巨匠建築家・デザイナーのチザイ

巨匠建築家・デザイナーが過去に出願していた、知財に関する文書を発掘し、公開しています(公報は特許電子図書館から取得)。

エットーレ・ソットサス ヴァレンタイン 特許 US3711175 ◆

2008-01-28 | 特許(海外)
【発明者or創作者】エットーレ・ソットサスJr
【 発明の名称 】ケースつき可搬タイプライター
【出願or登録国名】アメリカ
【出願or登録番号】登録番号3711175
【出願or登録言語】英語
【 内容の解説 】本願は、エットーレ・ソットサスのヴァレンタイン
に関する特許出願です。本願では、ケース開口端を閉塞するパネルが
タイプライター後面に設けられており、ケース側面に設けられた結合手段が
パネルに着脱可能であると説明されています。
【 チザイ解説 】日本における特許等の出願において、新規性喪失の例外
規定が存在することは既述しました(隈研吾“ONE表参道ソファ”の項)
および(深澤直人“壁掛式CDプレーヤ”の項)
米国では、少し意味合いが違いますが、同様の効果を有する制度として
“グレースピリオド”があります。米国での出願日から1年超以前に
内外国で特許されたか刊行物にて公知となった発明、または米国内で公然に
使用・販売された発明には特許しない、と定められており、この1年が
グレースピリオドと呼ばれています。すなわち、米国においては、
公表日等から1年の期間内に出願を行なえば新規性を喪失しないこと
となります。もっとも、日本と同様“公表より6ヶ月”とする国も
多いですので、各国への出願を考えるならば、公表後は速やかに出願
するのがよいでしょう。

なお、本文献を入手されたい方は発行者までご連絡下さい。


最新の画像もっと見る