清水 巌 九州大学名誉教授・元滋賀大学教授(研究と社会活動)

  
1970年以来、消費者法という新しい法分野を切り開き、消費者を守ることに努めてきました。

清水 巌の基本情報

2021-10-12 | 基本情報
九州大学公式ホームページ研究者情報を、そのまま転載して、退官後の変化を追加修正したものです。
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■ 山口県山口市生まれ。郷土の先輩吉田松陰先生の身を捨てて世のために生きる姿勢を尊敬しています。
 山口市立大殿小学校、同白石小学校、下関市立豊浦小学校、山口市立湯田中学校、山口県立山口高校をへて、
 大阪大学法学部卒。同大学大学院博士課程中退(教官に採用のため)。
 滋賀大学経済学部講師、助教授、教授(1973年~1993年。商法担当)。
 九州大学大学院法学研究院教授(1993年~2009年。消費者法・商法担当)。
   その間、九州大学法科大学院教授を兼任(2004年から2009年、消費者法・担当)
  2009年4月1日より九州大学名誉教授。

 【現在】
 九州大学名誉教授・日本消費者法学会理事
 
 【歴任】
 日本私法学会理事
 コロンビア大学法科大学院(アメリカ合衆国ニューヨーク)客員研究員
 ルーヴァン・カトリック大学(ベルギー・ルーヴァン・ラ・ヌーヴ) 消費者法研究所客員研究員
内閣府国民生活審議会専門委員
 通商産業省産業構造審議会専門委員
 経済企画庁約款研究会委員
 福岡県消費生活審議会・委員・会長
 大阪府消費者保護審議会・会長代理
 兵庫県県民生活審議会・委員、
 滋賀県消費生活審議会・委員
  福岡市消費生活審議会・委員・会長
 福岡市食の安全協議会・委員
 神戸市消費生活会議・委員
 大阪市消費生活審議会・特別委員
 消費生活相談員資格試験(国民生活センター)・出題委員
 消費生活アドバイザー資格試験・技能審査委員(出題・論文試験採点・合格判定など)
 一般財団法人日本産業協会顧問(消費生活アドバイザー資格試験実施機関)
 認定適格消費者団体「特定非営利活動法人ひょうご消費者ネット」理事長
など歴任。
 この間、熊本大学法科大学院、岡山大学法学部、和歌山大学経済学部、福岡教育大学教育学部、大阪外国語大学外国語学部、大阪市立大学法学部、神戸市外国語大学などで講師(担当:消費者法など)
などを併任、兼任。 

■ 消費者の権利確立のための研究と社会活動など 

 ☆ 最初に研究論文「米国における消費者保護法の生成と展開」(「阪大法学76号)を発表した1970年以来、消費者法という新しい法分野を切り開き、消費者の権利の実現していくための研究に努めています。

 ☆ 消費者の権利確立のための立法立案等への参加を行ってきました。たとえば、内閣府の国民生活審議会や通商産業省(現・経済産業省)産業構造審議会の専 門委員として、クレジット契約における消費者の抗弁権の創設(割賦販売法の改 正)、豊田商 事事件などに代表される悪質商法の防止(特定商品の預託等取引 契約に関する法 律の制定)などの法律制定・改正、また大阪府、福岡県、滋賀 県、大阪市および神戸市におけるきわめて多数回に及ぶ消費生活条例の制定・ 改正の立案に、それぞれの地方公共団体の審議会委員または会長として消費者の 権利がより強化されることをめざして参加してきました。

 ☆ 政府や(独立行政法人)国民生活センター、(財)日本産業協会、(財)日本消費者協会などが行っている消費 生活アドバイザー、消費生活専門相談員、消費生活コンサルタントなどの消費者 問題の専門家の養成・研修等の事業に講師として積極的に関わってきています。

 ☆ 弁護士や司法書士の方たちと、消費者の権利擁護のための活動を積極的に共同・協力して行っています。たとえば、日本弁護士会連合会、近畿弁護士連合会、大阪弁護士会、兵庫県弁護士会、福岡県弁護士会・同司法書士会などの消費者問題対策委員会(消費者保護委員会)が行っているシンポジウム、研究会、また協議会等で講師・助言者として、また会員や幹事として協動してきました。

 ☆ 消費者団体の一員または役員として、消費者の権利の確立・擁護のための活動を行っています。たとえば、内閣総理大臣認定適格消費者団体「特定非営利活動法人ひょうご消費者ネット」初代理事長、「特定非営利法人コンシューマー福岡」副理事長として、活動をして来ました。また、滋賀大学に在職中は、滋賀大学彦根地区生協理事長として、学生職員の消費生活の向上のための活動を行ってきました。


