レーザー

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2013-02-28 09:23:38 | 日記


キヤノンはレーザーポインター 緑「XマークIプレゼンター」を2月7日発売。一般的な赤色と比べ、視認性が約8倍も高いとされるグリーンレーザーを使用するため、明るいスクリーンなどにも鮮明に投影できる。時間把握に役立つタイマーのほか、電卓機能なども搭載、さまざまな場面で使えるようにした。価格は1万0980円。(2013/01/24-17:38)

レーザーポインター の危険性について

何の制限も無く市販されているレーザポインタは、レーザ出力等に関して明示されていないケース
が多いが当然のことながらクラス1と思っていた。

たまたま某社のカタログ(外国からの輸入品)のカタログを見ていたところ、レーザ出力とビーム
径が記載されていた。レーザ出力5mW以下ビーム径3mm程度(各種あり、若干異なる)と
クラス3Aの意味と思われる CDRHクラス IIIa なる記述がされていた。
JIS C 6802(国際的な規格も同じ)によるとクラス3A(裸眼で見た場合は安全とされるレベル)は
5mW以下(可視光、0.25秒で回避する前提)が条件であり、この装置はそれを満たしていること
になるが、もう一つパワー(またはエネルギ)密度による制限(2.5mW/cm2以下)があり、これ
も同時に満たしていない限りはクラス3Aとは言えないはずなのに(故意なのか知らなかったのか不
明であるが)堂々と CDRHクラス IIIa と記してあった。多分外国メーカのカタログを翻訳し
て載せただけであろうが、放置しておくと大問題である。(某社に確認したところCDRHとは米国
の何らかの規格で、JIS C 6802 のもととなった国際規格 IEC 60825-1 とは異なり、クラス3Aに
パワー密度の規定は無いとのこと)

これはクラス3Aとは言えずクラス3Bとなり、JIS C 6802では鍵や外部インターロック等が必要
とされる(JIS C 6802 付属書表D2 製造業者の要求事項の要約 附属書表D3 使用者の予防手段
の要約 等参照)ことになるが、注記事項でクラス2の値の5倍以下のクラス3Bについては鍵や
外部インターロック等を付けなくてもよいことになっている。即ちこの例のように5mW以下であれば
0.25秒の場合のクラス2の値の5倍以下となるので、鍵や外部インターロック等は設けずに済む。
しかしながら、危険性という観点からはあくまでもクラス3Bであり、実際に市販のレーザポインタ
の事故が問題となっているようである。

単にクラス分けの問題のみならば「外国で作られそこの基準が記してある」とすればよいのかも知
れないが、近くで見た場合危険の目安となるМPEを大幅に上回ることになり、網膜の損傷等も予想
されるケースでは、そのような悠長なことを言ってはいられない。(出力5mWのものをクラス3A
にするか、パワー密度をМPE以下にするにためはビーム径を16mm以上に広げねばならない)

カタログには「レーザー光は直接光に限らず、反射散乱光も決して覗かないで下さい。時として瞳
に半永久的な障害となることがあります。」との注釈はあり、取扱説明書にも安全性に関して縷縷述
べているのかも知れないが、写真で見る限り「レーザ光の危険を示すラベルは英語のまま」であり、
また仮に日本語のラベルを貼ったところで、素人にはクラス3Aとは何のことか解からず、また
JIS C 6802 によればクラス3Bなのにクラス3Aと記したままのラベルではJIS C 6802 を良く理解
している人にも誤解を与えることになる。

当初はレーザポインタは安全を考慮したクラス1のものが使用されたと考えられ、その後見易さの
比較等の関係から出力競争が起こり、「クラス3Aまでは裸眼で見れば安全、室内で双眼鏡等は想定
されない」として3Aを謳ったものであろうが、危険性が高くなったものを黙過しておくことは
出来ない。

何も記していない他のメーカも出力に関しては大同小異と考えられるので、レーザポインタに関し
て大々的な見直しをすべきものと思う。

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