復帰戦までの道のりを振り返って…。

３月３０日は雨で足元の悪い中、大勢のお客様に御来場して頂きありがとうございましたm(_ _)m
やっとこの日が来ました。
長かった…本当に長かった…。
今思えば、頚椎脱臼骨折と診断され、手術を受け、始めは自分でベッドから起きる事すら出来ない、ご飯も看護師さんに食べさせてもらうという始末。腕も思う様に動かない。足は痺れた状態。
こんな状態で、またプロレスが出来るのか？完治したとしても、もう以前の様に動けないのではないか？いろんな事が頭の中を過る。そして、辛いリハビリの日々…。

退院は出来てもセコンドすら付けない状態だった。
医者からのプロレス復帰のＯＫは当然出ない。
しかし、そんな事など待っていられなかった。
首のコルセットもやっと外す事が出来、数ヶ月後トレーニングを再開。
腕立ても冷や汗をかきながら１０回がやっと…。前転も首を床につく事が怖くて出来ない…。受け身も思う様にとれない…。
しかし、日が経つに連れてその回数も増えて行き、前転も普通に出来るようになり、受け身もとれるようになっていった。
この地点でもう首に対する怖さはほとんど無くなった。
そして、復活のこの日を迎えた。
相手はスカルリーパーA-ji。
久しぶりにコスチュームを着ける。
コスチュームを着けているとだんだんと気合いが入ってくる。
普段の自分では無く、バトルシャークというプロレスラーになって行く。
控え室の出口前で入場を待つ。
緊張の時間だ。
『ヒーロー・ザ・シャーク』のテーマ曲が流れ始める。
その瞬間、全く怖さなど無くなっていた。
ただ相手に今自分の持てる力を全てぶつけるのみ！
リングに入って周りを見ると、みんな温かい目で自分の事を応援してくれているのがわかった。

そしてA-jiの入場テーマ曲が流れ始める。

その後、久しぶりにこのＦＴＯのリングでバトルシャークのコール！もうゴングなんて待っていられない！
気が付いたら、A-jiのコールを聞くか聞かないかの間に先制のドロップキックを仕掛けていた。その後の事はとにかく必死であまり覚えていない。
途中コルバタを仕掛けるチャンスがあったので、出した事は覚えている。
この技は自分にとってあの悪夢を思い出させる技…でも自分はあえてその技を出したかった。

そして、最後にA-ji必殺のゴッチ式パイルドライバーをくらって目の前が真っ暗になった。首も、亀の様に一瞬グキッ！っと中に入り込んだ気がした。

その後はもう立てなかった…。
短い試合時間だったけど、自分が今持てる力の全部を出し切ったと言える試合だった。
みんなには自分のこの姿がどう映っただろうか？
どのぐらいの人に伝わったのだろうか？

１人でも多くの人がこの復帰戦を観て、何かを感じてくれたら本当に嬉しく思います。
試合後、温かい言葉をかけてくれたファンの皆さん、そして復帰までの間、お手紙やメール等をくれたファンの皆さん、自分を支えてくれた方々、ＦＴＯの選手、スタッフの方々、本当にありがとうございました。
バトルシャークはこれからももっともっと練習して、またメインで試合が出来るように頑張っていきます！
これからも応援宜しくお願いします！！