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自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

8月5日グロース3日目-5「よかった、本当によかった!」

2011-08-31 09:36:51 | グロースキャンプ
音出しを担当するボクとあーみんは、子どもたちが出発する10分前に歩き始めます。


低学年も多いし、真っ暗だし、さぞかし怖いから、かなりゆっくり歩いてくることを予測して、ボクたちもゆっくり歩きます。



あーみんと歌を歌ったり、鈴を鳴らしたり。


途中の森の中で子どもたちが来るのを待ちました。


近づいてくれば懐中電灯の明かりが見えるはずです。


ところがなかなか見えません。

10分待ちました。それでも来ないのでもう10分待ちました。

それでも来ないのでもう10分。



30分待っても来ない!


うーん、かなりゆっくりだ。


道は一本道なので迷うはずもありません。



別ルートのともねぇから電話が入りました。


「みずならに到着しましたがそちらはどうですか?」



事情を話しもう少し待っていてもらえるように伝えました。



すると、5分もたたないうちにもう一度ともねぇから電話。



「富さん到着しました」



この電話が恐怖の始まりです。



富さんは別ルートの最初のチームの後ろから歩くサポートです。



ボクは、当然のごとく一番目のチームがみずならに到着したんだとばかり思っていました。



ところがそうではなかったのです。



途中で道を戻ってきた富さんに会うと


「ゲートを直している間に、1班を見失った・・・・」


ドッキーン!


別ルートには、牧場の牛の道を確保するための柵があります。



どうやらその柵が壊れていて、富さんが直すのに手間取っている間に、子どもたちは歩き始めそのまま道を間違えてしまったようなのです。


別ルートの道は、少しだけ複雑です。



富さんは雨でぬれているのか汗なのか、全身がびっしょりです。



そうこうしているうちに、両方のルートから1チームずつ到着しました。


ホッと胸をなでおろすのもつかの間、富さんは


「これは1班じゃなくて2班です・・・・」



エーーーーーーッ!



1班行方不明です。


そして、ボクが歩いた道のチームも先に2班が到着してしまいました。



どちらのルートも、1班が来ていません。


しばらくすると、ボクの方のルートの1班のサポーターのナオちゃんから電話。


「道を迷っているようです」


ナオちゃん自身も道に不案内です。


「今どんなところ?」



「階段を下りました」



「あーそれなら大丈夫。もう10分もすれば到着するから」



そうこうしているうちに、富さんのチームが到着しました。



無言で歩いてきた子どもたちの静けさとは裏腹に、ボクと富さんの心の中は猛烈に興奮していました。



「よかったー!」と、叫び出したいほどです。



ところが、ところがです。



10分もすれば到着と思っていたチームが待てど暮らせどやってきません。



ボクは道を戻り始めました。



必死に歩いても、懐中電灯の明かりは全く見えないのです。



くちびるをかみ、小走りに道を戻るボクの心の中は不安でいっぱいです。



・・・・・・・・・見えたっ!



空を照らす明かりが見えたときの、キモチトイッタラ・・・・



大急ぎでみずならまで戻り、



「富さん、来たっ!来たよっ!よかったー」



ボクと富さんは真っ暗やみの中でがっしりと抱き合って泣きました!!!



暗闇の恐怖ではなく、子どもたちが消えてしまう不安が恐怖をもたらします。



遅かったのは、ただ単にゆっくり歩いてきたからだったようです。


到着した子どもたちの表情は一様に、満足したいい顔をしています。






取り越し苦労とはまさにこのこと。



いやー、よかったー。ホントによかったー。









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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めての先頭 (みつき)
2011-08-31 14:09:19
富さんがついていてくれたチームそれは・・・

みつきのチームでした!

左に行くところを右に行ってしまい、

富さんとはぐれてしまいました。

道を間違えたときはホントに怖かった(泣)

でもミズナラの木に着いたときは

ホントにうれしかった♪
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ナイトハイクは (しばしば)
2011-09-01 07:09:38
ナイトハイクの先頭は怖いよね。
道もわからないし、責任もある。

でも、ミツキもやりきったね。

すごい体験だったよね。
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Unknown (いっこ)
2011-09-05 11:47:57
なるほど、そういうことだったんですね~。
昨日ちょうどミチヨからその話を聞いたから、今見て、なるほど~!っと。

居るはずのチームを見失うなんて、、、
それはそれは暗闇よりも何よりも恐怖ですね!!

ミズナラの木の前でやりきった顔の皆、ステキだな~☆
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お久しぶりです (まやこ)
2012-05-05 22:22:34
最近、私はグロースのことを考えます。

昨年のグロースの天気はどうだったかな?とか
昨年のグロースは楽しかったかな?とか…

私は、妹のゆかこにどんなグロースだったかを最近聞きました。

ゆかこは
「とってもたのしかったよ!いろんな人と仲良くできて良かった」

と言っていました。

でも私は、ゆかの言葉だけじゃ物足りなくなり、しばしばのブログを拝見しました。

このブログが公開されて長い時間が経ちますが、コメントをさせていただきます

やっぱり、グロースは毎年楽しそうですね(*^_^*)

去年いけばよかったなぁ…と思っています^^;

私は、今年中3になりました。とうとう受験生です。

そこで、中3にとっては夏休みは勉強の毎日です。

私は、今年でグロースは最後だから行きたいと思いますが、受験生というところが引っ掛かります。

でもグロースに行くかどうかは自分の学力と相談していきたいと思います(笑)
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よもや・・・ (しばしば)
2012-06-01 06:47:55
まやこ!
一年前のブログにコメントが入るとは思ってもいませんでした。
昨日スタッフからの指摘で、初めて気が付きました。
レスが遅れてごめんなさい。

中学3年の悩み・・・・そうなんですよね。
受験とグロース。
今までにも、受験のためにラストイヤーを断念したグロースっ子が何人もいます。
それと同時に、ラストイヤーだからこそ!と言って、何とか時間を創りだしてきた子もいます。

自分の選択ですね。
いつだって、その時はその時しかないんだから。

中3の夏休みは、生涯一回きり。

その時をどう過ごすのかは、まやこ自身が決めればいいい。

そういうことをグロースで学んできたんだよ。

そして、イントラやサポーターはいつだって、そういう話を真剣に聴いてくれる。

悩んだら電話してみれば(^^)

高原のキャンプファイヤーにまたおいで。
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  ( )
2012-07-30 19:26:19
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