しいはらウクレレ工房のブログ サイクリングとたまに手織り

自転車好きなウクレレ製作家 キチンとしたウクレレ製作講座を開講してます!愛知県瀬戸市の小さな山小屋から

謹賀新年

2019-01-05 18:59:42 | ウクレレ
皆さま、明けましておめでとうとございます。
それなりにネタは有ったのですが、年越ししてしまいました。

さて、先日制作、完成したウクレレワンドですが

マーチンのバックパッカーをオマージュしたものなのは一目瞭然ですが、僕がやってみたかったのは、ネックとボディの接合方はどうなってるの?です。
あまり、マジマジ見たことないので作ってみよう!というノリで、作り始めましたが、何しろ、見たことないので、想像でこうかな?と進めましたが、マーチンのバックパッカーと見比べた訳でもないので、僕の試した方法で作られているかはわからないものの、とても楽しく、興味深く作ることができました。

僕の試した方法は、ネックとボディを別々に作ってジョイントするのではなく、ネックのエンドをそのまま伸ばし、そのエンドをサイド、トップの板厚分の逃しを彫り込み、そこに直接サイドとトップを接着する、まあ、なんちゃってスパニッシュ接合みたいな感じで作ってみました。

この方法だと、サイドとトップの板厚分の逃しの彫り込みが非常に重要になって来ます。誤差は0.1ミリに抑えましたが、ここの加工に結構時間がかかりました。

完成してみると、想像通り、音は小さいのですが、もともと小さい音のウクレレを作りたかったので、僕的には大成功でした。

どこかに旅行に行って、宿のチェックインから夕食までの何となく出歩く時間も無いし、とはいえ、なんだか時間を持て余す、という時にポロンと弾くウクレレ、というのが欲しかったのです。

そう、僕が欲しいウクレレなので、値段は付けてみましたが、数ヶ月後には僕の愛器になっているかも(笑)

このウクレレワンドと並行して進んでいたのが、ソプラノウクレレで、ヘッドがスロテッドのモデルです。


たぶん、初めてなくらいボディには装飾無しです。サウンドホールにも何も無いです。ボディはコアですが、シマシマも特に無いです。

なんか思えば、こういうツルーンとしたウクレレってあんまり作ってこなかったなーと思って作ってみました。春になる頃には完成させたいなぁ。