本部町島ぐるみ会議ブログ

塩川デイは2022年11月21日、22日、2023年2月21日、22日に開催されました。

2024年6月28日安和桟橋事故

2024-07-05 19:22:41 | 日記

安和桟橋事故 出口ゲート。下地にGoogleEarth Proを使用して、できるだけ現場とダンプのスケールをあわせた_24-0705.jpg

事件:28日午前10時15分ごろ
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大林組は、運転手を集めて以下のように言い放った。
「事故に関しては、運転手に責任はない。活動家が飛び出したからだ。運行などに関しての変更点はない」
 
「事件」最大の原因:主犯はJV大林組だ(※)
今年2月から請負を担当する大林組は、ダンプの国道侵入で右側車線への侵入を禁止した。さらに見張りを置いて三回以上の違反に罰則を与えている。ダンプの国道右側車線侵入で接触事故が昨年以来3件起きていることが原因だろう。
※1 JV(Joint Venture)国交省が制定した共同企業体制度。複数の建設企業が一つの建設工事を受注・施工する。大浦湾への土砂搬出事業は事実上の利権折半事業。
図のように出口はダンプ2台ギリギリ、左ダンプの国道侵入は大きく右に膨らまないと左折は不可能になった。規制後に左ダンプの内輪差で路肩が破損した。
現場には暗黙のルールがあった。ゲート内でダンプ2台が並んで待機、退出の誘導は交互に行われる。1台ごとに抗議者は片道牛歩を行うが、警備員の誘導は妨害しない。これが4年あまり続いてきた。ところが今年2月JV担当が大林組になると、牛歩半ばの抗議者の背後すれすれに出発させたり、隙を突き間髪を入れず二台続けて出す危険な誘導が露骨に行われるようになった。
 
事故の状況:
左ダンプ退出の瞬間、場所が空いた歩道左側に警備❸が続けて左ダンプを誘導した。牛歩を終えた抗議ⓑがその約束違反を見て反転したところを警備❶が邪魔をしⓑは強く抗議、誘導担当❸はダンプの国道侵入を黙認(※2)ダンプは急発進で国道に左折侵入した。
急発進で警備❶がダンプに接触転倒、抗議者ⓑも引きずられ、警備❶は頭部を前輪で(※3)、ⓑは下半身を後輪で轢かれ危篤状態に、警備員❶は礫死した。
運転手は「警備の指示通りに運転した」「本当の順番ではなかった」と言っている。塩川港での勤務が長く、安和桟橋は今年6月24日から、開始わずか5日目の事故だった。惨状を見て抗議ⓒが救急車を呼んだが、警備側は何も対応しなかった。
 
何のための警備か:
警備側に目撃者が不在という驚くべき事態も問題だ。警備❷(在不在は未確認)が従来の配置でおれば目撃どころか事件を回避できた可能性すらあった。
※2 誘導担当❸に❶と抗議ⓑが見えていれば警備❸はダンプを停めただろう。
※3 危篤状態をまぬかれた抗議者ⓑの証言だが、警備❶の位置にもよるが前輪で轢かれたなら警備❸に見える。見えないなら❶ⓑともダンプの前部左側面におり、前輪に接触する可能性があっても頭部を轢かれることは考えにくい。直接体験した者の証言といえ、これほどの惨劇に巻き込まれたⓑ、目前にしたⓐとⓒの衝撃に思いを寄せつつ検証は続けるべきだ。
 
事件はどのように扱われるのか:
もうひとつ重大な懸念がある。警備側に目撃者はおらず(警備会社の姿勢だが、JVも防衛局も監視カメラを設置している)。今のところ目撃者も、一命をとりとめた被害者にも現場検証の立ち会い要請がない。現場検証じたい行なわれたか否かも不明だ。翌日29日、抗議者が集まってささやかに慰霊を行なったが、事件現場はきれいに洗い流されて跡形もなかった。
 
以上の記事は、日髙個人の記述です。情報で未確定のものは未確定とし、相応の根拠に基づいて慎重に記述しました。変更点は直ちに、新たに判明した情報も随時更新します。(日髙達雄 24年7月5日)

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琉石安和桟橋。ちょっと見にくいが出口にダンプ2台が並んでいる。警備者たちにとっても、如何に無理な誘導をさせられていたのか分かる。©Google Earth Pro

事件翌日の安和出口ゲート前。土砂搬出作業は中止となったが、事件の現場は洗い流され跡形もない©中山吉人.jpg

事件翌日、抗議者たちが集まり花などをたむけて、ささやかな慰霊を行なった.jpg

コメント
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