梅雨はどうしちゃったんだろう。
これも、異常気象の影響なんだろうか?
毎年、梅雨時は寒さが戻るので、長袖をスタンバッていたのに・・・・とんでもない。
季節のメリハリがなくなるのは、なんだか、人間の大切な何かを奪われてしまうような気がする。
雨の日のある日、小学校からの帰り道に、酒屋の息子の小林君と一緒に歩いていた。
なんとなく傘と傘がぶつかって、ボクの傘の骨の露先(さきっちょ)が小林君の傘の布の部分に刺さってしまった。
それがなんとも気持ちのよい、サクッという感覚だった。
小林君は「じいさん」て呼ばれていて、反応も「あれあれ・・・」って感じ。
ボクは、何を思ったか、もう一度サクッ
さらにサクッ サクッ サクッ・・・・
小林君の傘は穴だらけになってしまった。
「買ってもらったばっかりなんだよぉ・・・」
その言葉が今でも心に残ってる
あのときのボクは、どうしちゃったんだろう。
そのことをなんとも思わなかった。
ボクは決していじめっ子ではなかったんだけど、きっと小林君は家に帰ってから叱られたに違いない。
そして、家の人たちはボクのことをひどい奴だと思ったんだろうな。
『おじさんのかさ』
佐野洋子さんの名作絵本です。

シルクハットをかぶり、黒いコートを着たおじさん
ネクタイを締めてお気に入りの黒いかさを持って出かけます。
晴れた日も。
もちろん雨の日も。
でもおじさんは、ちょっと変わっています。
雨の日は、かさがぬれないように、人のかさに入れてもらうんです。
ひどい風でかさがひっくり返ってしまった人を見ては、
「あーよかった」と胸をなでおろすのです。
ある日公園のベンチで座っていると、雨がふってきました。
近くで遊んでいた男の子が、かさに入れてと頼みます。
おじさんは知らんぷりです。
そのうち、かさを持ったお友達の女の子が来て、その子はかさに入れてもらって帰ります。
「あめが ふったら ポンポロロン
あめがふったら ピッチャンチャン。」
二人は、歌いながら帰ります。
おじさんもつられて
「あめが ふったら ポンポロロン
あめがふったら ピッチャンチャン。」
と歌いながら「ほんとかなぁ」と考えます。
そして、おじさんはとうとうかさを開きます。
そして歩き出して見ると
「ほんとうだぁ、あめが ふったら ポンポロロンだぁ」
と喜びます。
歩いている人たちと一緒に歩いて見ると
「ほんとうだぁ、あめがふったら ピッチャンチャンだぁ」
とうれしくなってしまいます。
そしておうちに帰ってみると、奥さんにいわれます。
「あらかさをさしたんですか、あめがふっているのに」
おじさんは、ときどきぬれたかさを見に行きました・・・
どうですか?
大人になって忘れてしまっている大切な何かを思い出す瞬間。
素敵だと思いませんか?
最近は、小さな子どもを連れたお母さんは、水たまりの近くに来ると、
「ダメよ、はいっちゃ、ばっちいですからね!!」と叫んでいます。
楽しいのにね。
忘れちゃったんですね、きっと。
これも、異常気象の影響なんだろうか?
毎年、梅雨時は寒さが戻るので、長袖をスタンバッていたのに・・・・とんでもない。
季節のメリハリがなくなるのは、なんだか、人間の大切な何かを奪われてしまうような気がする。
雨の日のある日、小学校からの帰り道に、酒屋の息子の小林君と一緒に歩いていた。
なんとなく傘と傘がぶつかって、ボクの傘の骨の露先(さきっちょ)が小林君の傘の布の部分に刺さってしまった。
それがなんとも気持ちのよい、サクッという感覚だった。
小林君は「じいさん」て呼ばれていて、反応も「あれあれ・・・」って感じ。
ボクは、何を思ったか、もう一度サクッ
さらにサクッ サクッ サクッ・・・・
小林君の傘は穴だらけになってしまった。
「買ってもらったばっかりなんだよぉ・・・」
その言葉が今でも心に残ってる
あのときのボクは、どうしちゃったんだろう。
そのことをなんとも思わなかった。
ボクは決していじめっ子ではなかったんだけど、きっと小林君は家に帰ってから叱られたに違いない。
そして、家の人たちはボクのことをひどい奴だと思ったんだろうな。
『おじさんのかさ』
佐野洋子さんの名作絵本です。

シルクハットをかぶり、黒いコートを着たおじさん
ネクタイを締めてお気に入りの黒いかさを持って出かけます。
晴れた日も。
もちろん雨の日も。
でもおじさんは、ちょっと変わっています。
雨の日は、かさがぬれないように、人のかさに入れてもらうんです。
ひどい風でかさがひっくり返ってしまった人を見ては、
「あーよかった」と胸をなでおろすのです。
ある日公園のベンチで座っていると、雨がふってきました。
近くで遊んでいた男の子が、かさに入れてと頼みます。
おじさんは知らんぷりです。
そのうち、かさを持ったお友達の女の子が来て、その子はかさに入れてもらって帰ります。
「あめが ふったら ポンポロロン
あめがふったら ピッチャンチャン。」
二人は、歌いながら帰ります。
おじさんもつられて
「あめが ふったら ポンポロロン
あめがふったら ピッチャンチャン。」
と歌いながら「ほんとかなぁ」と考えます。
そして、おじさんはとうとうかさを開きます。
そして歩き出して見ると
「ほんとうだぁ、あめが ふったら ポンポロロンだぁ」
と喜びます。
歩いている人たちと一緒に歩いて見ると
「ほんとうだぁ、あめがふったら ピッチャンチャンだぁ」
とうれしくなってしまいます。
そしておうちに帰ってみると、奥さんにいわれます。
「あらかさをさしたんですか、あめがふっているのに」
おじさんは、ときどきぬれたかさを見に行きました・・・
どうですか?
大人になって忘れてしまっている大切な何かを思い出す瞬間。
素敵だと思いませんか?
最近は、小さな子どもを連れたお母さんは、水たまりの近くに来ると、
「ダメよ、はいっちゃ、ばっちいですからね!!」と叫んでいます。
楽しいのにね。
忘れちゃったんですね、きっと。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます