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枝下用水日記

はじめての広瀬やな

資料室の吉田です。一日遅れで書いています。
昨日(7月11日 雨)の旧取水口の 水位は103cm、石は2つ見えました。

昨日は一人での開室でした。
午前中は、枝下用水関連資料の確認や整理を慌ただしく進めました。
なぜ急いでいるのか、お昼にとあるお楽しみがあったからです。
ちょうど作業がひと段落した時、約束していた枝下町のSYさんがやってきました。

向かった先は、広瀬やなです!
先週、私が広瀬やなに行ったことがないと知ったSYさんが、矢作川の鮎を好きになってほしいと誘ってくださいました。
たくさんある席のなかで、SYさんおすすめの特等席へ。簗に鮎が上がるのがよく見えるからだそう。真剣に簗場を見張るSYさん。


近くで見ると簗場はかなり大きく、川の音もあいまって迫力があります。

こちらは、1982年の月刊矢作川に掲載された写真と、昨日私が撮影した写真を並べたものです。40年が経っていますが、つくりはほとんど変わらず維持されているようにもみえます。
この簗場は、手作業と重機作業を使い分けながら、毎年組んでいると教えてもらいました。竹かごの部分は、近くの駐車場で編んで持ってくるそう。自然を相手に、かなり大変な作業だろうということが想像できます。こうした準備や、その後の営業は、周辺住民の方たちが中心となって行っているということで、地域に根ざした季節の文化を体感することができました。

SYさんにつられて、私も簗場をじっと見つめながら待っていると、鮎づくしの定食がやってきました。

塩焼き、甘露煮、フライ、刺身に鮎ご飯…これが一人前だなんて、なんとぜいたくなお昼でしょうか。
特に、鮎を刺身で食べるのは初めてで、一番楽しみにしていました。こりっと歯ごたえがあって、臭みはなく、程よく脂ものっていておいしかったです!
フライは食べやすいサイズで、ちょっとした苦みがたまりません。甘露煮は骨まで柔らかくまるごといただけます。鮎ご飯でほっこりしつつ、塩焼きの美味しさに感動しながら、あっという間に完食しました。ごちそうさまでした!

なにより、矢作川のすぐ横で、関わった人たちの顔が見える料理をいただけるというのが、ほかにない体験だと感じました。
今年の営業は、先週の土曜日に始まったばかり。ここから10月半ばまで営業します。秋になると鮎が少し大きくなったり、子持ち鮎が出てきたりといった変化もあるそうで、また行って、変化を楽しみたいと思いました。

広瀬やなからの帰り道、SYさんが関わっている、西広瀬小学校のビオトープを見学してきました。こちらも初めての訪問でした。

蓮の花がちょうど見頃で、薄ピンクの花と木々の緑とのコントラストが美しいです。

自然に流れる水や自生している植物と、人が整備した道や観察池、観察小屋などが小さなエリアにギュッと一体になっていて、人と自然の混ざり合った雰囲気が、私はとても好きでした。年に4~6回の整備活動に加えて、学校の先生や地域の人たちがこまめに整備を行っているそう。SYさんもその一人で、現在、丸根山に制作中の階段を見せてもらいました。


広瀬やなもビオトープも、地域の豊かな自然に対して、地域の人たちが丁寧に関わっていくことで続いているものではないかと思います。
おいしく、楽しく、勉強になった一日でした。

コメント一覧

shidareyousui
枝下に来ると、教室では得られない学びがたくさんあることに気づきます。
縄文人
ああ、吉田さんがこういうことを書いてくれることが、たまらなく嬉しい(^^)。
いい日でしたね!
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