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枝下用水日記

枝下用水被災地へ

資料室の逵です。
本日(6月7日 晴)の旧取水口の水位は103cm、石は3つ見えます。

今朝は先ず気になっていた資料室前の草刈りからはじめました。本当はもう少し草が伸びる前にやらないと、私の草刈り機はコードタイプのものなのできれいに切ることができません。
それにしてもきれいに切れないではないかと覗いてみると、コードが無くなっていました。これでは切れません。以前いただいていたコードがあったので、よし自分で取り付けてみようと分解したのですが、適当にぐるぐる巻いてみてもうまくいきませんでした。今朝は旧枝下駅に人が集まっていたからあそこに持っていったら付けてもらえるかなと思いましたが、ここは自分で取り付けてみようと携帯で検索してみたら、Youtubeで草刈り機のコードの巻き方を教えてくれていたので、メーカーは違ったけれどイメージが掴めて、やってみたら案外うまくいきました。とうとう私も草刈機のコードが巻ける人になったと嬉しくなりました。


今日は矢作川研究所の方たちが訪ねてくださったり、力石町のSさんが梅を持ってきてくださったり、挙母町の書店のKさんが中学生の職場体験の子を連れてきてくれたりとにぎやかだったのですが、13:30には資料室を出て、枝下用水被災地へ向かいました。

6月2日の大雨で、枝下用水の篭川サイフォンを越えて南下してすぐのあたりで、土砂崩れがあり、枝下用水が埋まってしまったと豊田土地改良区のSさんが教えて下さいました。
詳しくお聞きすると、大雨のときは枝下用水は放水門を開けてしまうので、2日ははじめから枝下用水は断水していたのでした。
土砂崩れに気づいたのは3日午前中のことだそうです。放水門を閉じて、取水口から水を入れていくとき、点検も兼ねて水の流れについていくのだそうです。
でも用水路の脇には側道がないところ、入りにくいところもあります。土砂崩れがあったところも入りにくいところで、ここは下流側から見ていって気づいたのだそうです。
47災害のとき、被災した箇所は整備されていきましたが、この場所はその整備された箇所の間に当たるところ、被災しなかった場所ではないかということです。

6月3日朝 土砂崩れを確認(上流側から下流側を撮っています)




6月3日の朝、この状態に気づいてすぐに建設業者が復旧作業に移ったそうです。

6月5日、水が出ないということで、豊田土地改良区には朝、50件ほど電話があったということです。
そして13:00、土砂を除去して枝下用水は復旧したそうです。ただ緊急の応急措置なのだそうです。5日、通水したときの写真も送ってくださいました。


『枝下用水史』を執筆したとき、47災害の被災箇所を書き出したりしたこともあり、一度現場を見ておきたいと思ったのと改良区のSさんも見ておくといいと言ってくださいました。電話口で場所を説明してくださったのですが、いまいち自信がありませんでした。
そんなとき、現場に近い場所にいつも清掃活動に来てくださるEさん、Mさんがいらっしゃることを思い出し、連絡してみました。おふたりとも周辺を歩いて用水の写真を撮っていたこともあり、すぐに場所がわかり、まるで人間Google Mapのように写真を何枚も送ってくださって誘導してくださいました。

交差点でEさん、Mさんが立っていてくださり、無事現場にたどり着きました。
やっぱり見ておいてよかった。こんなふうに崩れるのかとその大きさを確認できました。


Eさん、Mさんが入るとよくわかります。


初めの被災を伝える写真と見比べるとわかるように、土砂の除去のため手前の草が刈られてよく見えますが、既に対岸の土砂はずり落ちているように見えます。

今回の被災のことで、もうひとつ知りたいことがありました。
それは3日に土砂崩れを発見し、それから工事をするわけですが、5日の13:00の復旧まで、なぜ問い合わせの電話は5日の午前中に50件、その前にはなかったのだろうかということです。
枝下用水の下流の方では水が流れてこない状態をどう思っていたのだろう?
そう思って、末端ではないのですが、大林町の大林配水係のIさんに尋ねてみました。
するとこんなお返事でした。

幸い大林では被害はありませんでした。
3日の朝、田んぼの状況を確認に行ったら水が止まっていました。いつも大雨が降る時は用水が止まるので今回もそうだろうなと思い電話はしていません。
わが田んぼは十分の水があり問題なしでしたが周りでは水が切れた田んぼが多くありました。毎日1回は田んぼの水を見に行ますが、なかなか水が来ずヒビが入る田んぼもありました。
今日7日に水が出ていることを確認しました。
大林まで水が来るのに、通水したと聞いてから2日位かかりますので正常かなと思います。

そういうことだったのかと思いました。
かつて大林では、上流部でこうした被害があると、自転車に乗って現地に行き、自分たちで復旧作業をしたと聞いたことがありました。
いまではこのように知らせることがなかったら、上流部で土砂崩れがあったということも知ることができないのかもしれません。
だから改良区のSさんはみんなに知らせてとおっしゃったのかもしれません。

明日からまた雨とのこと、何ごともないことを祈ります。
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