思い付きブログ

「ちはやふる2」20首「あきのたの」感想。千早の団体戦回想。太一との距離感は?

◎「ちはやふる2」
 第20首「あきのたの」


秋の田の
仮庵(かりほ)の庵(いほ)の
苫(とま)をあらみ
わが衣手(ころもで)は
露にふれつつ

 (天智天皇。百人一首の1番目の歌)

〔意味〕
 秋の田んぼのほとりに作った仮小屋の、その苫(カヤなどで編んだ、屋根や囲いにするもの。)の編み方が粗いので、私の着物の袖は露に濡れてゆくばかりである。


 1番目の歌ということで、優勝した瑞沢高校を讃えたのでしょう。

 ボロい小屋の歌ということで、怪我をした千早も表したというのは考えすぎでしょうね。
 なお、天智天皇の歌ではない可能性が高い歌らしいのですが、組み合わせが良かったり相手が瑞沢をナメていたりで、運が良かったというか偶然が重なったというか、そんな瑞沢高校の優勝でもあったということも表しているというのも、考えすぎでしょうね。


◎ 表彰式が終わって一息ついたからか、忘れていた痛みが出てきて病院に行く千早。
 かるた にはツキ指はツキモノだと思うのですけれど、大会の運営側が大会期間中はいつでも行けるように病院と話を付けていると推測するんですけれど、顧問の宮内先生が知っている病院に行ったのが失敗だったのか?。

 ヒビはないし剥離骨折ならもっと痛みがあるしで、良く分からないから大きな病院への紹介状を書かれるとか、ただのヤブ医者でないのなら、次の話か個人戦終了後に重篤な怪我であると分かるのだろうと私は考えるのですが、そうすんなりとはいかないのがこのアニメ。
 さて、どうなるのやら。


◎ 千早が病院に向かって新と太一が雑談。

○ 「俺にとってチームは、唯一、太一と千早やったんや。」と照れながら太一に言う新。新なりの団体戦への思い入れですね。

○ 東京の大学に行くと新が言うと、動揺する太一。
 「新、千早はいつか、新とチームになりたいって思ってるけど、俺は違うよ。」と心の中で思って、続く「敵だよ。」を小声とはいえ思わず口に出してしまった太一。
 内容は新には聞こえなかったようですが。

 恋のでしょうけれど、「ライバル」ではなく「敵」なんですね。

 「ライバル」と言うと、「敵」よりは友好的な前提がある印象になります。

 なので、「敵」ってことは「友達」という前提はないと取るのが妥当かなとは思いますが、「友達」という前提はあるけれど、どんな手を使っても新には負けないという太一の強い決意の表れであると、今後の様子見を含めて取り敢えずは善意に解釈しておきましょうか。


◎ 病院からホテルに帰ってきた千早が間違って男子部屋に入ってしまいました。

 医者から翌日の個人戦の出場を止められたことに落ち込んだのか、優勝して気が抜けたのか、ボーっとしているところを表しつつ、2人の「それなりに」近い距離感も表しつつ。

 太一が畳の上で寝ているのを見て慌てましたが、静かに近くまで行って、向こうを向いている太一の背中に頭を当ててから仰向けに寝て2人でT字を描き、目を閉じてその日の、楽しくも苦しくも、優勝できて良かった団体戦を回想する千早。

 2人の仲の良さというか、かなり本音を出せる関係を表しつつ、千早を支えてくれた太一への感謝も表しつつ、なのでしょうけれど、目を開けてから再び目を閉じて「ありがとう。。。。。ありがとう。」と思う千早。

 千早の横顔を映して思った最初の「ありがとう。」はチームの皆に、少し間を置いて、太一とのT字の状態を上から映して思った2回目の「ありがとう。」が太一にということでしょう。

 ただの回想といえばそのとおりですが、グッと来るシーンでした。


 ところで、太一がいつの間にか寝返りをうって上を向いていて、これにより2人が上を向いてT字を描いていますが、やっぱり並んでいないし、互いの方向を見ているわけでもないんですよね。

○ これらの間のBGMが1期のエンディング「そしていま」(歌:瀬戸麻沙美)(→歌詞へのリンク)

 気持ちのすれ違った2人ですが一方が「迷いながらも 夢の色重ねる 君を想うからこそ 強くなれるよ」「どこにいたって 届くはずだよね」「君が教えてくれた歌 この空に」と希望をたくすセツないメロディの佳曲。

 これは千早の新への気持ちを歌った歌のはずなのですが。ここで使うということは千早の太一への気持ちと解しても良いということかとも思いましたが、「遠く離れてても 同じ夢の未来 繋がってるよね 信じてる」という歌詞からしてもそれは無理があるでしょう。

 いずれにせよ良い歌なので、また使われるといいなあ。


◎ 個人戦開始。
 千早は左手で戦いますが、耳では聞けても手がすっと動かないのでピンチ。

 さて、どうなることやら。


【shin】

コメント一覧

shin{流れ星}
http://yaplog.jp/shin99shin/
>くるみそばさん
 初めまして。
 原作未読ですが、原作に忠実とは知りませんでした。

 あそこで原作のようにすると、2人の距離が近くてそれはそれで良いですが、制作者は視聴者に対してもう少し思わせぶりにしたいのでしょうね。
 あるいは、その後に新と千早の2人のシーンがいくつもあるので、描き方によっては千早が無意識のうちに二股をかけているように見えてしまうので、あそこで2人の距離を近づけなかったのかも知れません。
くるみそば
初めまして。
原作未読の方の新鮮な感想を楽しく読ませてもらっている者です。
千早のありがとうを分析されていますが原作はちょっと違うんですよね。
原作でのありがとうは回想の前ですし、太一を見つめた後でもあり明確に太一一人に対するものでしたね。
回想部分では敵チームの選手しか描かれていなくてありがとうも一度だけでした。
寝返りをうった太一の肩と千早の頭も接触していたりします。もっと近いです(笑)
大した違いではないかもしれませんが、原作にとても忠実なこのアニメにおいては珍しいアレンジに感じて少し気になった部分でした。

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