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七不思議で納涼

2022-06-26 07:02:32 | Weblog

古代文明における巨石を使用した
シンボリックな構築物に関して。

ピラミッド
ストーンヘンジ
モアイ像
テオティワカン遺跡
プマプンク遺跡

など
巨石を積み上げた物や
石の加工技術を誇示する物が多い。

巨石の移動の難しさや
硬い石の加工の難しさを考慮すると
その時の文明が、あえてそれを行う事によって
自分たちの文明の優秀さを示そうとしているように感じる。

宇宙人の関与なんてファンタジックな考え方もあるけれど
オリオン座の中の3つの星の配列に合わせたり
日が射す角度などを巧妙に取り入れていることから
当時の人たちが太陽や星に関しての知識を
今よりずっと生活に取り入れていたことが解る。

地球まで来れる宇宙人なら
わざわざ星の配列を暗示するような物は造らないだろう。

ナスカの地上絵にしてもそうだ
宇宙人がわざわざ地表に絵を描く意味は無い。
おそらく気球があったのだろうと思う。
動物の皮を巧妙に縫い合わせて大きな袋を作り
火をおこして暖かい空気を流し込んで
気球にして空から地上を見ていたのだと思う。

おそらくは呪術的な、あるいはそこに神々しさを求めたり
空域に居られる事は大切な意味があったに違いない。


古代文明は今より劣っていると思うが
劣っているのは機械や科学技術などのテクノロジーであって
人が手で作り出す物に関して今より劣っているとは言えない。
むしろ今私たちが頼って何も行わなくなってしまった
手で物を作る分野に関しては
想像も付かないほど進んでいたと考えられる。

叡智によって石を切り出し、それを運び、精緻な加工を施す。
人がおおよそ為し得ないような事を人海戦術も使って
時には天才的な知識を導入して文明のシンボルとなるような
構造物を完成させる。
それが七不思議に例えられる古代文明の構築物だろうと思う。


あまりに暑いので怪談代わりに七不思議などの動画を見ていたが
解らない事を宇宙人に結びつけてしまう短絡的な思考には
かえってヒートアップしてしまう。

文明は常に前向きに進化している物だと思うけれど
進化した故に退化した物も少なくない。
古代の人々は思っているより遙かに高度な文明を持ち
その思考や実行力も優れていた。

電化製品が壊れたら大騒ぎする現代の暮らしは
薄氷の上に存在する物だと気付かされる。

数千年後、巨石文明の痕跡は存在し
その傍らにゴミのような腐食した基盤が
現代文明の残骸として残される。

「テクノロジーに頼り切った生物の進化と終焉」

そう確認するのは
はたして人類であろうか?