「つじさんはどこから通ってるの?」とよく聞かれます。自宅はあま市、名二環に乗って、それから猿投グリーンロードで枝下ICまで来るんですと答えます。以前の資料室も同じコースだったのですが、これまでは2つ手前の中山ICというところで降りていました。そこからちょっとクネクネと走らなくてはなりませんでした。今の枝下ICは降りたら2分というくらい近いので、結果、これまでよりもインターは2つも先なのに、自宅からの通勤時間は10分くらい短くなったような気がします。
さて、先日も資料室に遊びにきてくださった方から「どこから?」と聞かれ、答えていたら、「グリーンロードって電話ボックスあったよね」と言われました。電話ボックス?そんなの見たことありません。それは事故の時の緊急電話ボックスのこと?と聞いたら、「いや本当の電話ボックス」と言われました。それって昔の話でしょう?と聞いたら、「そうかもね、もう随分グリーンロード走ってないから。八草ICから猿投ICまでの間にあったんだよな」と言われました。
これまで月10回と考えて年120回、2008年に矢作川研究所に入ったときには電車通勤でしたから、研究所をやめて資料室に専念した2013年から考えて、少なくとも500回はグリーンロードを往復しています。電話ボックスはもうないということを確認してあげようと思い、翌朝、目を皿にして走りました。
すると

ありました。
なんということなのでしょう。これまで全く見えていなかったのです。ここは待避所になっているところなので、車を停めて写真を撮り、電話ボックスがあるといっていた人と、野原さんに送りました。
なんで電話ボックスがあるのでしょう?猿投グリーンロードっていったいどういう道なんだ?と思い、調べてみました。
Wikipediaによれば「猿投グリーンロード(さなげグリーンロード)は、全線が愛知県道6号力石名古屋線に含まれる一般有料道路である。愛知県豊田市八草町(八草インターチェンジ)を起点とし、同市力石町(力石インターチェンジ)を終点とする延長13.1 kmの道路。道路管理者は愛知道路コンセッション」とありました。確か道路管理者が変わったときは回数券が使えなくなるとか、そんな表示がされていたので覚えています。
読み進むと「トンネル区間(八草方面の車線)を除いた全区間には歩道が設置されており自転車や歩行者は無料で利用できる」とありました。電話ボックスの理由は書いてありませんでしたが、なぜあの道にあるのかと書いているものなどないでしょうから、とりあえずはこの自転車・歩行者のためにあるということにしておきましょう。歩行者が通れることで、枝下大橋も渡ることができたのでした。
面白くなってきて、読み進むと、「枝下IC - 力石IC間は車種に関わらず無料」と書いてありました。そうだったのか。これまで矢作川を挟んで手前の枝下ICで降りているのですが、矢作川の向こう岸の力石や足助の話が出たりしていってみようかなとは思うけれど、1区間でグリーンロードに乗るのはもったいないなと思っていました。もう全然もったいなくなくて、行ったり来たりしたらいいんだと知りました。
他にもお得な情報はないかと調べてみたら、お得ではなかったけれど、なぜ中山ICで道が4車線から、対面の2車線に変わるのかが分かりました。
〈建設グラフ2003年11月号〉
奥三河への大動脈・猿投グリーンロードの中山IC~八草IC間を4車線
2005年愛知万博のアクセスに対応
猿投グリーンロードは、昭和47年に県道力石名古屋線の力石~八草間の有料道路として整備された、名古屋市東部から豊田市北部・奥三河地域を結ぶ延長13.1kmの大動脈である。
路線は東海随一の紅葉の名所香嵐渓や愛知の屋根である茶臼山高原への近道であるほか、季節の移り変わりを楽しめる定番のツーリングコースとしても人気が高い。
また国道153号、419号、155号、県道豊田明智線との交差部でインターチェンジと接続し、地域のアクセス道としても大きな役割を果たしている。
沿線は、西広瀬工業団地をはじめとした企業立地や、住宅団地の建設、さらに東海自然歩道や愛知県緑化センター、ゴルフ場などの観光・レクリエーション施設の整備が着々と進められてきた。
しかしこの着実な発展に伴って、年々交通量は増加し、春と秋の行楽シーズンには度々渋滞が起きているのが現状である。
この交通需要の増加に対処するため、愛知県道路公社・猿投グリーンロード建設事務所では中山インター~八草インター間の4車線化を図り、交通需要の増加に対処する。
これは西加茂郡藤岡町から豊田市八草町までの8.6kmについて現在の往復2車線道路を4車線化するもので、2005年に開催される日本国際博覧会のアクセス道路としても機能を分担することから、その役割がますます重要となる。
工事は平成7年から開始され、13年8月には加納インター、猿投トンネルを供用しており、今年度中の事業完了を予定している。」
そうか、中山ICから細くなるのではなく、中山ICまでが太くなったのでした。今では対向車が大きなトラックだと怖いくらいなのですが、これが本来のグリーンロードの姿なのでした。それから以前、間違えて入ってきたと思っていた原付も、「「軽車両等」の料金区分で、原動機付自転車も利用できる」とあり、間違えてはいないことを知りました。
1972年4月開通の猿投グリーンロード、47災害(昭和47年7月豪雨)の時はどんな働きをしたことでしょう。また地域の人に聞くことが増えました。