オリオンプロモーション

トークイベント「紫紺倶楽部」のご案内 ほか

今年度のトークイベント「紫紺倶楽部」は、3月18日(日)開催の第68回で終了します。
「江戸町奉行の世界」というタイトルで、映画やテレビの時代劇でお馴染みの町奉行の実態に迫ります。
ゲストは、昨年に引き続き明治大学中央図書館事務長の伊能秀明さんです。
来年度の日程について。
あと3週間ほどで開催日程が確定しますが、上期のテーマとゲストは既に内定しています。そのひとつが映画。小生がスピーカーをつとめ、2本の洋画を取り上げます。「ナバロンの要塞」と「ゴッドファーザー」です。この映画、共にエピソードが多いのですね。権利関係の問題があるので、映像は流せませんが、ご来場の皆様と共に、楽しい集いにしてみたい・・・こう考えています。
下期には、念願の「模型の世界」を取り上げる予定です。ひとくちに模型と言っても、種類が多いのですが、さて、どんなジャンルなのか? お楽しみに!
大学から回答が出次第、上期のテーマとゲスト、2012年度の日程をご案内いたします。
 2012年度入場券の予約受付中です。2種類あります。
 年間通し券(全12回分セット)、共通入場券(10枚セット・どの回でも利用可能)、共に、15,000円(税込)です。


紫紺倶楽部

会場  明治大学駿河台キャンパス リバティタワー 1012教室(1階) 1時半開場 2時開会 4時閉会
                 入場料 2,000円
 

第68回 江戸町奉行の世界 江戸町奉行の世界 ~江戸 捕り物の世界 その2~ 
 
 3月18日(日)

 ゲスト:伊能秀明さん(明治大学中央図書館事務長)

  

☆ 今回もトークとは別のお知らせ

 主催者は沖電気グループのOKIデータのホームページに文章を書いています。
 テーマは「ロングセラー」です。「OKIものづくり講座」というタイトルで、月1回更新しています。
 第3回がアップされています。今回のロングセラーは、ホンダのモンキーです。
 これまでにご紹介した3つの商品品に限らず、ロングセラーはエピソードが豊富なのですね。少なくとも数十年、長いものでは
百年単位で長く愛され続けている秘密に少しでも迫れれば・・・と考えています。
 筆者はインタビューと文章を担当していますが、今回も写真が素晴らしいのです。プロカメラマンの技量に素晴らしさを改めて感じています。今回は、バイクの傍らに主催者も立っております。
 「OKIデータ」で検索、「最新情報」または「ものづくり講座」からお入りください。
 お知り合いにも、ぜひ、ご案内ください。


 
☆ さらに別のお知らせ

 主催者が書き進めている文章「架空歴史座談会」(仮称)を前回からご覧いただいております。
 今回は、第3話「いやあ、負けちゃいました」の後半です。時系列を超えて歴史上の人物出席した座談会です。既に25作ほど完成しております。予めお断りしておきますが、政治的・宗教的立場とは一切関係ございません。
 あと3話ほど、1作を上下2回に分けて掲載いたします。なお、ご感想をお寄せいただければ幸いです。

                              《この座談会はフィクションです》
 

架空歴史座談会 その3・いやあ、負けちゃいました 《続》

出 席  新田 義貞(1301~1338)
     今川 義元(1519~1560)
     陶  晴賢(1521~1555)

