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自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

2009グロースセミナー3日目-⑨

2009-08-26 15:40:44 | グロースキャンプ
ナイトハイクは、林道を約2.5㎞~3kmを歩きます。
樹齢800年のミズナラの木まで歩きます。



クマの巣があること、暗闇だということ、懐中電灯は1本だけ持っていくこと、グループごとに一本のロープを右手に持って縦一列で歩くこと・・・・そして無言で歩くこと。

こんな事をロッジの1回で子どもたちに伝えていくと、緊張が部屋全体を包み込みます。

各グループで、このチャレンジをやるのかどうかを決めます。

暗闇を歩くこと。
ボクでも怖い体験です。

今までに熊の被害にあわなかったのは、奇跡なのかもしれないほどに、緊張する実習です。
実際に、地元の人が何度もこの場所でクマを撃ちとめています。



今回の子どもたちはとてもスムースに、このチャレンジを決めました。
初参加の子どもも、1年生のキキもユウナも・・・・!


リーダーに道を教えなければなりません。

ミズナラに行く道は2通り。

比較的分かりやすい道と、もう一つは牧場のゲートを開けて通り抜ける道。

今回は、マリエのチームと、タケのチーム、そしてミスズのチームがこの道を通ります。

どちらの道も、川に架かる橋で合流し、そのあとはミズナラの木まで20分。

ところが、この合流後の道で毎年事件が起きます。


別名ユメトロードと言って、どういうわけか、最後の曲がり角で反対の方へ行ってしまうのです。

名前の通り、ユメトが大勘違いをして歩き続けてしまった道です。

ボクも、10年以上、未知が頭に入らずに毎年緊張した覚えがあります。
暗闇を歩いているために、道をよく覚えられないのです。

子どもたちの5つのグループのうち3つのグループが道を間違えてしまいました。
まるで、何かに導かれてしまうように・・・・。



今年は、マリエのチームにつきました。
イントラのコウメイと一緒に15mほど後ろから歩きます。


この道の途中で、子どもたちは2回実習をします。

1回目は、懐中電灯を消して無言のまま立ち止まり、周りの様子を耳を澄ました感じ取ること。
もう1回は、懐中電灯を消したまま歩くこと。

コウメイが絶妙な場所で、子どもたちに追いつき彼らを止めました。

「その場所で止まって」というコウメイの声と同時に、右側の林の中からボクの耳に、異様な鳴き声が聞こえたのです。

文字では到底表せないような声。
少しかすれて、そう、カラスの鳴き声をカエルのように押しつぶして・・・・・

そして、すぐそのあとにもう一度今度は2回続けて同じなき声です。

ぞっとしました。

鳥ではない、もちろん虫でもない、キツネか?タヌキか?まさか・・・・・


子どもたちはコウメイと一緒に20m先にいてじっと耳を澄ましています。


ボクはたった一人で、全身をアンテナにして耳をすませました。

メキッ、メキッ、メキメキッ・・・・何かが動いている・・・・


時折、止まり、また動き始めます。

声を出そうか迷いました。

子どもたちには聞こえているのだろうか・・・・・


今度は左側の林からも、何かが動く気配があります。
ボクの体は緊張で固まります。

コウメイ、モウイイカラコドモタチニ、カイチュウデントウヲツケサセロ!!
心の中で何度思ったでしょう。

でも、コウメイは、ボクに言われたとおり、きっちり5分間この実習をやり続けました。


懐中電灯の光が見えた瞬間、ほっとしました。

怖かった・・・・・。


ロッジに帰ってから、ともねぇが「クマのにおいがしましたね・・・・」
とにかく何事もなく、無事でよかった。

でも、マリエのグループは、この後に大変な思いをすることになります。



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