PORTOS・FAMILY DIARY

サッカーと家族の日記

EURO準々決勝イングランド vs イタリア

2012-06-25 08:07:43 | サッカー
▼PK戦を制したイタリアが、ベスト4最後の切符をつかむ

[6.24 EURO準々決勝 イングランド0-0(PK2-4)イタリア キエフ]

 EURO2012(欧州選手権)は24日、準々決勝の4日目を行った。今大会初のPK戦にもつれた一戦は、00年大会以来3大会ぶりの4強進出を目指すイタリアが、イングランドをPK戦の末に4-2で下して準決勝進出を決めた。前半から攻勢に試合を進めたイタリアは、多くのチャンスをつくったが得点を挙げることはできず。延長後半も人数を掛けた攻撃でイングランドゴールに迫ったが、120分間ゴールを挙げられなかった。結局、試合は0-0のまま勝敗の行方はPK戦にもつれ込む。両チーム、1人ずつが失敗して迎えたイングランドの4人目、DFアシュリー・コールのシュートをGKブッフォンが止めると、イタリア5人目のMFディアマンティが決めて、イタリアが勝利した。イタリアは28日の準決勝でドイツと対戦する。

 グループステージ第3戦のウクライナ戦(1-0)で、FWルーニーの出場停止処分が解けたイングランドは、布陣に変更はなし。伝統の4-4-2で、この一戦を迎えている。

 一方、グループステージで3バックと4バックを併用したイタリアは、MFデ・ロッシを本来の中盤で起用する4-4-2を採用した。しかし、グループステージの第3戦のアイルランド戦(2-0)で負傷したDFキエッリーニ、MFチアゴ・モッタはベンチでキックオフを迎え、代役としてDFボヌッチ、MFモントリーボが先発に名を連ねた。また、FWバロテッリも2試合ぶりにスタメン出場を果たしている。

 今大会、「まるでイタリアのようだ!」と守備的な戦い方が、不評を買っているイングランドは、この試合の立ち上がりも中盤と最終ラインの8人がブロックをつくる慎重な戦いぶりを見せる。対するイタリアは、キックオフからアグレッシブにプレスを仕掛けた。2分にはデ・ロッシが左足で放ったシュートが左ゴールポストを叩き、イングランドゴールを脅かした。

 いきなり、あわやのピンチをポストに助けられたイングランドも、これで目が覚めたのか、5分に反撃に出る。右サイドからパスをつなぎチャンスをつくると、ゴール前に侵入したDFグレン・ジョンソンがゴール前でフリーになって、シュートを放つ。しかし、これはブッフォンが落ち着いて防ぎ、得点を許さなかった。

 これを機にイングランドは左右から積極的に仕掛けて、チャンスをつくり出す。12分には再び右からグレン・ジョンソンがチャンスメーク。クロスはブッフォンにパンチングされたが、こぼれ球をMFパーカーが拾ってシュートを放ったが、右に外れて行った。15分にもグレン・ジョンソンのクロスにルーニーがヘッドで合わせたが、これも枠を捉えることはできなかった。

 押し込まれたイタリアが、鋭いカウンターを見せたのは25分だった。MFピルロのロングボールをバロテッリが最終ラインの背後を取って、ループシュートを狙った。しかし、戻ってきたDFテリーにブロックされて、チャンスを生かせない。32分にもバロテッリはイングランドDFラインの裏に入り込み、ボレーシュートを放ったが、シュートはマンチェスタ・シティでのチームメイトであるGKジョー・ハートにキャッチされた。

 33分にはイングランドのマンチェスター・ユナイテッドでもコンビを組む2トップがゴールに迫る。ルーニーとのワンツーからFWウェルベックがイタリアゴールを狙ったが、シュートをふかしてしまった。

 37分には見せ場の少なかったFWカッサーノもミドルシュートでゴールを狙ったが、コースが甘くGKハートにしっかりと抑えられる。41分にもイタリアはピルロがPA内右のカッサーノに柔らかいボールを入れる。カッサーノが頭で折り返したところにバロテッリが詰めたが、寸前でDFにクリアーされた。互いに多くのチャンスをつくった前半は、0-0で終了。

 前半61%のボール支配率を誇り、相手の3倍となる12本のシュートを放ったイタリアは、後半も最初にチャンスをつかむ。3分にゴール前でデ・ロッシがボレーシュートを打ったが右に外れて行った。後半7分にもイタリアは猛攻を見せる。デ・ロッシのミドルシュートをハートが弾くと、バロテッリが詰める。これもハートが弾くとモントリーボが詰めたが、シュートは枠の上を越してしまう。同15分にもバロテッリはテリーを背負いながらも高く浮いたボールを胸でトラップし、オーバーヘッドシュートを狙ったが、得点にはつながらない。

 押し込まれているイングランドは、後半16分に一気に2人を交代して流れを変えようとする。MF ミルナーとウェルベックを下げて、MFウォルコットとFWアンディ・キャロルがピッチに入った。

 後半20分には途中交代の2人がチャンスをつくる。右からウォルコットが折り返したボールを、ゴール正面でアンディ・キャロルがDFと競り合い、こぼれたボールをヤングが狙ったが、DFにブロックされた。同32分にもMFジェラードのFKにルーニーが飛び込んだが、合わせられず。ゴール前に飛んだボールはブッフォンがキャッチした。

