枝下用水日記

3地区合同・三河線廃線跡ウォーキングに行ってきました

2020年2月23日(日)、3地区合同・三河線廃線跡ウォーキングにお誘いいただき、
このところ『枝下用水史』続編執筆の追い込みで、机のまえにへばりついているような日々を送っているのですが、
これまで旧用水路清掃で通っていた廃線跡の前後がいっぺんに見れるというので、
ここはもういかない訳にはいかないでしょうと資料室の野原と逵とで参加させていただきました。

大きなイベントだと、いまは中止だ延期だと残念なことばかりなのですが、
今日の廃線跡ウォーキングは2004(平成16)年4月1日に廃止になった名鉄三河線の
猿投駅(今ここが終点)の先からスタートして旧三河御船駅ー旧枝下駅ー旧三河広瀬駅ー旧西中金駅の約10キロ、
地域でいうと、井郷、猿投台、石野地域の3地区共通課題である廃線跡地の活用策として、
ウォーキングコース整備ができないかということで
先ずはみんなで歩いて現状を確認し、課題を洗い出そうというごくうちわの集まりでしたので実現できました。

いやー、面白かった!
私たち資料室は枝下用水旧取水口から第二樋門までの廃線しか知らなかったんですが、
全部歩くとこんなに面白いの−!!誘っていただいたことに感謝の気持ちで一杯になりました。
廃線跡というので、ただ昔はここを鉄道が通っていたんだよという回想をしながら歩くくらいのことと思っていたのですが、
なんのなんの、いまでも列車を借りてきたら出発進行!と言えそうなくらい、
しっかりと廃線はずーっとずーっと残っているんです。
そう、廃線跡というよりも、ただの廃線なのです!

それでは私のカメラでみなさんをご案内いたしましょう。


集合場所は井上小学校横の廃線跡地
はじめてきたのですが、柵の奥に猿投駅に停まる名鉄電車が見えます。


9:00 井郷・猿投台・石野の各地域会議会長さんたちの掛け声で始まりました。
9:07 この地域でさまざまな活動をしている方たちが約30人、廃線を歩き始めました。


9:27 旧三河御船駅着。ここは桜が毎年とってもきれいなのを、通勤の車窓から見ていますが、
今日は梅がきれいでした。


廃線の旅は続きます。いい散歩道です。


「御船石」を通りすぎると、あそこに古墳があるよと言われて見に行きました。「滝一号古墳」、移築されたものだそうで、古墳の移築って初めてみました。かつては線路からもこうやって見えていたんですね。


10:18 この橋は旧用水路清掃で廃線を南下してきたときに、この橋まで来たことがあったので、
北上してきた今日はここまで来たかと思いました。
橋を渡る車の窓から投げ入れられたのでしょうか?
今回、ここだけゴミがいくつもありました。


昨年秋に大清掃した枝下用水第二樋門と旧取水口の間です。
見たことない人もあったので、廃線路をそれて第二樋門までご案内しました。
近くに住んでいるのに来たことなかったよとおっしゃっている方もあって、案内してよかった!
それにしても秋の大清掃の成果で、さっと第二樋門まで出れるようになりました。
廃線に戻り進んでいくと、トロッコに竹チップを乗せて、敷き詰めてくださっている方たちとすれ違いました。
ふわふわとした竹チップが敷かれるだけで、ずっと歩きやすくなりました。

途中、枝下町公民館でトイレ中継をしました。
公民館の隣に立つ「枝下町老人憩の家」には、枝下歴史研究クラブのSさんがいらして、
旧取水口に関するパンフレットをみなさんにくださいました。
3月に私たち資料室と会う約束をしているのですが、今日はその準備を初めているということでした。
どんな話が聞けるのでしょうか?
10:58 旧枝下駅着。


11:12 矢作川を渡る鉄橋、渡れないので迂回しましたが、ここ渡れるようになると楽しいですね。
かつて子どもたちの遊びで線路に耳を当てて、列車の音がしなかったら一気に渡ったと聞いたことがありました。
それでも急に列車が来ることがあって、そんなときは矢作川に飛び込んだんだそうです。