司 会:嶋 丈太郎


司会 お三方にお話しを伺いましたが、どうですかね、皆さんの敗因についてどうお考えなのでしょうか? では、陶さんから。
陶  人を見る目がなかった、これに尽きる!
司会 具体的におっしゃって下さい。
陶  毛利というのは、大内家にあっては至って軽輩でな、はじめは神妙に従っておったのだ。思えば、あの頃から腹黒い企みを秘めていたと見える。
今川 人を見る目がない者が、人の上に立つことなど・・・(冷笑)。
陶  忠義面をしおって、儂が石見国を攻めている隙に、己の領地を拡げてしまったのだ。弓を引いた者は厳罰に処する、これが世の習いであるから、儂は時を待った。
司会 好機が来ましたか?
陶  いや。それどころか、股肱の臣が切り崩しにあったのだ。
今川 (毛利)元就に騙されたんでしょ?
陶  (無視して)長年使えてくれた有能な家臣が謀反を企んでいるという手紙が見つかった。普段の儂ならば、そんなものは信用せぬが。
今川 偽手紙・・・よくある手だろ。ダメだよ、甘すぎる。
陶  儂は信じた。何の落ち度もない者に死を与えてしまったのだ。
今川 敵の勢力を削ぐには、それが一番くらい常識でしょ。いや~、甘い甘い。
司会 それで厳島の戦いになるのですね。
陶  元就が悔やんでいるという噂が伝わってきた。
司会 どんな内容でした?
陶  (毛利が)厳島に砦を築いたのだが、あれは失敗で、攻められたら一たまりもないというのだった。
司会 なるほど。それで、出兵ですか?
陶  時が来たと判断した。一気に叩き潰そうと、三万の軍勢を率いて厳島に渡ったのだ。そして、好機を待った。だが、暴風 雨の翌日、たかが知れた小勢の奇襲を受けてしまった。
司会 毛利勢は四千とも五千とも言われますが、とにかく、陶勢とは比べ物にならぬ小勢ですよね。
陶  ところが、戦さというのは数ばかりでないのだ。勢いというものがある。攻めようと思っているところを、不意に襲われてみよ。
新田(真顔で)それは負けますね。
陶  怖気づいた三万と、勢いに乗る四千、どちらが強いか分かるか?
一同 (頷く)
陶  あっと言う間に打ち破られ、側近の者どもも四散した。あとは逃げ回るだけだったな(悲痛な表情)。退路を断たれ   覚悟せんとな。
司会 しかし、立派な辞世を詠んでますね。
   何を惜しみ 何を恨みん 元よりも この有様に 定まれる身にいやいや、立派なものです。
陶  何だそれは。儂は知らんぞ!
一同 (驚愕)
司会 では、今川さん、どうぞ。
今川 一言で言えば、油断、これに尽きる。
司会 油断、ですか?
今川 自分で言うのも何だが、百万石の所領を持ち、本拠地の駿府を京にも負けぬほどの街にしたのは儂だ。そもそも、義元という名は、時の将軍のお名を頂戴したのだよ。まさに文武両道に優れた武将・・・だな。周囲の者どもがそう申すので、いつしか油断していたのかも知れぬな。
司会 お尋ねしたいことがありますが・・・。
今川 何でも申せ。答えよう。
司会 永禄三年(1560)、二万五千の軍勢で西進を開始されましたね。あの時の目的は何だったのですか? 世間では上洛が狙いだったと伝わっていますが。
今川 あれは、近江まで進もうと思っていた。尾張、美濃を抜き近江を押さえれば、京は目前だ。兵を損じることなく念願成就できるという訳けさ。
司会 なるほど、では、桶狭間で休憩を取ったのは、何故でしょうか?
今川 知っての通り、あの時、急な雨になってな。兵どもを濡らすのは気の毒だったので、休息を取らせた。それと、もう一つ理由がある。実は、こちらの方が大切だったのだがな。
司会 それは、何でしょう?
今川 鯛よ!
司会 はい?
今川 土地の者が戦勝祝いを山のように届けて参った。儂はな、魚が好物での。とりわけ、鯛の塩焼きに は眼がないのだ。眼の下一尺という立派な鯛を見たら、休む気になったのだ。
陶  判断が甘いよ!
今川 お主にだけは言われたくない。
陶  (太刀の柄に手をかけ)何?
司会 まあまあ。
   敗因として、陶さんは「人を見る目がなかった」、今川さんは「油断」をあげましたが、新田さんはいかがですか?
