新名眼科 院長日記

ステミン

今日は朝から曇り空。
昼までは雨が降りそうです。


トカゲの尻尾など、切り落とされてもまた生えてくる不思議な生物がいます。
これが幹細胞(iPS細胞)の発想の始まりです。
植物でも挿し木などで根が生えてきたりします。
これは根などに特殊化した細胞の一部がいったんリセットされ、どの器官にもなれる幹細胞が生まれることから始まります。
植物独特のこの能力は、ただ一つの遺伝子が「スイッチ」になって働くことを、自然科学研究機構・基礎生物学研究所などの研究チームがコケ植物を使った研究で明らかにしまあした。

研究所の石川雅樹助教らは、この遺伝子を「ステミン」と命名。
成果は英科学誌「ネイチャー・プランツ」電子版に掲載されました。

研究チームは、ヒメツリガネゴケの葉を切って水につけると、断面の葉の細胞が幹細胞に変わることに注目。
葉の細胞は本来、葉の形を保つため、幹細胞化を招く遺伝子群の働きが強力に抑制されていますが、ステミンが働くと抑制がなくなり、遺伝子群が働いて幹細胞化するという仕組みを解明しました。
また葉を切らなくてもステミンを働かせるだけで幹細胞ができました。

ステミンは、イネやバラなど多くの植物にもあるといい、今後他の植物でもステミンの機能を調べる予定とのことです。

石川助教は「農作物や園倹A物などの効率的な育種につながる可能性がある」と話しています。
今後の成果が楽しみです。
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