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「映画大好きポンポさん」感想

【ネタバレ】

◎「映画大好きポンポさん」

「幸福は創造の敵」

 2021年6月4日(金)公開、監督・脚本は平尾隆之、原作は杉谷庄吾、90分。

 出演は、ジーン・フィニ(cv清水尋也)、ジョエル・ダヴィドヴィッチ・ポンポネット(cv小原好美)のほか、
 人気若手俳優のミスティア(cv加隈亜衣)、ポンポさんが脚本でジーンが監督する映画「MEISTER」のヒロインに抜擢された新人俳優のナタリー・ウッドワード(cv大谷凜香)、伝説的俳優でジーンの映画の主演のマーティン・ブラドック(cv大塚明夫)、
 ポンポの祖父で元・名映画プロデューサーのジョエル・ダヴィドヴィッチ・ペーターゼン(cv小形満)、ジーンの高校の同級生で銀行員のアラン・ガードナー(cv木島隆一)など。


○楽しかったです。総合評価は、上中下でいうと上の下くらい。

 「MEISTER」(アニメ内の実写映画という設定。)は90分の映画の脚本なのに、(同じシーンを何パターンもたくさん撮ったわけでもなさそうなのに、)あんなに長時間も撮ったというところは理解できませんでしたが、編集が思ったより大変だということは分かりましたし、編集によって物語も印象も変わることが比較的分かりやすく描かれていましたし、いい感じのコメディでした

○監督としての自信(最後の方では自信をもっていた。)がなかったのに初監督でニャカデミー賞(ハリウッドのことらしきニャリウッドが舞台なので、アメリカのアカデミー賞のことでしょう。)を受賞するとかは出来過ぎですが、そこはフィクションらしさのある作品なので、フィクションとして楽しめます。
 外見が子供にしか見えないポンポさんがプロデューサーとして優秀過ぎなことの方がフィクション性は高いです。

○ポンポさんの方針もあって監督であるジーンが1人で編集をしますが、そこでの苦労、取捨選択からが本題で、その中でジーンの色をより出す方向に編集を行い、さらに、そのためにポンポさんらに無理を言って追加シーンの撮影をしたり。
 そのための追加の資金集めはアランのおかげだったりで、仕事に行き詰まっていたアランの大きな転機となったり。
 ミスティアはジーンの今後の作品に出たいと強く思うようになったり。

 ポンポさんの周囲で冴えなかったジーンが中心になっていくところは、才能の開花であるとともに、努力と、幸福な生い立ちではなかったという苦労が実ったということです。だからこそポンポさんはジーンを身近に置いたのであり(ただしポンポさんの予想以上のようでしたが。)、成功物語としても楽しかったです。


【shin】


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