:17:55 | Weblog
トップページでご案内しております、千葉なぎささんの引退興行が始まりました。
劇場のロビーに撮影で使用した衣装や、未使用カットを含む写真が展示されています。
なぎささんのステージが見られるのも20日までです。
どうぞ皆様、最期見届けてあげてください。

船橋若松劇場で出演中です。
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=wakamatsutheater

なぎささんブログ
http://blog.livedoor.jp/nagisa_sunsun/