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私の日記

フジファブリックとの美しき日々! 芸術とえんぴつと志村くん。あたりまえなことを言いたい!

志村正彦と文豪

2021-06-09 19:58:00 | 日記

数年前、

罪と罰を読まない(三浦 しをん、吉田浩美、と岸本佐知子)と言う本に出会った。長くて難しいロシア文学の罪と罰を、三人の著者が数回に分けて読み、そののち語るという、いわば「罪と罰」の読書会を本にした本である。

その本を読みながらフジファブリックのアルバム「アラカルト」の曲を延々リピート。

だから、私にとってこのアルバムのイメージは

ドストエフスキーの罪と罰。

志村くんがなんと歌おうと、その歌詞は
罪と罰の主人公(ラスコ、と著者らは呼んだ。正式な名は、ラスコーリニコフ)の心情を歌っているとしか思えない。

ちなみに 桜並木、二つの傘
なんて歌に関しては、出だしがさながら昭和の探偵ものの主題歌のよう。

志村さん、探偵のカッコして、
拳銃握って、さささっと壁から壁へと移動。
犯人を尾行する 姿が浮かぶ。むふっ
燃える夕日に向かう志村氏の背中がまぶしい。

そういう妄想も相まって。さらに、ね笑笑

過去にインタビュー記事で、語っていた。

〝僕は小説を読むのにすごく時間がかかる。
 何故なら物語の場面場面で、いちいちその情景
 を音楽で表そうと、曲作りが始まってしまうか
 らである。現にそれに触発され、自分の曲とし
 て出来上がってしまった曲が幾つかある〟(
 •ヴィンチ 2004年 4月号)

ああ志村くん。夢が広がります。

曲を聞いては、
この歌は何を読みながら作ったのやら?
なんて考えた日には、妄想がつきません。
楽しい時間。

アラカルト の曲の数々は全て文学的です。
浮雲 は志村くんの、志村くんによる物語を、
曲にしてしまったのではないだろうか。

二葉亭 四迷や芥川龍之介さんの名前が浮かぶ。
彼は文学少年だったのだろう。きっとそうなのであろう!!!

そういう妄想、たまらん楽しいです!!

だから、
もしかしたら、もしかするかも?

午前3時や桜並木の曲。

志村さん、罪と罰を読みながら

作ったサントラなのではないだろうか。

なんて夢見てみる。素敵。

音楽家と文豪の夢のコラボレーション。

素敵ですな。


文豪の多い ロシア文学。

極寒の地で編まれたことばたち。

原典は未だに読めていないが、いつか。

追伸

【志村語録】
言ってしまえば、曲を作る上でのインスピレーションは、どんなツールだろうと得ることはできる。

今宵もクリエイティブ極まりない素敵な志村さんとの時間でした。

さて、これから本を 読もうかしら。

皆さまも良き夜を☆彡






内部から腐る桃

2021-06-09 19:00:00 | 日記

内側から腐る桃 ー茨木のり子

と言う詩がある。

この詩のように、生きたい

と思います。

単調な日々を耐えて、耐えて

どうにか、一瞬の幸せのために

日々を。

つまらぬ日々

遠出も出来ず 日々悶々と。

消費の波に呑まれて

行き着く先はいずこ

心むなしい 恍惚の跡

頼りなくなる内面と

強くなろうと外側ばかり

ああ

こうして人は 埋もれゆくのだ!

今一度、腰を据えて

部屋に一人、向き合う心と

単調な暮らしに 堪えること

✂︎---------

人間の問題はすべて、部屋で1人静かに座っていられないことに由来するーパスカル





六月十三日、強い雨

2021-06-09 00:50:00 | 日記

小窓から風が入ってくる。

肌寒い6月の夜。

日中は少し蒸し暑い。

6月といえば、、

安藤裕子さんの

六月十三日、強い雨

を思い出す。

悔しいかな。
2019年にフジファブリックに出会った某、
幼少期の思い出にはかないませぬ。
雨のマーチは2番目に思い出す曲。
安藤裕子さんは、フジファブリックを知るずっと前から、大好きで愛聴しており、初めてライブに足を運んだ歌い手さんなのです。

彼女の世界観はフジファブリックとはまた少し違うけれども、文学的な音楽観には
通ずるものがあると勝手に思っている。

ことばだけは、同じ匂いがする。
系統は違うが、文才のある詩です。

彼女は感覚的な創り手だから、
また一味違って面白い。
共同作業者の山本さんのアレンジなのか、
とても面白い世界観。異国の音楽、音色たち。

異国の音色、で思い出したが、
フジファブリックのすごいところはさ、
志村くん的感性かもしれないが、
メリケンな音色が紡がれていたりすること。それでいて、わびさび日本系で とか言っている。笑
ほんとすごい。うまく取り入れている。日本人らしい取り入れ方。融合している。
ブラジル的なのが好きなのは知っていたから、わかるけど、メリケンな音色が確かにある。

