「水墨画の世界を」伝統の奥深さを研究・気品の貴さを吟味・未来の多様さを探求

水墨画に関しての展示情報、画像掲載、質問回答、教室案内、成果発表など

4月29日NHK日曜美術館番組に「指墨画について」

2018-04-10 10:50:54 | 水墨画作品の紹介
調墨と運筆は水墨画を学ぶには最も基礎的な部分とされていますが、それができたら思う通りに濃淡も出せますし、筆圧と緩急によって様々な線質そして強弱も出せますが、しかし筆を使わずに指で描くのはそのような利便さ、器用さを全て捨てることになり、とっても大変なことになるわけです。
指墨画は指、爪を使い、必要に応じて掌また指の裏も使いますが、言うまでもなく細かく描く、リアルに表現するのは無理がありますし、上手に描きたい方には向きません。しかし、不器用の中にはまたシンプルの良さと独特の趣きがあります、それは花が咲くような陽気な美もあれば、枯れて行く静寂の美もあると同様、綺麗な美のほかに稚拙な美もあります。
むしろ一般的な綺麗よりそのシンプルで稚拙的な趣が鑑賞する者にもっと奥深いものをもたらしてくれるのではないかと思います。

4月29日NHK日曜美術館番組に「指墨画について」

2018-04-05 16:20:31 | 水墨画の話
4月7日から5月20日まで京都博物館で「天衣無縫の旅の画家-池大雅」85年ぶりの大回顧展が開催されます。それに合わせ、4月29日9時からNHK日曜美術館番組もその特集が放送される予定です。

今回約150点展示作品の中、20点ほど池大雅の指墨画は間違いなく目玉の一つになるでしょう。
昨日番組の制作チームが我が家に来て、5時間以上にわたって撮影取材をしました。

指墨画の伝承は日本では殆ど失ってしまいましたが、昨日番組の制作チームが我が家に来て、「指墨画について」5時間以上にわたって撮影取材をしました。

その特色はどこにあるのか?今回の番組にお話をさせていただくと共に池大雅の指墨作品を再現いたします。どうぞご覧になってください。

京博で「天衣無縫の旅の画家-池大雅」85年ぶりの大回顧展

2018-04-04 19:52:44 | 展覧会のご案内
4月7日から5月20日まで京都博物館で「天衣無縫の旅の画家-池大雅」85年ぶりの大回顧展が開催されます。それに合わせ、4月29日9時からNHK日曜美術館番組もその特集が放送される予定です。
 若い頃に才能が認められた池大雅は、二十代半ばから十年ほど指墨画に専念し、数多く指墨画作品を描きました。それは池大雅生涯にとって大事なステップと言えるのではないかと思います。
 今回約150点展示作品の中、20点ほど指墨画作品は間違いなく目玉の一つになるでしょう。ぜひご覧になってください。