マンガの中のネコ探し/ひのはらねこまんがミュージアム

マンガ(コミック)に登場するネコを調査、研究するブログです。

ネコマンガ 夜明け前

2021-06-03 09:04:01 | 日記
ネコマンガがいつ生まれたかは後日に書かせていただきますがそもそもマンガの歴史をどこからにするかの議論があるかと思います。
鳥獣戯画がマンガのルーツとされる方もいますが、私にとってマンガは絵と文章がセットになっているのが前提という考え方なので、鳥獣戯画はマンガには含めません。
江戸時代の黄表紙あたりがルーツと考えていいのではと思いますが絵と文章で組み合わせた絵本がマンガかというと違うと思うので、やはり吹き出しでセリフが書かれたところからがマンガだと考えます。

なのでネコマンガ誕生前として、いくつかの作品を紹介させていただきます。

猫の草紙(江戸時代の御伽草子)

江戸時代に「猫の綱を解き、放し飼いにすること」というお触れが出され、人々が猫を放つと、鼠たちが困って、お坊さんの夢の中で窮状を訴えるといったお話で、夢の中という設定ながら鼠も猫も言葉をしゃべります。
挿絵もあるので、絵と文章(セリフ)のセットということなので、ネコマンガの夜明け前の作品だと思います。



江戸時代の猫絵といえば歌川国芳。
キャラクター化された猫たちはマンガの世界に限りなく近い気がしますね。



江戸後期から昭和の戦前あたりの作品について、あまり詳しくはないので語ることはできませんが、猫が人格を持って、お話の主人公になった作品としては小説ですが夏目漱石の「吾輩は猫である」(1905年(明治38年))は大きな影響を与えたのだと思います。wikiを見ると初版の表紙には体は人間で頭は猫の主人公のイラストがあります。

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