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'94 菊花賞 ~ 優勝:ナリタブライアン

2005-10-19 20:54:35 | 吾輩の「思ひ出」競馬
幸か不幸か吾輩は競馬をはじめてすぐに三冠馬誕生に遭遇する。
そりゃぁ競馬の魅力にとりつかれるわけだわなぁ。

この年の菊花賞の主役は勿論、三冠に王手をかけて出走する ナリタブライアン
その1週前の天皇賞・秋、兄 ビワハヤヒデ は圧倒的1番人気に推されながらもレース中に屈腱炎を発症し5着に敗れ現役引退を発表。
菊花賞ウィークは兄弟スターホースの悲哀と三冠フィーバーが交錯するなんともいえない雰囲気だった。

                      Photo Data:RACINGFIELDS.com 二次転載禁止

ナリタブライアンは前哨戦の京都新聞杯で2着に敗れたが、ファン・陣営ともに菊花賞は大丈夫という思いが強かった。
吾輩の馬券はナリタブライアンの相手に エアダブリン 。 結果は1着3着の馬連ハズレ…。
当たっても低配当だったが、お祭りムードの菊花賞馬券を買わずにはいられなかった。
思い起こされるのは角田騎手と スティールキャスト の大逃げ。 向正面で約20馬身くらいだろうか?
この時、スティールキャストが逃げ切るとは思わなかったが、レースの展開が壊れたなと吾輩は思った。
大丈夫かナリタブライアン と。 直線入口に差し掛かるとそんな心配も杞憂に終わった。
直線半ば先団に取り付くと並ぶ間もなくあっという間に先頭に立ち、そこからグングン後続を引き離す。
杉本清アナの「弟は大丈夫だ弟は大丈夫だ」の実況が忘れられない。
菊花賞のゴールは、三冠馬の称号を手にしたと同時に偉大な兄を超えた瞬間でもあったように思う。

南井騎手のガッツポーズも忘れられない。 満面の笑みとともに何度も何度も右手を天に突き上げて。
レース後、もの凄いプレッシャーだったと語った南井騎手。
騎手人生最初で最後の三冠への挑戦だったわけだが、偉業を成し遂げたその顔は晴れ晴れとしていた。


そして今年、武豊騎手と ディープインパクト が11年ぶりの三冠馬誕生へ挑む。
吾輩は馬券を買わずに観ていようと思う。 3分余りの Show Time をじっくりと。
勿論無敗の三冠馬誕生に期待するが、11年前の角田騎手とスティールキャストのように抵抗する場面も観てみたいな。
そのへんは 佐藤哲騎手 or 藤田騎手 あたりに期待して。

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