吹く風ネット

吹く風

 このブログのタイトル『吹く風』は、ほくが1978年9月から付け始めた日記帳のタイトルなのです。それからずっと書き続け、途中何度かタイトルを変えたりしたものの、結局いつも元のタイトルに戻り、今もなお書き続けているわけです。

 何で吹く風なのかというと、この日記を付け始めた頃、ぼくは東京に住んでいて、いつも望郷の念に駆られていたのです。つまり『吹く』はぼくが生まれ育った福岡のことで、『風』は望郷の念のことなのです。
 その日記の中身はというと、「福岡に帰りたい」だとか「東京はつまらん」だとかを、日々表現を変えて書いていて、今読み返すと実に下らん。

 その翌々年の春、

「西から風が吹いてきたら
 朝一番の汽車に乗って
 懐かしいふるさとに帰るんだ
 向かい風をたどってね

 雨が降ったってかまわないよ
 傘の一本もいらないよ
 だってぼくのふるさとは
 いつだって晴れているんだから

  小さな思い出をたどっても
  ぼくは懐かしいとは思わないよ
  だって東京の風はいつだって
  雨を誘うんだから

 何も告げずに行くよ
 恋人よ、ぼくのことは忘れとくれ
 会おうとも思わないでおくれ
 本当に、もう二度とね

 西から風が吹いてきたら
 朝一番の汽車に乗って
 懐かしいふるさとに帰るんだ
 向かい風をたどってね」

 この詩を、その日記『吹く風』に書いた後、ぼくは福岡に帰ったのでした。

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