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ひつじのひとりごと

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たまに見かける永遠の存在

『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』★★★★★

2004-08-28 20:13:00 | 映画
DVDで『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』を見ました。

劇場公開をしていた時から見たかったんですが、上映しているところが少なすぎて、
最終上映時間が早すぎて、仕事帰りに見れる時間じゃなかったのです。
レンタル開始になってからも、借りに行くたびに貸し出し中で・・・
やっと見れましたっ。

サスペンスなので詳しい内容は伏せますが
見終わった後・・・打ちのめされた感じでした。。。
私は、普段経験できない感情を経験させてくれるのが
映画や小説の醍醐味だと思っているのですが・・・

その点で・・・
この『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』では、今まで味わったことのない
・・・ん~なんて言うんだろう。。。悲しみ?/愛情?/孤独?/狂気?
あ゛~、わからないけどっ
言葉で表すのに、なんて表現していいかわからない感情が
ラストで一気に押し寄せてくる感じ・・・なんです。
たぶん、登場人物のそれぞれの感情が一気に見えてくるというか
複数の人の感情、それもひとつずつがかなり深い感情を
一度に流し込まれる感じ・・・なんだと思う。。。

映画を見てこんな経験をしたのは初めてで
見終わった後、思わず彼を起こしちゃいました・・・。
自分の中にいろんな感情が入りすぎて、しかも今までに経験したことのない
重い感情で、自分だけではどうしたらいいかわからなくなってしまったのです。。。。
起こしてあらすじを話してみたけどわかってもらえませんでしたが・・・(<当たり前!)

この映画がなぜ単館上映だったんだろう?と不思議です。(単館というよりミニシアター?だったかな)
確かに、娯楽大作ではないんですが・・・もっと全国展開しても良かったのでは?
これだったら1800円出して、ちゃんと映画館で見たい!!と思える作品でした。
もっと多くの人達にあの(ラストの)感覚を体験してもらいたいなぁ。。。と思います。
あ~でも、見ると結構凹むので、楽しくなりたい時には見ちゃだめ!です。
一緒に見る人も、しばらくの沈黙を共有できる人を選らんだ方がいいかも・・・
私は一人で見たので、この気持ちを共有できる人がいないんですっ。

この映画見た方、求む!コメント!!
(これから見るよぉ~という方も、鑑賞を終えた際にはぜひ感想を聞かせてください!!)

『リード・マイ・リップス』

2004-08-28 14:05:15 | 映画
やっと、この前みたDVDの感想を書く気になりました。
っていうか、昨日頑張って書いたのに、あげる前に消えてしまったのですよぉ。
もう一度書く気にはとてもなれず、ふて寝でした・・・。(・_・、)

さて、『リード・マイ・リップス』をみました。
あらすじはこんな感じ

今回借りてきた他の映画が期待はずれだったから
あんまり期待せずに見たんですが・・・(何の根拠もないけど・・・)
面白かったですっ。

イメージではちょっぴりHなシーンが多いのかと思ってたんですが
全然そんなことはなく^-^;
サスペンスとしてもドキドキするし
恋愛としても(いい意味で)地味な恋愛模様にドキドキします。
ハリウッド作品のように、派手でいつも自分が主人公♪的な恋愛話では
なく、胸の奥の方が静かに痛む話でした。(懐かしい恋愛の痛み・・・?)

題名から米映画だと思ってたんですが、仏語の仏映画でした。
この静かな雰囲気や、にじみ出てくるような心理描写は、仏の特徴なんでしょうか?
ただ、よく仏映画嫌いな人が言うような、判りづらさはなかったと思います。

仏映画が苦手の方も、ビデオ屋半額の日にでもぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか?
ちなみにうちの近所のつ○やはこの土日が半額です^ー^

『父と暮らせば』

2004-08-20 22:08:35 | 映画
父と暮らせば』を見てきました。

戦争映画だと知らずに知人に誘われるままに見に行ったのですが・・・
よかったです。泣いちゃいました。
映画館で映画を見て泣いたのは久しぶりです。
(いつ以来だろうなぁ・・・)

映画館にたまたま(?)監督の黒木和雄さんがいらしていて
挨拶をされました。その話を聞いてからの映画だったので
余計に伝わるものが大きかったのだと思います。

その話とは・・・(勝手に書いていいのかな??いいですよね)

・・・・
黒木監督が映画宣伝で出演したラジオ番組に1本の電話が入ったそうです。
自分の経験を語りたいということでした。

その方は、空爆があった当時、小学生でしたが
空爆当日、学校に行くのが嫌で、学校をサボって近くの河原で一人遊んでいました。
その時、突然遠くの空が真っ赤になり、変な形の雲が湧き上がり、強い風が吹いてきました。
彼はその光景を呆然と見つめるだけでした。

その空爆で同級生は一人残らず死んでしまいました。

まじめに学校に行っていた皆が死んでしまって、サボっていた自分だけが生き残ってしまった。
同級生や同級生の家族に申し訳なくて申し訳なくて・・・。

それから50年余り、慰霊祭にも出席することができず
早朝や深夜で人の居ない間に黙祷を捧げることしかできなかった。

でも、今、改めて自分が経験したことを伝えていこうと思えるようになった。。。

・・・・
そんな話でした。

自分は生きていてはいけない人間なんだ。
なぜ、生き残ってしまったんだろう。
そんな風に思いながら生きてゆく事、
そういう人達を作り出してしまう戦争・・・
実際に経験していなくても、辛さや悲しみの伝わってくる映画でした。

9.11で家族や同僚を亡くした多くの方々にも
今戦争をしている多くの国の人達にも見てもらいたい。
私達に何かができるわけじゃないかもしれない けど
もう誰にもそんな思いはしてほしくないし
今、そんな思いを抱えている人が居たら、ぜひ見てもらいたい。

宮沢りえもすごくよかったです。

***********
私は、映画や小説で自分が普段は感じる事のできない感情や
経験できない事柄を、経験させてくれるものが好きです。
この映画で、知らなかった感情を経験させてもらったと思います。みなさんもぜひ!

※ただ・・・混んでるんです。ものすごく。平日でも。
東京は岩波ホールでしかやっていないので、早めに行って
チケットを確保することをお勧めします。
自由席なので開場前にかなり並ぶのですが、スクリーンが後ろ目にセッティングされているので、
前の方の席で見ても見にくくはないと思います。
前でも良ければ並ばなくても大丈夫です。


長いこと書いちゃったな。。。ー_ー
最後まで読んでくれた方・・・ありがとうございました。