 2008.05「特定非営利活動法人ひょうご消費者ネット」が内閣総理大臣により、消費者契約法の定める「適格消費者団体」として認定を受けた際に、岸田文雄消費者政策担当大臣から認定証を受けるときのもの。

 ☆ 全国の都道府県・市町など各地の地方公共団体の行う消費者政策・施策について研究者として、ともに知恵と経験を出し合って、活動を行ってきました。たとえば、研究会やシンポジウムへの講師としての参加、消費者相談マニュアルの作成を行ってきました。さらに行政担当職員・専門家・市民のための講座等で講師として2000回に近い講演を行ってきました。
 ☆ 消費生活相談員や消費生活アドバイザー、消費生活コンサルタントの方たちと、研究会・シンポジウム開催や本の執筆・出版などで、共同してきました。たとえば、(社)全国消費生活相談員協会の方たちと、『クーリング・オフガイドブック』『訪問販売・通信販売苦情処理マニュアル』を出版しました。
 ☆ NHKテレビ(総合チャンネル)「くらしの経済」等、テレビの教養番組、また朝のニュースの時間、民放での教育番組等に多数回出演して、消費者問題や消費者法の解説・法制度の整備の必要性を訴えてきました。


1978.8.19 TBS くらしとあなた 清水巖 司会・生活評論家・木元教子

1978.8.19 TBS くらしとあなた 生活評論家・木元教子

 ☆ 09年4月の衆議院消費者問題特別委員会の消費者庁設置法案の審議におい  て、公聴会(神戸会場・議長は岸田前消費者政策担当大臣)が開催された際に、公述人として消費者庁の設置を出来るだけ早く行ってほしい、消費生活相談員の待遇を根本的に改善してほしい等の意見を述べました。

 ☆ 学会活動としては、日本私法学会理事(元)、日本消費者法学会理事(現)を努めています。

■ 受賞等
 【内閣総理大臣表彰】 消費者の利益の擁護及び増進のためのに極めて顕著な功績として表彰  2017年
       消費者庁ウエブサイト「消費者支援功労者表彰の項」および平成29年度消費者支援功労者表彰
 【経済産業大臣表彰】 消費生活アドバイザー制度への功績が顕著であるとして表彰。     2015年
 【内閣府経済財政政策担当大臣表彰】 消費者保護に顕著な功績として表彰          2001年
      
  [大阪府知事感謝状] 消費者行政推進に多大な尽力                 1994年
  [福岡県知事感謝状] 消費者行政推進に多大な尽力                 2011年 
  [神戸市長感謝状]  消費者行政推進に多大な貢献                 2016年
  [福岡市長感謝状]  消費者行政推進に多大な尽力・
           福岡市消費生活条例の制定に多大の貢献           2020年
  [神戸市教育長感謝状] 市の教育に多大の貢献



 ☆内閣総理大臣表彰受賞 20170523
 
   松本純・内閣府消費者担当大臣より表彰状交付  首相官邸にて20170523


   (松本純・内閣府消費者特命担当大臣ホームページ5月23日消費者支援功労者表彰式のページ)
 

記念撮影1 20170523 内閣総理大臣表彰および消費者担当大臣表彰受賞者 首相官邸にて




  

記念撮影2 首相官邸の階段にて   最前列の右から3人目が清水巖 4人目岡村和美消費者庁長官
 


☆表彰式後の懇親会で 20170523
 

 岡村和美・消費者庁長官と

 

 福島瑞穂・元消費者政策担当大臣と

 ☆20170522政府(消費者庁)主催・消費者月間シンポジウムで

清水巖・九州大学名誉教授


   左・松本純・内閣府消費者特命担当大臣挨拶および右・会場風景
(松本純・内閣府消費者特命担当大臣ホームページ5月23日消費者支援功労者表彰式のページ)

 
☆経済産業大臣表彰受賞 2015年12月7日 消費生活アドバイザー制度創設35周年に 

   北村経夫・経済産業大臣政務官より経済産業大臣表彰状交付
  


   経済産業大臣表彰受賞者(個人および企業) 後列の左から3人目が清水巖 前列は企業代表者
(一般財団法人日本産業協会ホームページ→消費生活アドバイザーのご案内→消費生活アドバイザーとは→
→消費生活アドバイザー制度→特集記事→消費生活アドバイザー資格制度創設35周年記念功労者表彰を参照)

