青春雑記帳

昔話

20年近く昔の話。

ある会社の若者(入社3年目)が長期出張で岩手工場にいた時の事です。
平日の振替休日にパチンコでやられて単身寮に戻り一人で弁当を食べてたら
一緒に駐在してた同僚から北上で飲もうとお誘いの電話がきました。

飲み代はあるけど金ケ崎の寮にから北上に行くタクシー代まではない。
しょうがない、あまり飲まなきゃいいだろう…と自分の車で出掛けました。

飲み屋に着いてコップ一杯のビールを口にして後は烏龍茶で楽しみました。
そして二次会には行かず同じ寮に泊まってる先輩を乗せて寮に帰ったのです。

事故も起こさず無事に寮には戻れました。

次の日

出社した若者を見付けたI工長が真っ先に駆け寄ってきたのです。

「お前、昨日あの後どうやって帰った?」

「…」

「馬鹿野郎!」

事務所全体に響く声で怒鳴りつけたI工長は続けました。

「おめえな、息子が生まれたばかりだろう」

「…はい」

「かわいい息子と奥さんを背負ってるんだ。もうお前一人の体じゃないんだぞ」

「…はい」

「もう二度とそんな事するんじゃねぇぞ」

「…すいません」

今とは違い多少はおおらかだった時代とは言え
真剣に怒ってくれた先輩の一言があってか若者は
それ以降、どんな事があっても飲酒をする機会がある時には
自分の車で出掛けるような事はなくなったのでした。

第三者的に書きましたがこの若者は27の時の私です。
それまでに二回ほど知り合いの結婚式に行った時も同じような状況がありました。

まぁ時効と言えば時効ですがね。

もし怒鳴り付けられるような事がなければ…ちょっとくらいが当たり前になって
取り返しのつかない事をしでかしていたかも知れません。

Iさんには今でも感謝しております。

飲酒運転は犯罪です。
不慮の事故とは違うのです。
もしお酒を飲んで車を運転しなければならないような事態になりかけたら…
もう一度、自分の大切な人の顔を思い浮かべて下さい。

大切な人の笑顔を曇らせてはダメですよ。
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