吹く風ネット

落とし物1(2004年9月22日付)

【5月のこと】
福岡銀行のキャッシュカードを拾った。
すぐに最寄りの福銀に電話をかけた。
「わざわざ電話していただいてありがとうございます」
と、まずは丁寧なお礼の言葉。
「そちらのお店にATMがあるでしょ。そこの横に穴があると思うんですが」
「穴ですか?」
「はい。カードが入るくらいの」
「ちょっと待ってください。見てきますんで」
・・・・・
「ああ、ありました」
「お手数ですが、そちらのほうに入れておいてもらえませんか。すぐに取りに伺いますので」
「わかりました。入れておきます」
ということで終わった。


【7月のこと】
郵便貯金のキャッシュカードを拾った。
すぐに最寄りの郵便局に電話をかけた。
先方の応対は丁寧だった。
「すぐに係の者を伺わせますので」
ということで、係の者がすぐにやってきた。
それも二人。
「私、課長をやっております○○で、こちらが担当の××と言います。このたびは本当にありがとうございます。さっそくお客様と連絡を取りたいと思います」
民政化を見越しての応対なのかどうかは知らないが、実に丁重で、かといって嫌みもなかった。
しかも、謝礼までいただいてしまった。
「これ、つまらないものですけど」と言って、課長さんはぼくに包みを手渡した。
「えっ?いや、こんなことしていただかなくてもいいですよ。これも仕事のうちなんですから」とぼくが返そうとすると、「いやいや、いろいろご親切にしていただいたんですから」と言って受け取ろうとしない。
仕方がないのでもらっておいた。
『本当にこんな物入らないのに…』
それは『簡保』勧誘用のサランラップだった。

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