 ■ 趣味
  ☆ 歴史研究 日本、中国、ヨーロッパの歴史書を、古書店めぐりで購入したり、図書館に通って、朝から夕方まで読んだり調べたりすること。中学生の時から今日まで至福の時です。
  ☆ クラシック音楽コンサート、歌劇、また歌舞伎」、演劇などの公演を楽しむこと。

       

       マエストロ佐渡裕さんと オペレッタ「こうもり」公演の終了後 兵庫県立芸術文化センターにて


  ☆ 桜 春には、桜の名木(薄墨の桜、醍醐の桜、又兵衛桜、山高神代桜、仏隆寺の桜、祇園のシダレ桜、大野寺のシダレ桜など)や巨樹(樹齢1000年から数百年のものなど)を訪ねて、各地を歩き、花を愛でて、巨樹と握手して、元気をもらうこと。
   夏には、美しい白砂青松の海岸(山口県萩市の菊が浜が最高です)や、
         どこまでも青い空と青い海・歴史と芸術の地中海(フランスのコートダジュールやイタリアのナポリ、アマルフィ、ソレントが最高です)で心ゆくまで泳ぐこと。海流が分からないので沖にでないようにします。
   秋には、紅葉黄葉を求めて、全国の渓谷や古寺名刹を訪ねること。
   冬には、日本の古典文学(特に万葉集、各種の「物語」など)に浸ること。
         万葉学者・犬養孝先生が引率される「万葉旅行」に数多く参加していました。大学での講義も楽しく、レポートを作成するために、万葉集の全ての歌に目を通しました(95点をいただき、学生時代でもっともうれしかった)。
             今も、先生の講義や旅行先での表情やお声が鮮明に浮かんできます。
  ☆四季を問わず、各国の文化・芸術にふれて、新しい時代を切り開く多くの芸術家の生き様を学ぶこと
   ・特にパリのオルセー美術館は最も感動しています。いつも混み合っていますが、パリを訪れる度に行列してでも入館。
   ・モネの睡蓮の絵が大好きで、オランジュリー美術館もパリ訪問の度に入館しています。ルーブル美術館は所蔵美術品が多すぎて疲れます。スーブニアー(お土産)コーナーが毎回楽しみです。
   ・マドリッドのプラド美術館は混んでいないので、芸術にゆっくり浸れます。
   ・ニューヨークのメトロポリタン美術館は所蔵美術品も膨大ですが、空間が広く心が安らぐので、また入館料が安いので日常的に散歩がてらよく行きました。
      ニューヨーク近代美術館(The Museum of Modern Art,いわゆるMoMA )では、現代抽象画に戸惑いましたが、
      たびたび訪れてなじんでくると、作者の芸術表現の意図・意志が私なりに分かるようになり、芸術への理解と尊敬が広げられました。
   ・ベルギー・ブリュッセルの王立美術館は、ガール・サントラル(中央駅)に近く徒歩ですぐ、また入館料も安いので日常的に散歩がてら気分転換でよく立ち寄りました。
   ・イタリアフィレンツェのウフィッツィ美術館は、展示されている絵画などで息を呑むような部屋が次々と現れて、感動と余韻は生涯続くような気がしています。
   ・そのほか、ロンドンのナショナルギャラリー、エディンバラのエディンバラ美術館、ワシントンのナショナルギャラリー、ボストン美術館なども心豊かに過ごせます。
   ・日本では、倉敷の大原美術館(おりにふれて何度でも)、広島のひろしま美術館(おりにふれて何度でも)などが、訪れるたびに新しい発見と新しい感動をさせてくれます。
    民間の大規模の美術館(たとえば安来の足立美術館、箱根のポーラ美術館、熱海のMOA美術館その他)では、はるばる新幹線に乗って、宿までとって訪れても、
    そこが所蔵する有名な美術品のほとんどは貸し出されていて(たとえば大観の絵、印象派の絵、重要文化財・重要美術品など)、
     企画展で所蔵美術品でないものばかりが並んでいて、所蔵美術品は数点しか展示されていない、
     などが、多くなってきました。
     昔、感動した記憶で再訪すると、まったく違っているので、事前にどのような絵画や工芸品などが現在展示されているのか確認したほうがよいです。
    東京、京都、奈良、九州などにある国立博物館は、好みの企画展で訪れますが、常設展示では、感動よりも、文化や歴史への理解を深めるために訪れます。
        

☆九州大学大学院法学府・法科大学院での最終講義 09年3月





  

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