11:32 旧三河広瀬駅着。旧駅舎が五平餅やさんになっていて、
ここで半分のメンバーが五平餅に心奪われ、2派に分かれることになりました。
このお店は12:00まで、旧西中金駅のお店は15:00までと聞いて、私は先に向かうことにしました。


竹やぶを通ります。カサカサと竹が触れ合う音がして、自然のなかを歩いているなあという気分になります。


竹やぶを抜けると一気に見晴らし良くなって、段々畑が田植えの準備に入ったように、
きれいに整えられていました。猿投駅のあたりとずいぶん風景が違います。


広瀬トンネルは通り抜けることができなかったので、迂回して道路を歩いていると、
ここに橋があって鉄道が通っていたと教えてもらいました。
かつてはもっと細い道、この高さに廃線があると、消防車などが引っかかるそうで
ここは廃線が切断されたのだそうです。でも、この上に登ってみたら、
きちんと廃線がありました。


12:42 力石トンネルは入口前まで近づくことができました。
2004年まで使われていた線路ですから、トンネルのなかもそんなに古い感じはしませんでした。
イベントのときだけは特別に通らせてくれたりすると、イベント参加してよかった!って思ってもらえそうですね。
それは広瀬トンネルも同じですね。三河線にはこの2ヶ所だけトンネルがあったんだそうです。
だからいま三河線にはトンネルがひとつもないんですが、
この三河線は「山線」、西尾の方に向かう列車は「海線」と言ったんだって、
一緒に歩いている方が教えてくださいました。


あとは旧西中金駅まで下り坂。廃線がきれいに整備されていました。これはここだけでした。
統一されていなくて、地域ごとにいろんなかたちで保存しているのがいいですね。


12:58 右手に旧西中金駅が見えました。
ゴール!迂回したところがありますから約4時間かかりました。歩数は2万歩を超えました。

さあ旧西中金駅で五平餅だと思いましたが、なんと1時間に1本の「おいでんバス」(市の巡回バス)が
少し時間遅れて入ってきました。食べるか乗るか、厳しい選択でしたが、
枝下用水史続編の執筆があるので、少しでも早く帰宅しなくてはなりません。
お腹はグー、でもバスはゴー!で、バスに飛び乗りました。
ごめんなさい、後発の五平餅のみなさん!

頑張って歩いてきたコース、
おいでんバスの「西中金」から「運動公園」まで、20分で帰ってきました。

一気に歩くにはちょっと長かったかもしれませんが、
いっぺんに歩いたからこそ、廃線周辺の整備のされ方も変化として感じることができ、
とっても貴重な経験でした。
ところどころレールサイクリング(かつてやっていたところもあるようですが)があったらいいかもしれません。
トイレやお店も。和歌山県新宮市の速玉大社の境内にあるお店だったら、
たしかたためるタイプなので運営しやすいのだと聞いたことがありますが、
ここならところどころできそうです。

私はこれまで廃線のことを自治区や地域会議の方から聞いていて、
これから新たに始めることなのだと思っていたのですが、
今日歩いた感じでは、もう準備はほぼできていて、
これをどんなふうに広く知らせることができるかなのかなと感じました。
ところどころ学校近くも通りました。
子どもたちが歩いて楽しめるような(そうすると親がついてくる)そんな廃線遊びもできると良さそうです。

枝下用水旧取水口と第二樋門が廃線の直ぐ傍にあったおかげで、
今日は楽しいウォーキングに参加させていただきました。ありがとうございました。
行ってみたいという方、わかる限りの情報をお伝えします。

くたくたになったけれど、このところ出かけるときはマスクでささっと用事を済ませるばかりだったので、
冷たい風を頬に受けながらのウォーキングに、元気の充電ができた気がします。
さあ、執筆に戻ります。
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