思い付きブログ

銀の匙、のうりん感想。農業アニメ2作。誠実な良作vs農業あまり関係ないかも

 2014年冬アニメの感想の続きです。
 対照的というか何というか、農業アニメ2作。

◎「銀の匙 Silver Spoon」(2期)(全11話)

 アニメジャパン2014にて。サインボード。


○ 農業高校のシリアス混じりのコミカルな日常・青春アニメ。1期に引き続き、良作です。

 普通に楽しかったです。

 1期の方が生き物を殺して食べることとは何かを含めていくらか深みがありましたが、2期は青春もの+軽いラブコメ(八軒勇吾(cv木村良平)と御影アキ(cv三宅麻理恵))がメインということで趣は少し異なりますが、シリアスは1期より少なめですが、1期同様の良い感じのほのぼの感とコメディとシリアスは良かったです。


○ 実家が倒産して畜産業をやめ、借金もあるため、高校を中退しプロ野球選手の夢を諦め、という駒場一郎(cv櫻井トオル)を通して農業・畜産業の厳しい現実も描かれましたが、借金もあるのに中退せずに何とかならないかとあがく八軒は1期同様に、世間知らずでもあり、子供っぽくもあり、でも、そんな異質な者が物事を大きく変えることが出来るのかも、という作りの物語でもあり。

 実家のある札幌に帰ってきて街中で中学時代の同級生に会い(八軒は勉強では負け組なのでコンプレックスがある。)、少しぎこちなくとも話せて、同級生も「八軒、あいつ変わったな」と別れた後で言っているとか(最終11話)、八軒の成長も誰でも分かるくらいに明確になってきました。

 ただ、そのように変わった八軒のアツさが鬱陶しくなりそうなものですが、そう感じないのは、八軒の悩みや苦闘、誠実さが順を追って描かれているので、上手い具合に伝わってくるからでしょう。


 難題だらけの現実の農業・畜産業が上手いこといくのかは分かりませんが、八軒が農業・畜産業をすれば何かをしてくれそう、という気が少しする良質な物語です。

(→1期の感想はこれ。「闇芝居&銀の匙感想。ジワリと怖くて良いホラー&生きるためには他の命を奪うことが必須と言うことを思い出させてくれる佳作」)



◎「のうりん」(全12話)



○ 田村さんと花澤さんの声って合わないのでは、と何故に思ったのかは不明ですが、そうでもないかな。共に主役級の声ですから、その2人が主役級として並ぶと互いの声が喧嘩するのでは、と思った次第。

 2~3回で慣れました。「明日のよいち!」(2009年。→感想はこれ。)では田村さんが冷めた話し方の中学生の姉で、花澤さんがおとなしく弱々しい10歳の妹でしたが、違和感は感じませんでしたし。


○ 大人気アイドルのおとなしい木下林檎(cv田村ゆかり)が笑顔が出来なくなって、林檎の大ファンの畑耕作(cv浅沼晋太郎)がいる農林高校に転入してきたところ、元気で騒々しい幼馴染の中沢農(cv花澤香菜)との三角関係になり、担任で40歳過ぎて独身で男に飢えているベッキーこと戸次菜摘(べっき なつみ)(cv斎藤千和)をからめた、農林高校を舞台にしたラブコメですが、農業の話は少し。特にベッキーが出てくると全く違う話、ギャグになる感じ。

 ベッキーは面白いですし、全体としてまずまず楽しめましたし、それはそれで良いのですけれど、同時期に農業に対して誠実な良作の「銀の匙 Silver Spoon」(2期)を放送していたので「のうりん」では農業をどう考えているのだろうとも思い。
 大変だけれども夢はあるという描き方はされていましたが。



【shin】

コメント一覧

shin{流れ星}
http://yaplog.jp/shin99shin/
>ざっくさん
 どちらかが狙っているのでしょうね。

 笑うなら、のうりん(というかベッキー)。でも銀の匙の方が好みです。
 のうりんは農業をネタにしているだけな感じ。
ざっく
http://yaplog.jp/rockgamer/
農業ってマイナーなジャンルがかぶるって、やっぱどちらかが狙ってやってるんでしょうかね~
ファッションも、業界で「次はこれでいきましょう」とか決めてから商品化してから店頭に並べて、いかにも「今、これが売れてます」とか言っちゃうじゃないですか。
そりゃ、そればかりプッシュして店頭に置けば、それが売れるよね、みたいな。

銀の匙ものうりんも、両方面白かったけど、好みとしては銀かな~
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