新田 恥ずかしいのだが、「戦下手」ではなかろうか。
司会 いくさべた・・・ですか?
新田 話した通り、新田一族は源氏一族の中では格下なのだ。自前の軍勢だけでは、鎌倉を攻め落とすなど無理だったろう。ところが・・・。
司会 ところが?
新田 勢いというのは恐ろしいもので、あっと言う間に万を超える数になって、
   さらに増え続けたのだ。一進一退の中でも、加勢が増え続けた。それに引き替え、鎌倉勢に加わる者はなかった。幸運に恵まれた儂は、功労者の一人に数えられたが、実は、武人としての実力ではなかった。
司会 楠木正成さんなどとは違う・・・と?
新田 あの人は文字通りの天才。ああいう人を総大将にしたら、(足利)尊氏なんぞは命がなかったろうね。
司会 ずいぶん謙虚ですね。新田さんは。
新田 破れてから己の実力を知ったんですよ。
陶  ちょっと良いですか?
司会 はい、どうぞ。
陶  新田さんの敗因に「軽率」を加えたらどうでしょう。最後の戦いだって、何も大将自ら出て行くほどの戦いではなかったわけで、失礼な言い方にるけど、「無駄死」だったわけでしょ。
新田 だから言ってるでしょ、それも含めて戦下手なの。
司会 足利尊氏をライバル視する人は多かったのですかね?
新田 それはあった。本人は思わなくても、周りがね。でも、あの人は何というのかな、人気がありましたよ、私と違って。
司会 新田さんはどうだったんですか?
新田 私はね、好き嫌いがハッキリしてました。これは性格ですから、直せないんですよ。
司会 「人を見る目がない」「油断」「戦下手」こうなりましたが、何か補足する条件がありましたら、どうぞ。
陶  不運。これ、どうです。私の場合、厳島で暴風雨がなければ・・・。それから、今川さんなら、休憩中に大雨にならなければ・・・。新田さんは、そうだな・・・。小勢で大軍に鉢合わせしなければ・・・。ほら、三人とも天下を取っていた   しれない。
新田 なるほど、その通りだ。
今川 儂が鯛好きでなかったら・・・か。
司会 確かに。運と不運は紙一重といいますからね。
   今回の架空座談会は、「いやあ負けちゃいました」というタイトルで進めてまいりました。さて、皆さんが惜しくも世を去られた後の事、気になることだろうと思うのですが、最後に、その後の天下がどうなったかをお教えしましょう。
   時代順にまいりましょうか。まず、新田さん。誰が天下を取ったと思いますか?
新田 おお、やはり足利だろうな、足利。
司会 はい、その通りです。でも、弱い政権でした。やがて部下たちが思いのままに振舞うようになり、天下大乱の世になるのです。
新田 ほう、そうか。また戦さが続くのか、なるほど(と納得)。
司会 続いて陶さん。どうですか?
陶  毛利の勢力拡大は長続きせんだろう。まあ100万石が良いところであろう。
司会 伸びるのですが、やがて東の大勢力と激突、屈服することになります。
陶  そうであろうな。儂を騙した報い、良い気味ではないか。
司会 最後になりましたが、今川さん。
今川 天下を取るのは武田に決まっておる。あれだけの戦上手は日本中を探してもおらぬ。
司会 いえ、天下を握るのは徳川家康です。
今川 家康? 何者だ?
司会 失礼しました。今川さんの人質であった松平信康さんです。今川さんの影響を脱してから名を改め、家康、徳川家康となりました。
今川 何? 竹千代のことか? 馬鹿を申すでない。人質の身から儂が武将に育てあげたのだぞ。誰がそんなことを信じるもの か。面白いことを申すのう(哄笑)。
司会 本日はどうも有難うございました。


                              湯河原温泉 熱湯閣別館にて
   
 

お問い合わせ・ご感想は

紫紺倶楽部 代表 嶋 丈太郎
shimajyo.oripro@nifty.com
携帯090-1702-5076
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