感動の発表会

今日は先日突然逝かれた亡き先生の生徒の発表会でした


先生が亡くなられたことで中止になるはずでしたが

生徒さんたちが

教わった成果を弔いとして示すために

どうしてもやりたいと申し出て

行われた初めての発表会

先生の自宅のホールでたくさんの花に囲まれた遺骨と遺影のある場所で

行われました

私は伴奏として参加させていただきました


いつも怒鳴られ演奏を途中で止められていたレッスンが

突然なくなって戸惑っておられた生徒さんたちでしたが


初めて本気で自分達で模索し

何を注意されていたか考え

自らの意志で先生に教えてもらった音楽を奏でておられました


勿論素人からアマチュアまでいるのでレベルは様々なのです

でも

先生がいることがあたりまえだったころと今は違うので

この場にいない中で

先生の教えが純粋に音楽で奏でられていて

それはこの場に先生がいるんだな～

力を貸してくれているな～

なんて思うような

ミラクルな演奏が何回もあり

そのたび感動してしまい涙してしまいました


伝わるのです

先生から教わった一字一句を逃さないように聞き返し

死にものぐるいで今日に合わせてきた

見えない努力が


3時間（リハから含めると6時間弾きずめ）の長丁場でしたが

最後みんなでイタリア大好きな先生が最後に行った地の

サンタルチアを歌い

何も言わないのに全員が「あ　うんの呼吸」で合うなんて

先生が指揮して導いていたとしか思えない

素晴らしいセッションでした



先生が与えてくれた「純粋な愛」はみんなにちゃんと伝わっていて

真摯にうけとめそれを表現していたことがにじみ出ていて

結果先生の「志」はそこにありそこにいる人に伝わる

そのたび感動・・・

いなくなって教わるとは・・・



たぶん先生は見ていて

「うん。みんな少し良くなっていたよ」

とおっしゃるだろうな・・・


たくさんのことを教えてくださり

たくさんの愛をくれて

そして今日を見守ってくれて本当にありがとうございます　

本当にいいコンサートになりました