ペダル

なんかはそれを感じる。

アメリカ南部にいたときによく聴いていたような類のギターの音色。音の進行。

志村くんは実は外国人だったのか?!
笑いのセンスなんかも、外国人ちっく。

安藤裕子さんの話から、
またフジファブリックの話に戻ってしまったよ。あしからず。

みんなちがって、みんないい
ですな。

安藤裕子さんも良き歌手です。

月桂冠 月 のCMでお馴染みの
「のうぜんかつら」があまりに有名。
独特な音色を聴くと、
商業の香りが強くなく、大好きです。

興味のある方は、ぜひご視聴ください⭐︎

✂︎---------

♯のうぜんかつら より

撫でて 優しく のうぜんかつらの唄のように

あなた何を見てたの?
ソーダ水越しでは あなたが揺れちゃって
あたしは迷っちゃって いつか一人になって



Hello

2021-06-08 13:00:00 | 日記


言うのは簡単な事 するのは難しい事
ーHello、フジファブリック「MUSIC」より

フジファブリック、メジャー5枚目、通算8枚(wikiより)となるアルバムの4番目に収録されている曲です。


作詞作曲 志村正彦。


言葉として書き出してみると、
創作が本当に尊い行為だということを感じます。
こうやって言い切るまでに、どれだけの試行錯誤が重ねられたんでしょう。
どれだけの努力にがあったのだろう。
考えるだけで、気持ちが引き締まります。

志村くんの音楽は、本質的なものごとについて考えるきっかけをくれる、そんな詩の数々が魅力を一つも二つも加える役割を果たしています。

冒頭の歌詞もその一つ。

言うのは簡単な事 するのは難しい事

そうなんですよね。社会人やってると、
他人に対してそういう思いに駆られて
とてももどかしい時もありますし、
口ばかりで行動ができない自分に対して
悔しくなるときもあります。

だから、やはり考えて、行動して、
伝えて、思いを形にする(というとどこかの会社のキャッチフレーズみたい。。実際あったような笑)ことで、初めて冒頭のような言葉を言えるようになるのではないかなと思います。

志村くんはずっとそんな努力を重ねていたんだな。

他者への働きかけは本当に難しい。
働きかけであったり、協業も難しい。
みなそれぞれのバックグラウンドや価値観の中で生きてきて、本当に一粒一粒違う中で、創り上げていかなければならない。

難しい。
だから、言葉があってよかったな。

同じ目的を一度共有すれば、
思いがけず、すんなりと、前に進んだりもする。

素敵です。志村くんの詩が本当に救いです!


ちりばめられた、思考のかけら。
これからもひろっていきたいなと思います。







志村正彦さん

2021-06-08 00:21:00 | 日記

志村正彦さん。

フジファブリックの初代ボーカルです。

生まれは山梨県富士吉田市。

彼の創る音楽は、文学なんです!

まずは「浮雲」を聴いてみてください。

彼の魅力はなんと言っても、その詩。
歌詞にこそ、魅力があるのです。

なんてったって言葉のバリエーションがもうすごい。
そして言葉遊びも聞いていて楽しいです。


小学生の時に図書館の本ほとんど読んだという逸話の持ち主なだけあります。

他のメンバーも、作詞だけ? 言葉だけは彼に敵わないと言っていました。


あとは、2000年〜2004年ぐらいの

独特な音楽観が瞬く間によみがえる。

洋風の出立ちでいて、和風の雰囲気が、
あの頃の日本の音楽からは漂っていました。
私の感覚では、ですが笑笑
宇多田ヒカルさんとか、洋風で宇宙チックだけど、なんか純和風と言われても違和感ない感じ。笑

なんでしょう? 椎名林檎さんとかもそんなイメージ。みんな黒髪だったからかな?笑笑

また話がそれました。

彼の音楽を聴くと、

私の青春時代(2003年は小学3年生)が早くも

過去の話になろうとしていることを

痛感させられます。

彼の作った音楽が

2000年〜2004年ぐらいの、

やるせない 憧れとかっこよさ、

繊細さの世界を魅せてくれるから。

それが残っていることがありがたい。

古き良き時代 を感じさせる音楽たちです。

音楽といえど、明確な意図で以ってつくられたものです。

そういう音色たちが、心地よくその時代へ誘ってくれます。

と同時に、普遍的な音色が、不思議な魅力をさらに引き立てます。

お次は「サボテンレコード」をどうぞ。

彼は多分、時代にそぐわない音楽家であったと思います。

それぐらいに 生きている時代が 違う。

音楽からはそのことがはっきりと伝わってきます。

彼の持つ、不思議な魅力の一つです。

2000年を古き良き時代 と呼ぶ日が来るなんて

と言う感じがしますね!

でももう2021年なのですね。

時は本当に過ぎるのが早いです。

time flies です⭐︎(ルー大柴風)

フジファブリック 志村 と検索すると

音楽以外のキーワードが目立ちます。

本当はもっとその音楽に触れてほしい。

切に願います。

志村くんは山口県が産んだ詩人、中原中也さんとも比較されることがあります。

その詩を読むと、わかるような気がします。

お顔も似ています。

ふしぎなふしぎな魅力です。