 後半33分にはイタリアも最初の交代を行う。カッサーノを下げて、MFディアマンティが起用された。さらに35分にデ・ロッシに代えてMFノチェリーノを送り出す。36分にはディアマンティがミドルシュートでゴールを狙ったが、これもハートにキャッチされた。44分にはノチェリーノがPA内でロングボールを受けて、シュートを放ったが、グレン・ジョンソンがブロックした。

 後半ロスタイムにイタリアは、DFアバーテを下げて、DFマッジョを起用し、交代枠を使い切った。ロスタイム4分にはイングランドもアシュリー・コールが左サイドを攻め上がり、クロスを入れる。ファーサイドでアンディ・キャロルが折り返し、ルーニーがオーバーヘッドで狙ったが、シュートは枠の上に外れて行った。このまま90分をスコアレスで終えた両チームは、今大会初の延長戦を戦うことになった。

 延長前半4分、イングランドはパーカーを下げて、MFヘンダーソ

EURO準々決勝スペイン vs フランス

2012-06-25 08:06:20 | サッカー
▼シャビ・アロンソの2発でスペインがフランスを撃破、2大会連続の4強へ

[6.23 EURO準々決勝 スペイン2-0フランス ドネツク]

 EURO2012(欧州選手権)は23日、準々決勝の3日目を行い、史上初の連覇を狙うスペインがフランスに2-0で快勝し、2大会連続の4強入りを決めた。前半19分、MFシャビ・アロンソの今大会初ゴールで先制すると、後半ロスタイムにもシャビ・アロンソがPKでダメを押した。優勝した00年大会以来、3大会ぶりの準決勝進出を目指したフランスは零封負けを喫し、ベスト8で姿を消した。スペインは27日の準決勝でポルトガルと対戦する。

 スペインはFWフェルナンド・トーレスに代わってMFセスクが3試合ぶりに先発。1-1で引き分けたグループリーグ第1戦のイタリア戦と同じメンバーで、セスクが最前線に位置する“ゼロトップ”システムを採用した。

 DFメクセスが出場停止のフランスは0-2で敗れたグループリーグ最終戦のスウェーデン戦から先発4人を変更。メクセスに代わるCBではDFコシールニーが今大会初先発となった。システムは4-2-3-1を継続したが、これまで右SBを務めてきたDFドビュシが中盤の右サイドに入り、右SBには今大会初先発のDFラバレールが入る守備的な布陣。MFナスリが今大会初めてベンチスタートとなり、トップ下ではMFマルダが3試合ぶりに先発した。

 ドビュシとラバレールという右SB2人を起用したフランスは守備時にはドビュシも最終ラインにまで下がり、5バック気味になる。ドビュシがDFジョルディ・アルバ、ラバレールがMFイニエスタをケアし、スペインの左サイドを警戒したが、そんなフランスの対策をあざ笑うようにスペインが先制点を奪った。

 前半19分、左サイドで仕掛けたイニエスタが背後をオーバーラップしてきたジョルディ・アルバに絶妙なスルーパス。ドビュシは必死に追いすがるが、体勢を崩してピッチに倒れる。その横をすり抜けたジョルディ・アルバのマイナスのクロスにファーサイドから飛び込んだシャビ・アロンソがフリーでヘディングシュート。下に叩き付けてゴールネットを揺らし、フランスの“左サイド包囲網”を難なく打ち破った。

 先制点で勢い付くスペインは前半20分にMFシャビ、同29分にイニエスタがシュートを狙う。圧倒的なボールポゼッションで次々とチャンスをつくり出した。一方、いきなりゲームプランを崩されたフランスは攻め手なく、沈黙。前半32分、負傷明けで2試合ぶりに先発復帰したMFキャバイエが直接FKを狙うが、ゴールの枠を捉えたシュートもGKカシージャスに弾かれた。

 1点ビハインドで前半を折り返したフランスは何とか反撃を狙う。後半8分にはFWベンゼマのスルーパスにMFリベリが抜け出しかけたが、DFセルヒオ・ラモスが落ち着いて対応した。同15分、左サイドで粘ったリベリのクロスからドビュシがヘディングシュート。ようやく流れの中から決定的なチャンスをつくったが、シュートはゴール上に外れた。

 フランスは後半20分、ドビュシとマルダを下げ、MFメネスとナスリを投入する。対するスペインも同20分にMFダビド・シルバに代えてFWペドロ、同22分にはセスクに代えてフェルナンド・トーレスをピッチに送った。互いに選手を入れ替え、フランスは同点ゴール、スペインは試合を決める2点目を狙った。

 スペインは後半24分、左サイドを抜け出したペドロの折り返しにF・トーレスが走り込むが、目前でコシールニーがスライディングでカット。フランスも同26分、リベリがMFブスケツのミスを突いて左サイドを突破したが、クロスはGKカシージャスが体を張って抑えた。

 試合は1点差のままこう着した展開が続き、フランスは後半34分、MFエムビラに代えてFWジルを投入し、3枚目のカードを切る。攻撃の枚数を増やし、最後の反撃を仕掛けるが、スペインの守備陣も集中を切らさなかった。逆に後半45分、スペインはPA内で仕掛けたペドロがラベレールに倒され、PKを獲得。これをシャビ・アロンソが落ち着いてゴール左へ蹴り込み、2-0と試合を決定づけた。そのまま試合終了を迎え、これで3試合連続の完封勝利。EURO史上初の連覇、さらにはEURO、W杯、EUROという前人未到の“3連覇”へ、また一歩前進した。