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自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

雪の降る闇夜の墨絵・・・・・?

2011-09-28 06:22:50 | ひとり言
NHKのBSプレミアムで「極上美の響宴」と言う番組をやっている。



と言っても、たまたま録画した一回を観ただけなのだけれども、迫力の屏風に唖然。



屏風や障壁画と言えば、狩野派とか琳派とかその違いはよくわからないけれども知っている。



でも紹介されたのは、無名の絵師。



江戸絵画コレクターである、ジョー・プライス氏のコレクションが紹介されていた。



特に驚きだったのは、蛇玉と言う絵師。



雪の闇夜を描いた墨絵の屏風。



これって、観ないと理解できないですよね。


闇夜を墨で描いているんですから。



六曲一双の屏風が2つですから、かなりの大作です。

屏風の数え方はあんまりよくわからないのですが・・・・印刷物で言えば、蛇腹に折った6ページが2冊分って感じ・・・・無理があるか?



うさぎも描かれていましたが、カラスまで。


このプライスさんが公開した事で知られたらしいのですが、日本では無名に等しい江戸後期の絵師だそうです。



「プライスさんは、絵をじっと観て気にいると手に入れる。日本人は定評のある絵師の絵を評価するだけで、名の知れない絵の力をあまり評価しない」


先代がプライスさんに蛇玉の屏風絵を売ったという店主がつぶやきます。



これって、かの岡本太郎氏も言っていたこと。



美術館に行って絵を先に観ないで、作家名とコメントを読んでから絵を観ることを憂いていた。



プライスさんの家には、1000点もの江戸屏風絵を鑑賞する為の部屋があって、この蛇玉の作品を観る時にはわざわざ陽の光をさえぎってこの暗闇の絵を鑑賞している。



なんだか、豊かな時間を少しおすそ分けしてもらったようなひと時でした。






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